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恋に悩める美大生×後進育成に熱を入れる准教授
francis bacon no renainou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「はいらなくても、いいじゃないか」で知った先生の2018年作品。
一冊全部の長編。
フランシス・ベーコンが好きなので読んでみました。
舞台は芸術大学。
自分の方向性に悩む2年生・羽間(はざま)。
人が上手に見えて、何を描けばいいのかわからなくなって、グルグルぐるぐる。
それでも勝手に手が動くように描いてしまうのが、担当教授の河原木の肖像。
親身にアドバイスをくれる河原木に恋をしていた…
ちるちるの情報登録的に言えば「両片想い、誤解、すれ違い」の典型的な類型のお話と言えると思います。
せっかく芸術系、画家志望の主人公で、タイトルにも「フランシス・ベーコン」と銘打っているのに、絵画の技法的な話や、画家/芸術家たちのメンタリティや、著名画家のエピソードなどが無く。
ただフランシス・ベーコンがゲイで、お相手との性生活をインスピレーション源にしていた、とさら〜っと触れるだけでした。そこ残念。
また、フランシス・ベーコンの画風はなんとも不吉で陰の気に満ちている、と私は感じていますが、その空気感はこの作品には特に反映されてないようです。
ベーコンを描いた映画「愛の悪魔」、私も以前観ましたが、これもタイトルくらいしか触れてないし…
だから何のためにフランシス・ベーコンの名を冠したのかよくわからなかった。
羽間は真面目で不器用でわんこなタイプ。河原木は優しい年上。
年齢差は20才くらい?の年下攻めで、抱かれる河原木はなかなかセクシーでそこは良かったと思います。
私が個人的に「フランシス・ベーコン」に抱いている激情や歪みや不安、恐怖感、暴力などのイメージと、本作のわんこと先生の恋愛イメージが噛み合わなかった、かな。