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fukurou wa naze karasu wo kuroku sometanoka
鳥擬人化話。
よく考えたなぁと思いながら、政治の話で堅苦しくなるところを、鳥の世界という一捻りでクスッとなり、楽しく読めました。
親同士が険悪だった幼い頃に出会った2人、深森と黒羽は些細なことからケンカになり、それ以降仲違い。
深森は議員になり、自分の秘書に黒羽をスカウトするが、心惹かれながらも中々良い返事をできない黒羽。。。
秘書への誘いなのか、恋人になれとの誘いなのかあやふやだけど、色気のある深森のスカウトがカッコいい。
そして、なかなか結論がだせない黒羽だが、決心したら男前!!
サブキャラの鳥設定とか、かなり面白いです。
特にニワトリ(笑)
人でいいじゃんと思う内容ですが、鳥擬人化だからこその設定が各所に散りばめられているので、あぁ!と納得しながら読むのも良いです。
このカッコいい表紙と意味深なタイトルから誰しもシリアスを想像しませんか??
私はしてた!そして買ったはいいもののシリアスは後でいいか、と積んでしまっていました。
いざ読んでみたら…なんという楽しい世界観なんでしょう!カラスにフクロウにエナガにニワトリにフラミンゴにハシビロコウに…鳥さんの特性・習性をいかしたギャグ?やネタ満載にクスッ時々ブフッ。知っていればもっと早く気楽に読めたなぁ、またも思い込み…。
多分私初めて小説で擬人化モノを読みます、漫画でも数えるほど。
なので最初はこの人(鳥)達は鳥だけど人となんら変わらない姿でなんら変わらない生活をしているのだ!と思いながら読んでいたのです。でもとある挿絵の一枚に人間の姿の鳥と本物の鳥(サイズ大きめ)が一緒に描かれていて、あっこれは難しく考えちゃダメなやつ。自分の都合のいいように想像して楽しんじゃおう!ってなりました笑。
政治の世界の話とはいえ議題は百舌の早贄にカッコウの托卵など力の抜ける物ばかり。そうかと思えば政治描写は生々しくかつリアルなので真剣に読んでいると、鳥ならではの笑いどころが都度でてきて…っていうある意味では気の抜けない?作品。事件解決のくだりなんかは、エンタメ色の強い本格2時間ミステリードラマみたいな感じです。
恋愛も良かったです!コミカルなやりとりが楽しかった。
最初陰気な黒髪を気にしているカラスの方はもっと天然魔性的な大人しいキャラかなぁ、と思っていたので三枚目よりで意外だったかな。
カリスマ議員のフクロウは溢れる雄みで色気ムンムンだけど、根っこは好きな子をいじめたい小学生なので笑こちらも三枚目よりかなーと思った。
好みとしてはどちらかがもう少し寡黙めな方が良かったけど、二羽ともめっちゃ良い鳥(ヤツ)で好感度高いカップルでした。
これ続きあったら読んでみたいです!
政治色薄め、鳥ネタ多めでぜひぜひ笑
私も作者買いだったのですが、
期待を裏切らない読後感!
あぁ、もう鳥好きーにはたまらない一冊であります!v
山本小鉄子さんの「とりたん」しかり!
今回も烏がメインな作品なのですが、
今回は鳥の擬人化ということで、色々な鳥が出てきます!
楽しくてわくわくしますvvv
これはもうシリーズ化を希望します!
今回のメインカプの続編でもいいですし、
新しい鳥のお話でもいいので、
この世界観でまた読みたいですね!
お話自体は、もう一山盛り上がりが欲しかった気もしますが、
テンポよく一気に最後まで読破。
とにかく周りの鳥達が隅々まで魅力的ですv
楽しかった‼︎
もっとおかわり!という感じで、評価は「神」で!
ザ・エンターテイメントですね!
しかも鳥の世界で政治家と秘書!
政治家のお話は政党や政策、難しい言葉や登場人物が必然的に多くなりちょっと敷居が高いのですが、今作はそこまで難しくなく楽しく読めました。
鳥の設定にどこまで理解と共感ができるかも大事かも。
中原作品にまたまたスーパー攻めが新たに登場しましたね。大人で男振りが良くて逞しく政治家としても一級で、しかも子供の頃からの執着攻めに求愛行動。受けが鈍くてからかわれてると思い込んでて。
受けこと黒羽の議員の企みを攻めこと深森と一緒に探るが、罠にかかった黒羽をなりふり構わず助けに現れる深森。
梟ならではの身体能力にしびれます。
深森は黒羽が想い描く理想の政治家ですね。
やっと深森の秘書になって大臣まで出世させて欲しいです。そして私生活でもラブラブなロミジュリな二人で。
脇キャラも良かったですね。志麻くんや富良さんなど。
事件あり恋愛あり拉致監禁に脱走とてんこ盛りでした。
攻めの男前さと政治家としての心意気に惚れます。
そして黒羽のコンプレックスだった黒髪に萌える深森。顔を埋めて!黒羽もどんどん欲望に忠実に積極的になって、いいですね!
スズメ目カラス科カラス属に分類される黒羽(受)は、与党「はばたけ」雀派に所属するスズメ目モズ科モズ族のベテラン議員の秘書をしているのですが、同じ党の梟派フクロウ目フクロウ科シマフクロウ属の深森(攻)に俺の秘書になれと口説かれる…という話です。
鳥綱って何?って無知状態で読みましたが、とても楽しかったです!属も習性も容姿もまったく分からなくても、ストーリーに邪魔にならない程度にさらりと説明があります。鳥たらし、鳥だかり、鳥の好さ、と見事に鳥ざんまいでそれがとにかく面白かったです。
続編でもスピンオフでもない、全く違う登場人物が出てくる話でも良いので、もっとこの鳥ワールドを堪能したいって思ってしまいました。
読後、志麻のエナガ属ってどんなの?と思って画像検索して、思わず吹き出してしまいました。
メンフクロウも画像検索して、シマフクロウの深森の方が強かったことも納得。鳥がぱっと浮かばないような詳しくない方が後の展開が読めずに面白いかも?とも思いました。
奈良先生のイラストが文章の面白さを更にパワーアップしています。私のお気に入りは深森に誘われて汗だらだらの黒羽のイラストでした。
中原一也さんの作品は大好きなのですが、今回の「鳥の擬人化BL」は腰が引けてしまいなかなか手に取ることができませんでした。
私自身は鳥に特別な思い入れはないし、擬人化に惹かれたことも全くないし・・・と。
ただ、ちるちるや他でも評価が良かったので結局購入。
結果、購入して良かった!
もっとイロモノを想像していたのですが、実際読んでみるとコメディとシリアスがいい塩梅で混ざっていて最後まで楽しく読めました。
なんといっても鳥の擬人化なので、登場人物の性質や名前が「鳥」縛り。
小さなネタも鳥に関するものばかり。
そこを突き抜け過ぎると(やり過ぎると)コメディに大きく傾いてしまってバランスが悪くなると思うのですが、政治絡みの事件パートは真摯で熱意に溢れた仕事ぶりを表現し、ベッドシーンは中原さん特有のエロさ。
事件解決の後半はシリアスながらも笑ってしまう場面もあるので、全体通して感じるのは明るさやポップな雰囲気。
主人公二人ももちろん魅力的ですが、深森(攻め。フクロウ)の美人で有能な女性秘書の富良(フラミンゴ)がいい味だしていました。
BLにおける女性キャラクターの立ち位置というのは難しいと思うのですが、富良の言動は頼りになるお母さん的な(笑)。
深森(攻め)と黒羽(受け)以外の登場人物もキャラが非常に立っていてこの一冊で終わるのは勿体無い!
巻末の奈良千春さんのキャララフもとっても良かったです。
その絵を眺めながら、シリーズ化しないかなぁ、と呟いてしまいました。
楽しい読書時間をお求めの方へお勧めです。
政界のお話でさらに鳥人ものと聞いて
私は小難しいのが苦手なのでつい尻込みしてしまいました。
ところが全くそんなことはなくて
国会で提出する法案が“カッコウの托卵の規制”だったり
鳥(キャラ)の特性がそれぞれに出ているので
とても世界観に入り込みやすかったです。
主人公・カラスの黒羽の冷静沈着で仕事が出来る政策秘書、
なんともお固い人物かと思いきや
極度の音痴ってそんな気の毒なwwwww
容姿がクールで隙が無さそうな分、いとおしいんです。
黒羽を実は幼いころからロックオンしてきた、
議員であるフクロウの深森がまたいい男で
あのバイタリティと高みを目指す姿勢は
黒羽も惚れないわけがないじゃないかと思わされました!
自分の秘書にスカウトしたいと口説く言葉が
もう甘いっていうか引力でもありそうな魔法っていうか…。
いくら理性的な黒羽でもひとたまりもない……。
唇で言葉を遮られる時の吐息の描写!!
中原さんの喘ぎ描写は本当に最高級だと思うんですよ!!!
抗いたくてもその熱さと快感に身を委ねざるを得ないような…!!
もう溶かされちゃってましたもんね。
深森も、黒羽がなかなか落ちてくれなかったから本気出しちゃうわけですよね。
相変わらず雄みのある濃厚なHでした!
事件のピンチにもくすっとするエピソードがあったりして
さすが中原さんという感じでした。
奈良さんのイラストも非っ常ーに麗しい!!!!!
一枚一枚のクオリティ…パねぇったら……。
カラーの雰囲気も相当に色っぽいです!
ビシッとスーツなのに肌が出ているよりセクシーって凄い!!
鳥の擬人化という事で興味を持ちつつも、大丈夫かなーと不安な面もあり、しばらく積んでいました。心配無用でした(笑)。 他の方も書いてらっしゃいますが、シリアスパート(政界もの)とギャグパート(鳥の擬人化)のバランスが絶妙でした。
こういった試みって難しいですよね〜。鳥の擬人化設定が全く活かされず、終始通常の人間界の話になってしまうか、鳥の擬人化に重点を置き過ぎて、奇想天外な話になってしまうか、どちらかに陥り易いリスクが高いですが、この小説は見事に上手くシンクロされています。結構真面目にこだわって鳥ネタをされていますし、政界絡みの事件が中心になり、シリアスムードな中盤から後半にも、忘れた頃に鳥設定ネタが出て来て、緊張が緩んでクスクス笑ってしまう効果がありました。
この本を読む時、出てくる鳥の種類は知っていても、ネットで画像を調べる事をオススメします。よりムダに笑える効果が有りますww
攻のシマフクロウは画像や動画を見て、余りゴージャスで驚きました。スパダリ設定なのは納得(笑)。受の烏は一般的に陰湿だの執念深いだの集団じゃないと行動出来ないだのネガティヴな面を連ねられる事が多いですが、可愛らしいクセのない烏設定でした。梟に黒く染められる前のピュアで白い烏のイメージかな?? 天敵と言われる梟と烏ですが、沢山の言い伝えや民話があるようですね。
まさしくロミジュリ設定・・は笑えました。深く考えず楽しんだもの勝ちかと。巻末の奈良千春先生の鳥設定イラストも良かったです。
少し残念なのは、二羽が巻き込まれる肝心の政界絡みの事件の内容がありきたりだった所です。もう少し一捻り欲しかったです。それでも鳥設定が活きて、楽しめましたがww これだけ難しい題材を扱い、ここまで仕上げられたのは流石としか言いようないですね。
鳥か…鳥だよねぇ…。タイトルからして『フクロウの染物屋さん』の話が絡むんだよな~とは思っていましたが、本当に鳥だとは思わなかったのでびっくり。さらには政界の話でまたびっくり。
中原一也さんなので確かに面白いんです。電車の中でいけない、いけないと抑えようとしても、それでもにやにや笑っちゃっうくらい面白いんです。鳥のもつ特性をいかした名前がついてたり、各々の人物の行動もよく練られているし…
でも、わざわざ鳥にしなくてもよかったんじゃないかって気がしてしまいました…。根本的なところを覆すようで大変申し訳ないのですが…。
牡の魅力を十二分に備えている攻めと、そんな攻めがたった1人だけ我を忘れてしまうくらい夢中になってしまう受けって話だけでもすごく萌えるので、私にはむしろ鳥の部分がちょっといらないかなぁ~って感じてしまいました…う~ん。
面白路線もいいのですが、骨太男子が牡のフェロモンを巻き散らかしながら、言葉責めや、ときにお道具なども使って受けの被虐心を煽りながら掌で転がすように、とろとろに蕩けさせるという展開が非常に上手い作家さんなので、奇をてらわずにストレートに人間のままで、政界がらみの話をじっくり読ませてもよかったんじゃないかなぁ~と思いました。
鳥の生態を擬人化しているというのか、ディテール細かく、こだわりもあって面白い!
名前の読みも違う読み方するとその鳥に関わりあるものだし、すっごく凝ってる!
某議員そっくりの人物も出てくるし(笑)
政治絡めてるんだけど、固くなりすぎず、鳥絡めてるからかソフトでとっつきやすいです。
出てくる鳥人達の形容や役割にはクスっときます。
烏のカラオケ・・・ちょっと聴いてみたい!
そして、サスペンス要素もあり、二人・・・基い二羽の関係の変化等凄く気になる展開でお話が進んでい
きます!
設定とんちきでも、あっという間に作品に惹きつけられました~。魅力満載です!
それにしても圭太の鶏の習性には思わず笑っちゃいました( *´艸`)
頑張った!
黒羽が深森を形容する、惚れても勝つ男ってフレーズ好きです。
なんか、ぎゅっと抱きしめられた感じで。
奈良先生のイラストの鳥人達素敵でした~。
おまけラフも収録されてて、それぞれの小鳥時代がとってもキュートで!
コミコミ特典ペーパーも良かったので、また彼らの物語読みたいです!
なんだろう。この読後感。
めっちゃ真面目な政界の話を読んだはずなのに、
気付けばクスクス笑う箇所が多々あったり、
もっとこの2人を読みたい物足りなさがあったり…。
要するに、このお話、めっちゃ好きでした!!!
受けさんの黒羽はカラス族という事で、黒髪黒目。
それが陰気くさいとかでコンプレックスだったのを、
子供の頃に褒めてくれた攻めさんの深森。
普通ならばここでどちらかが恋に落ちて片想い歴○年の切ないお話に
なるとは思うのですが、さすが中原先生。
音痴っぷりを披露した黒羽に深森がボロクソにダメ出しをしたことで
険悪な仲となり、それは三十路になった今でも引きずっていて。
そんな仲でも真面目に政治の話をする2人。
法案に笑わされ、お偉い先生方との食事会での二次会カラオケシーンで笑わされ、
鳥界のお話なので細々とした鳥設定にクスッとなり…。
深森がもうもうもう!
かっこいいスパダリ系なんですが、一途なんです。
光り物を送っていた理由なんか可愛すぎて可愛すぎて。
愛くるしいキャラってこういう事だな!って。
そんな深森をツンツンあしらう黒羽は実はただの鈍感くん。
最高のコンビがまた一組出来ましたね(。・ω・。)
中原先生大好きな方にも
笑える話が好きな方にも
三十路同士の初心い恋話が好きな方にも
本当に読んでほしい作品です★(1人で居る時に読むことをオススメします笑。)
そして、この作品もシリーズ化希望(*˘︶˘*)
他のお姐様同様、「ほんとに鳥ちゃんでした」ですw。奈良先生の挿絵目当てで購入したのですが、すんごくお話が面白い!!!!!笑い上戸の方は車内読み、要注意です。私は何回か本を閉じて、笑うのをこらえるのに必死でした・・・担当さんとのお話により生まれた作品とのことなのですが、本当に先生と担当さんに感謝ですー。この鳥ちゃんアイデアに神★。それから最後にある奈良先生のキャララフが神×10ぐらい素敵です!奈良先生ファンの方は必見かと。
お話はカラス属の黒羽が議員会館秘書室で同僚と働いているシーンから。テレビに映る「はばたけ」所属の国会議員 深森(フクロウ属)を見て、冷静ではいられず毒づいてしまっています。というのも幼い頃に音痴!と言われて喧嘩したせいで・・・とお話は続きます。
攻め受け以外の登場人物は
後輩秘書の志麻(♂、エナガ属、可愛い♡)、国会議員の鳥買、鳥買の第一秘書、第二秘書、攻めの秘書(♀、フラミンゴ)等。どの鳥も人間風ですが、髪などに種族の特徴が出ている設定です。攻めはフクロウの飾り羽根が耳上にあって格好いい♡
******以下はより個人的感想
とにかく楽しい。話に入り込んでいるのですが、ふとした表現でぷぷっと笑ってしまう。だって出す法案が「カッコウの托卵」と「モズの早贄」をどうするかって内容なんです。それをくそ真面目に法案化するべく考えて会話してるんです。もういやだーと大爆笑。。。。。
楽しいのに加えて、受けさんがツンより(大好物)。攻めさんもチャラっとしてそうで受けさん一途。光り物を一生懸命貢いでて超可愛い。
そしてとどめがやっぱり奈良先生の挿絵。完璧です。カラー口絵の色っぽさも絶品!
やっぱりどっこも引っかかるところがなかったので神だわ。
これから読むお姐様方、どうぞ心おきなく笑える環境でお読みいただくことを推奨いたします。
まず最初に、
「ホントに鳥だった!」と言っておきます。
『妖精ハンター×DT』のシリーズでも悪ノリと言っても良いほどぶっ飛んでいた中原さんですが、今作も同様にかなりキテます。政界陰謀ものに恋が絡む筋立てや主人公達を囲む登場人物の『下町ぶり』は実に中原さんらしくて、別にこのお話の第一の特徴がなかったとしても、面白く読めたんじゃないかと思うのですよ。そこに『鳥の擬人化』なんていう爆弾をぶち込んでくださったものですから、もう、破壊力満載!あとがきにも「とにかく楽しかった」と書かれていますが、文章の隅々から「書いてて楽しい!」という空気が溢れ出ていて、おかげさまでこちらは初っ端から「読んでて楽しい!」と笑いながら読みましたよ。
私はかなりの『トンチキ』好きなのですが、同好の士は必読の書です。
練りに練って作られたお話なので『何かが暴走して可笑しくなってしまった』という『正統派のトンチキ』ではありませんが、その手の香りが濃い!
カラスの黒羽は与党『はばたけ』(この党名がもう既に可笑しい)に属する衆議院議員、鳥貝の政策秘書。政策通で鳥貝からの信頼は篤いのですが、質問原稿や法案ばかりではなく、会議や支持者との懇談を丸投げしてくる鳥貝に、満足しきれない感情を抱きつつあります。そんな黒羽に「自分の所に来い」と事務所替えを迫ってくるのは、同党の若手代議士であるシマフクロウの深森。深森はイケメンでやり手な上に、地域などの小さな集まりにも顔を出すタフな議員で絶大な人気を誇っています。二人は幼馴染みですが、父親同士が犬猿の仲。子どもの頃に自分では「冴えない」と思っていた黒髪を誉められ、その後、音痴を指摘されて大げんかをした思い出がある黒羽は深森を「嫌な奴」と思いながらも意識しています。法案に関する協力を求めたことをきっかけにして、黒羽は深森に支持者や有力議員との会合に連れ回されます。近くで深森の仕事ぶりを見ていくうちに、黒羽は深森の元で働けばもっと自分が理想としている仕事が出来るのではないかと思う様になります。そんな中、鳥貝に対して、ある疑惑を持たざるを得ない事実が発覚し、黒羽はそれを深森に相談するのですが……
深森が黒羽に会う度に何かしらキラキラしたガラクタを渡すのですけれど、それを捨てられなくて箱に入れて取っておいてしまうという冒頭のエピソードでクスクス笑っちゃったんですけれど、私が一番吹き出したのは『カッコウに対する托卵税の導入法案』の成立に力を貸して欲しいと深森を説得する黒羽の姿ですよ!それに対して深森は「モズの早贄規制と抱き合わせにすべき」って答えたりしてるんです!そんでもって早贄を規制すると、どれだけ食品ロスが少なくなるかについて議論をしたりして。
いや、可笑しい。お腹、よじれる。
政界ものって、あまりにも現実寄りだと、どこか暗い色彩が混じってしまう様な気がするのです。
そうでなければ、あまりにもお気楽で『なんちゃって政界』になってしまうか、もしくはあまりにも現実を斜めに見た、極端な言い方をすれば『無責任な世の中批判』になってしまうか。鳥国会にしたおかげで、このお話はそういう不利な部分を吹き飛ばしてしまっているんです。
これ、今まで(多分)誰も考えなかった手段ですよね。素晴らしい調理方法だ。
そしてラスト。始まりがカラスの習性でしたから、終わりはフクロウの習性に則ったエピソードが語られます。
これが粋なんだな。
物語の構成の妙にも脱帽。
じんとくる人情話を書く中原さんのことも大好きですが、ここの所、少しばかり冒険というか、色々な事を試している様な気がしてなりません。こんな新手のアクロバットを軽々とやってのけられちゃうと、次回作にも、大変たいへん期待してしまいます。
頑張ってください!
(愛が溢れすぎて長々と失礼いたしました)
作家買い。
奈良さんの素敵表紙を拝見して、シリアス路線のストーリーかな、と思っていたのですが。
何だ、これ。
めっちゃ面白んですけど…!
鳥の擬人化BLです。
ストーリーとしては、議員秘書をしている黒羽と、黒羽を自分の秘書にスカウトしてくる議員の深森の恋のお話。
幼馴染の二人ですが、彼らの実家は犬猿の仲。
そんなことは関係なかった子ども時代に、仲良くなれそう…、だったのに深森の軽口が原因で黒羽は深森が苦手。
大人になった現在は、32歳という若さで内閣入りも間近とうわさされるほど有能な政治家と、同じ政党のほかの議員の秘書をしている黒羽、という関係。
自分の秘書になれと口説いてくる深森に対して苦手意識を持つ黒羽はあっさりと躱し続けていますが、ある日、黒羽は自分が仕える議員の不正の形跡を発見してしまって…。
中原さんらしい、というのか、ガチンコな男同士のプライドの闘いがカッコいい作品なんです。
なんですが、鳥の擬人化ということで、登場人物が鳥の特徴を持っていて、これがめっちゃ笑えます。
ストーリーはあくまでシリアスで硬派、なのに、そこかしこで見える鳥人の描写が良い感じに笑いをミックスさせてるんです。
さらに中原さんらしい「オヤジ」も健在。
攻めの深森という男性がめっちゃツボでした。
恋人としても、秘書としても、黒羽が欲しい。
そんな彼の執着心と恋心に萌えが滾りました。
政治家として有能で、タフで、パワフルで。すごくカッコよかったです。
そして、奈良さんの描かれる挿絵がこれまた秀逸。
イメージにぴったり。なんです。
終盤に奈良さんの描かれたキャララフが3P分掲載されていますが、これもまた良い!
シリアスとコミカルと。
このバランスが素晴らしく、めっちゃ面白かった。
他に黒羽の秘書仲間も登場していますし、スピンオフを書いていただきたいな、と思います。
かいけつゾ○リじゃないですけど。
こちら、擬人化の鳥BLです。
最初にタイトルを見た時は、てっきり比喩だと思ってたんですが、ホントに攻めが梟で受けが烏。
真面目に不真面目と書きましたが、至極真面目にストーリーは鳥視点で語られます。
ややハードでシリアスよりなストーリーに、鳥視点で書かれたからこその軽妙な面白さと味わいが加わって、すごく作者さんの持ち味が生きた作品に仕上がっています。
内容です。
与党「はばたけ」のスズメ派有力議員・鳥貝の政策秘書として働く黒羽。
フクロウ派の人気若手議員・深森から、会う度に「俺の所に来い」と口説かれています。
そんな中、鳥貝議員の不正を知ってしまった黒羽は、濡れ衣を着せられた上に命を狙われ-・・・と言ったものです。
まずこちら、「梟の染物屋」と言う童話がベースになってます。
そのため、深森家と黒羽家は仲が悪い。
ちょっぴりロミジュリ的要素も楽しめるのですね。
とは言え、「お前の顔を見ると酒がまずくならぁ」と如何にも下町風情が漂った仲の悪さであり、中原節がきいておりますが。
そんな環境で育った二人。
人気若手議員である深森は人を惹きつける魅力があり、要はオスのフェロモン全開タイプ。
対して政策秘書である黒羽はクールビューティでしょうか。
この二人のやりとりなんかが面白くて、会う度に「(秘書として)俺の元に来い」とスキンシップ過剰に口説く深森。
32才なのに、やや下ネタが入ったオヤジ臭いセリフなのにも萌えます。オヤジスキーなので。
また、有能な政策秘書らしく猫を被って断り続ける黒羽。深森にペースを崩されて、ちょいちょい素を出しちゃうのがプッとくるんですね~。
二人の小さい頃のエピソードなんかも語られてまして、敵対関係にあるはずなのに、深森が何故これほど黒羽に想いを寄せるのかも「なるほどね~」と納得が行くようになってたりもします。
また、鳥視点がよくきいてます。
梟だったり烏だったり雀だったりと、キャラがそれぞれの特性で生きて動くのです。烏の黒羽は知能が高いけど地味みたいな。
その鳥視点は徹底しておりまして、キャラは1羽、2羽と数えられ、国会で提出する法案は「カッコウの託卵について」。
差別や鳥(人)権視点まで絡めて、めちゃくちゃ真面目に描写されてるのに笑えます。
不真面目な事を、めっちゃ真面目に語るから面白い。
ここに、鳥貝議員の不正に絡み、見過ごせなかった黒羽が濡れ衣を着せられ、更に襲われてと言う流れ。
結末はネタバレ避けますが、保身に走ったり損得勘定に流される事無く、自分の正義を貫く黒羽が格好いいです。あと、ワイルドな深森も素敵。
なかなか手に汗握るハードなシーンでありながら、ちょこちょこ笑いも混ぜてあるのが軽妙なんですね。
如何にも中原先生らしいドタバタ救出劇て感じでしょうか。
個人的に「愛してないと云ってくれ」シリーズが大好きなのですが、あの雰囲気がお好きなら気に入る作品じゃないでしょうか。