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kimi wa sangria
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
獣×人間2本立て。
舞台はニンゲンとケモノが一緒に仲良く暮らすファンタジー世界の中の日常モノです。
ケモノ系は初めてでしたが、楽しめました!!
寡黙で不愛想な高校生の龍次は
何故か不良に絡まれることが多く、喧嘩にあけくれて毎日傷だらけ。
そんなときに面倒見の良い狼の獣人・ヨルゴと出会い、ヨルゴの働く喫茶店に通うようになります。
そこで「俺、あんたに頭撫でられるのが好きみたいだ」って言うシーンめっちゃ可愛いです。
ただ不愛想なだけで、素直な良い子。
ふたりはあることがきっかけですれ違うようになって、会わなくなります。
そんなとき、龍次が血に飢えた獣に襲われて――…。
(この世界の獣人は血の匂いに敏感で、好みのパートナーの血の匂いを嗅ぐと抑えきれなくなるそうです)
ヨルゴが優しくてかっこいい。良い男すぎます。
モブ獣から龍次を助けるシーンがめちゃくちゃ良いです!
あとエッチシーンもエロい。鼻血出しながら抱かれるの、すごく萌えました。
ヨルゴのタマが獣人らしくもふもふしてるの可愛いです♡
同時収録作品「消えない雨音」は、ヨルゴが働く喫茶店の店長・日車のお話です。
高校時代荒れていた日車は、教育実習生として学校にきた美月に恋をします。
日車が美月にどう思われているのか知りたくて、美月を試すために自分の血を見せます。(獣人は、相性が良い人間の血に惹かれるため)
すると自我を忘れた美月に襲われ…。色々すれ違ってしまい、ふたりは長い間離れ離れに。
月日は流れ成人して店長になった日車は、美月に謝るため、彼の家まで会いに行きます。
こちらも面白かったです。
日車が恋心を自覚するまでの流れが青春~って感じで良い!!
黒豹の獣である美月も硬派でかっこいい。
ただ、この真面目な美月が、教え子に怪我をさせてしまったというのに(日車の自業自得とはいえ、傷跡が残るほどの大怪我です)、日車のこと放置して逃げるんです。
ふと我に返って「すまない…」と謝った後、そのまま帰るっておかしくない…?かりにも先生になる人間なのに…。普通救護するでしょ。放置て!
しかもその後雨の中一人で帰ったからか、熱出て寝込んでますからね。あそこで助けていればこうはならなかったのに。
ちょっとそこだけモヤっとしました。
最後の、煙草吸う日車店長がカッコよくてすきです。
ヨルゴに「帰ってわんわんしてろ」と言った後に「俺もにゃんにゃんしてくるか…」の台詞は可愛くて面白い。
描きおろしは、獣人と人間のキスはエロいな~~~と思える漫画でした。
カバー裏にもオマケ漫画があります。龍次の家族が出てきたり、猫科に好かれる店長の話が載ってるので、購入したら是非見てみてください!
獣人と人間が普通に共存している世界のお話。
この世界の獣人たちは、犬科の獣人でも猫科の獣人でも、どうも人間の血の臭いに弱いみたいです。
そして、種族の違いの前には、性別の違いなんて大した問題でもないみたいです。
表題作は狼の獣人と喧嘩に明け暮れている高校生のお話。
高校生の龍二は、まだ自分の感情がわからなくて、いろいろ持て余して、売られた喧嘩を一々買っては常に血の臭いをまとってヨルゴの前にあらわれます。
同録作は黒豹の獣人と色恋沙汰で問題児となった高校生のお話。
問題児の進一郎は、自分のことを色眼鏡で見なかった教育実習生の美月に惹かれ、自分の血で誘惑します。
血の臭いに、文字通り獣になる獣人たち。
でも、彼らは獣ではなく獣「人」なので、そこに葛藤があります。
どちらのお話もハッピーエンド、末永く番として生きていくのでしょう。
人間と獣人が共に暮らす世界でのお話です。
2つのお話が入っているのですが、
表題作が無愛想な顔をしている龍次と獣人のヨルゴのお話です。
無愛想な顔をしている龍次は見た目のせいでよくケンカを売られ
ある日ケンカ終わりで怪我をしている龍次をヨルゴが見つけ
自分の働いている喫茶店に連れて行きます。
そこで怪我の手当てをして龍次の話を聞くヨルゴ。
「趣味はないのか?」と龍次に問います。
「特にない」と言う龍次。
「好きな食べ物は?」と聞かれ「ない」と言う龍次。
好きな本とか映画もないという龍次。
そんな龍次に「楽しいって思えることないのか?」と聞くヨルゴ。
好きなことをしたりドキドキワクワクするようなことをして
少しでも気分を変えれば周りもちょっとは変わるハズだと言うヨルゴ。
その夜、好きなことや好きな食べ物、楽しいことを考える龍次。
そして気づきます。
次の日ヨルゴに会いに行く龍次。(喧嘩して怪我をしたまま)
手当てしてもらっている時に「楽しい事と言うか好きなことがわかった」と言う龍次。
そして「俺、あんたに頭撫でられるのが好きみたいだ」と言います。
そこから毎日ヨルゴのお店に通うのですが
ある日「もうその面でここに来るな」とヨルゴに言われます。
ヨルゴの言ったことにはちゃんと意味があるのですが
それがちゃんと伝わらずに龍次は「わかった。もう二度と来ない」と言います。
その後の龍次の泣き顔がもう辛くて辛くて…。
色々あってちゃんと誤解は解けるのですが
ヨルゴの言葉が足らなさ過ぎてもうもうもう!と思いました。
ヨルゴの前では表情豊かな龍次がすごく可愛かったです。
もう一つのお話はヨルゴの働いているお店のマスターと先生のお話です。
マスターの学生時代のお話でこちらも人間×獣人です。
こちらもすごく良かったです。
つかみどころのないマスターだなぁと思っていたけど
ちゃんと恋人がいて良かったです(*´▽`*)
獣人と人間が共存する世界のお話です。
表題作と同時収録作の二本立てで、
どちらも獣人×人間の組み合わせ。
【君はサングリア】
喧嘩に巻き込まれやすい高校生の龍次は、
喫茶店の店員・ヨルゴに助けられます。
優しい手のヨルゴに惹かれていく龍次と、
初めから龍次に惹かれていたヨルゴ。
出会うべくして出会ったのかな?という二人です^^
龍次が意外とガチムチでした!
【消えない雨音】
喫茶店のマスター・進一郎と教育実習生のお話。
悪い噂の絶えない進一郎を差別せずに接してくれる先生。
そんな先生に進一郎は惹かれていき……
マスターが妙に色っぽいです。
先生は黒豹?
とてもカッコ良い!
この話どうなるの?と思いましたが、
現在に続いていてホッとしました。
どちらもハッピーエンドで安心して読める作品です。