条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
まもなく14番乗り場のぞみ120号東京行きが発車します。
kare to karera no 243fun
243分って意味深なタイトルは、新幹線の広島~東京間の乗車時間。
大学進学で広島から上京する佐々木が、新幹線で隣り合わせた二組のゲイカップルに出会い、自分の恋にも向き合っていく、ロードムービー的なオムニバスストーリーです。
情緒とキュンが詰まっていてすっごく良かった!
●【広島-東京】佐々木×燿
佐々木の演武に憧れて、燿は空手部に入部、二人は仲の良い先輩後輩です。
佐々木は見た目からチャラく見られがちなのに、燿はまっすぐな瞳で自分を慕ってくる。
佐々木が燿に捕らわれていく、恋に落ちていくのが手に取るようにわかる!
でも燿はエッチが何かも知らない純粋系な天然で、周りに二人のことをからかわれた後、佐々木に「俺のこと好きなんですか?」とダイレクトに聞いてしまう。
佐々木は「んなわけないじゃろ」と言いつつ、燿にキスして、それから二人はギクシャクした関係に…
そして佐々木が東京へ旅立つ時、新幹線の発車間際に、燿が見送りにきてくれた!
会話はできず、燿がどうして来てくれたのか?自分の気持ちはどうなのか?
佐々木が新幹線の中で思いをグルグルさせていると、日本旅行中の外人二人が隣に座り、佐々木は二人のケンカのとばっちりを受けつつ、二人の仲を取り持つお手伝いをする。
この外人二人がオムニバス2話目のカップルです。
外人が京都で降りた後、隣に座ったのは上司と部下らしいリーマン。
会話と雰囲気から、酔った勢いで何かあったのが伝わってくる。
佐々木はリーマンとは接点はありませんが、男同士の2カップルを目の当たりにして、自分の気持ちを認めて、燿に向き合うことを決める。
このリーマン達がオムニバス3話目のカップルです。
「after」
佐々木と燿のその後。
燿がオープンキャンパスに参加するため東京にやってきて、佐々木の家に泊まる。
佐々木は男を好きになったのは初めて、燿は恋自体が初めて。
そんな二人が手探りで、男同士の恋を始めていく。
その初々しさにキュンキュンさせられっぱなしです!
燿が佐々木にキスされたのに「好きじゃない」と言われた時のことを泣きながら語るシーンの切なさったら!
いきなりキスをされて戸惑う、ドキドキする、それをやり返す。
このお話はキスをすごく印象的に扱ってます。
二人の会話が広島弁なのも良かったです。
●【広島-京都】ミカエル×エリク
陽気なミカエルと、クールなエリク、二人は幼馴染で、今はセフレでもある。
エリクは仕事で行き詰まると男に抱いてもらってストレスを発散させる、そこに恋人的な甘さはまったく求めていない。
ミカエルのところにくるのも、都合がいいから、ただそれだけ。
ミカエルはノンケだけど、エリクを愛し、エリクの一時の安息の場所になれば良いと付き合ってきたけど、愛する想いはいろいろ求めてしまうのもので…
ミカエルはエリクを日本旅行に連れ出す。
そして旅行中に、気乗りしないエリクを抱き、翌日、想いを伝えると、エリクは思いっきり不機嫌になってしまって…
(その直後に、新幹線の中で二人は佐々木と出会います)
エリクは誰でも良いと言いつつ、セックスの後にくつろいで眠れるのはミカエルだけ。
本当は誰でも良いんじゃなくて、ミカエルじゃなくちゃダメなのに…
とんでもない意地っ張りが、甘さは足りないものの、自分の気持ちを伝えたときのミカエルの喜びっぷりが大げさだけどかわいい^^
ミカエル視点で進むストーリー。
ミカエルは佐々木ともすぐに親しくなるくらい陽気な男。
でも意外とロマンティックな一面があって、エリクへの想いの表現力が素敵でした!
●【京都-品川】梶原×日野
梶原は学生の時に日野に出会ってます。印象的な小歌を口ずさんでいた千鳥足の酔っ払いリーマン。
そして7年後、職場であの時の酔っ払いに再会、そのすぐ後に梶原は日野の下で働くことになる。
そして京都への出張で、地元の梶原が案内すると、梶原の幼馴染に偶然出会う。
その後の梶原は様子がおかしく、日野が話を聞くと、梶原は幼馴染に恋していたと、日野も男と浮気してバツイチになったと、カミングアウトし合うと、その夜…
その翌朝の新幹線で、佐々木の隣に座るわけです。
昨晩のことを後悔してる風な日野と、それに傷ついた表情を見せる梶原。
その梶原の表情は佐々木にも見覚えがあって…
この二人の話はハッキリ答えを出してませんが、この曖昧さも情緒が感じられてイイ!
キャラも設定もかぶらない3ストーリー。
でも3カップルとも”これから”の未来像を想像するのが楽しくて、幸せな余韻が残ります。
大洋図書リアルイベントの記念冊子『SUMMER』で、絵も番外編の雰囲気も好みで、本編も読んでみたくて購入しました。
綺麗な絵で描かれた情緒たっぷりな作品!めぐりあえて良かった~♪
北畠先生は初読みですがイラストレーターのお仕事を多くされているんですね。
どうりで絵が綺麗で、各話のタイトルが線路だったりお洒落な感じがすると思いました。
これから追いかけていきたい作家さんです。
北畠さんの(私的)二冊目。
面白かったです!
相変わらず線が綺麗で、絵が好み。
更にストーリーも良ければこの評価にならざるを得ない!
二人の高校生の恋物語に絡めての、他二組のオムニバスストーリー。
実に上手く彼らが重なり、絡み合って、またするりと解けていく。
その絡まり具合が気持ちいいv
上手いことゲイカプだらけじゃんと突っ込むなかれ!
だってBLじゃない!こうでなくちゃ!v
それぞれのきちんとした気持ちいいストーリーと、
ほのかなその後のお話も詰め込まれていて、
良いドラマを見終わった後の充足感がありました。
たまに読み返したくなる秀作。
文句無く「神」評価で。
私は電車と電車がすれ違ったり、もしくは平行して走るときに、向こうの車両にいる人たちに思いを馳せることがあるんです。
多分この先、一生会うことがないと思われる彼ら。
彼らにも色々な人生があって、もしどこかで出会っていたら人生が交差することがあった、もしかしたらこれから先どこかであるのかもしれない‥‥とか感傷にふけることがあります。
主役の佐々木は故郷に気になる後輩・燿を残して、大学進学のために上京する青年です。
真っ直ぐに見つめてくる燿と向き合うのが怖い……
自分も気持ちもなかったことにしたい……
そのつもりで広島を去るはずが、まさかの見送りにやってきた燿を見て、心は再び揺れてしまいます。
そんな佐々木が広島〜東京間の新幹線の中でたまたま相席した二組のゲイカプと言葉を交わしたり、もしくは直接やり取りはしなくても居合わせることによって、彼自身が気づきを得て気持ちを固めていく、そんな243分が描かれています。
佐々木と隣り合わせた二組は、佐々木の目からすると些細な諍いをしつつも車内プロポーズをしちゃうある意味バカップルな外人カプと、意味深なやり取りをするリーマン二人組に過ぎません。
でも彼らとその狭い空間に偶然居合わせたことによって、確実に自分と燿の将来が変わった…そんな居合わせの妙とでも言うのかな、そういうものを感じさせます。
そしていいなと思うのは、前半は佐々木+乗り合わせてきた二組という描き方で、後半は二組のカプの馴れ初めやその先が描かれているところです。
前半に3カプ登場して、最後に全員が乗り合わせるという手法とは真逆の描き方。
これによって一介の乗客に過ぎなかった彼らにもそれぞれの人生があってそこに思いを馳せる……みたいな。
それぞれのカプについて少しずつ。
(1)メインの佐々木×燿カプ→広島弁がかわいい。
(2)広島ー京都間の外国人カプ→幼馴染からセフレ関係に。受けがちょっとツンがキツ過ぎたよ…。四コマの「同居のススメ」でようやくツンデレ程度になりホッ。
(3)京都ー品川間のリーマンカプ→部下×上司。出会った当時は既婚者だった上司が離婚した理由は酒の勢いで男と浮気だと!?そして酔った勢いで部下とも寝てしまう……。お酒大好きだけどお酒に弱くて酒癖が悪い……うーむタチが悪いわ。
小説のイラストでは良く拝見していたのですが、漫画は初読みです。
北畠あけ乃先生のつるんっとした男の子大好きです♪
なかでも特に、高校生カップルの吉川燿の真っ直ぐな潔さにやられましたっ!!
新幹線ですれ違った、
高校の先輩×後輩、外国人の幼馴染、会社の部下×上司
のバラエティにとんだ3カップルのオムニバス。
恋心に気付く瞬間とかってすっごくハッとします。
どのカップルにもキュンキュンするシーンがあり、良い読後感です。
まだまだ彼らのその後が気になるのでぜひ読みたいです~。
新幹線で乗り合わせた3組のカップルの話。
最初の高校生カップル(佐々木×吉川)がメインで、本編、aftar1・2、四コマ「遠距離恋愛のススメ」で1冊の半分を占めています。佐々木が広島から東京に行くまでの間に、2組目(ミカエル×エリク)と3組目(梶原×日野)が隣に座るのですが、佐々木編の時点で2組目のプロポーズの成功も、3組目の酔った勢いでの出来事も既に判明してるので、それまでの経緯とその後がちょっとあるといった感じです。
佐々木は問われて素直に好きだと答えられませんでしたし、エリクは友人としてでしか好きじゃないと言っていますし、日野は鼻ちょうちんで眠った挙げ句300円払って逃げようとします。
そんな一筋縄ではいかない話が私にとっては逆に楽しかったです。
オムニバス形式のコミックスで
空手部の先輩後輩、外国人のセフレ同士、職場の上司部下、
電車内に偶然乗り合わせた彼らのそれぞれの恋物語です。
若さが眩しい高校生だったり
カラダの関係があるからこそこじれたり
実は過去に出会っていた仲だったりと
想いが溢れて止まらないような熱も感じながら
相手を思いやる優しさもありました。
誤魔化しのきかない気持ちをぶつけ合い
思い通りにいかないながらも二人での幸せを望んで寄せ合う姿に好感が持てました。
ただ、あまりに絵柄が綺麗すぎる為なのか
すっと読めてしまったのは私だけかもしれません。
個人的にもっと泥くささがあっても良かったかな…。
タイトルの謎はメインの作品で解けました。
広島から東京までの243分を切り取った作品。構成が変わっていてとてもよかった。しかし、恋愛関係の方はなんとなく納得できないものもあり。
表題作は、空手の先輩後輩。まっすぐで気高く美しい後輩。後輩として稽古をつけたりとかわいがる先輩、望海。イケメンで明るい感じ。しかしある日、後輩から「俺のこと好きなんですか」とまっすぐに問われて否定してしまう。だけどキスする望海。どっちなのさ。。
上京することになった望海を追いかけてくる後輩だが、時間がなく新幹線は望海をのせて走り去る。その車中で出会うのが、別の2つのカップル。3人席に最初に座ってくるのは外国人カップル。とげとげした雰囲気だが、プロポーズを手伝うことになり、うまくいったようでした。その後に乗ってきたのはリーマンカップル。
電車が東京につくまでに、望海にどんな心境の変化があったのかはあまり語られないですが、まあ、243分間に2組のゲイカップルが隣に座るという経験もあんまりないでしょうが、ゲイでもいいじゃんという気持ちになり、新幹線を降りて後輩に好きだと電話するというラスト。
後輩の方は、吹き出したあげく知ってますという返事でした。後日談あり。
外国人カップルの方は、セフレだけど好きっていうパターンのようですが、なぜ新幹線車中でのプロポーズがうまくいったのかは結局分からず(というか作品から理解できなかった)。
3作目は短いですが、ゲイの部下と、男と浮気して離婚した上司のカップル。これが一番良かった。でもいかんせん短くて、くっついてからももうちょっと見たかったですね。
なんとなく、お話運びに色々すんなり理解できないところがあるなという印象でした。
でも絵は綺麗。
正しくは燿(ひかる)くん
彼のビジュアルと性格、先生の丁寧で綺麗な絵と相まって好きなタイプの受けです。小悪魔〜
単行本としては自分にはあと一歩響かなかったのですが、面白いです。好きな人の方が多いと思う。
響かなかったのは、漫画が好きすぎるからだと思います…"BL"より"漫画"が好きなので、このタイトルとか、1話からのオムニバスとか、技巧的なことをすればする程逆に漫画的欠点が見えてしまってイマイチ乗れない。
これでもっとストレートにBLだったら、3CPさらに好きになれたと思う。この捻くれ加減、申し訳ない。
◾︎京都ー品川 澪×日野
くっつかない終わり方が好きです。でも続きが読みたい!これ単品まるまる1冊読みたい!