愛されたがりのカンタービレ

aisaretagari no cantabile

愛されたがりのカンタービレ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×21
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
37
評価数
11
平均
3.5 / 5
神率
27.3%
著者
梢子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
価格
¥679(税抜)  
ISBN
9784758078016

あらすじ

有名なピアニストを両親に持つ高須賀は、周りから「自分」を見てもらえないことにうんざりしていた。
転入先の音楽学校で出会ったのは、授業をサボって不埒なことばかりしている声楽家・七瀬。
高須賀は他の人とは違う七瀬の反応に興味を示すが、七瀬に「セックスしてよ」と誘われても応じることはなかった。
しかし、練習室で聞いた七瀬の歌に心を奪われた高須賀は…。

表題作愛されたがりのカンタービレ

高須賀修司(高校3年生,転校生,ピアニスト)
七瀬(高校1年生,声楽家)

その他の収録作品

  • あとがき
  • カバー下:おまけ漫画・イラスト

レビュー投稿数2

愛されたがりのカンタービレ

有名ピアニストを両親に持つ高須賀は 授業そっちのけで男を取っかえ引っ変えしている奔放な声楽専攻生・七瀬に興味を抱く。根底では「自分を見てもらいたい」という共通点を有する二人。「セックスしてよ」という七瀬の誘いにはスルーの高須賀だったが、練習室で初めて彼の歌を聴いた高須賀は心を奪われ…

あとがきで作者が「ギムナジウム好きで描きたかった」と書いているように確かに外観背景や制服ではギムナジウムっぽさが出ていたが、残念な事に外観だけで、生活スペースや彼等の日常にはギムナジウムのギの字も感じられない。
もしギムナジウムを舞台に…というなら背景や小道具にもっと重厚感を出さなければソレとは見えない。
絵柄自体が所謂イマドキの絵からも設定自体に無理があったのかもしれない。

物語自体は突飛な所は多々目に付いたが突っかえる事なく読めた。
言い加えるならたまに出てくる語録が古く感じ 台詞回しが言葉足らずなのか一度では意味が理解できない箇所がちらほらあった。
あとHシーンも高須賀は男同士が初めて?なのに余りにも余裕あり過ぎで(というか男女のソレと変わらず)その割に男同士ならでは?の刺激し合い…的な描写は皆無。流れるようなコマ割りでもなく画面でもなかったのでドキドキもキュンもなかった。

もう一度読み返すか?読み返したいか?と聞かれれば 自分の場合、答えはNo…な作品だ。

2

ひねくれ者同士の恋

両親が著名なピアニストの高須賀と、何人もの男と関係する声楽家の七瀬。
音楽を愛しながらそれを素直に表現できない、似た二人です。

転入生の高須賀が校内を案内してもらっていると、真っ最中の七瀬と出会う。
七瀬の淫乱な行動は、早すぎる上達に根も葉もない噂を立てられ、実力が正当に評価されないことによるもの。
両親の知名度でしか評価されないと考えている高須賀も同じような境遇で、惹かれ合っていく二人です。

高須賀を気に入ったらしくしつこく誘ってくる七瀬に、「俺だけとするなら」と応える高須賀。
しかし、高須賀は七瀬が友人の和山を好きだと思っている上、誰とでも寝てきた過去のせいで信用できず、傷つけてしまいます。好きなのに、お互いの気持ちが見えずにすれ違う二人。

やがてコンクールの日がやってきて、会場に来ない七瀬を高須賀が探すと、誰かに無理矢理された後の七瀬を見つける。
「約束はちゃんと守ろうと思った」という言葉を今は信じられるのは、七瀬の声楽への想いを知っているから。

コンクール後、優勝した高須賀はオーストリアへの留学が決定。「ついて来るか?」という高須賀に、「自力で行く」という七瀬。
お互いの音楽への熱意と実力を認め合っている二人ならではのやりとりです。
描き下ろしはカバー下でちょこっと。イタリアへ留学している七瀬がオーストリアへ遊びに来ている様子が。

高須賀の出自とか七瀬の天才的な実力とか、設定が多かったと思うのですが、それがあまり出てこず、コンクールもやや唐突で、表面上のすれ違いだけで終始していてもったいなかったと思います。

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