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host club yori ai wo komete
ここに出てくるホストは変です(何といっても樹生さんだから)
主人公はふんどしがトレードマークの「汚れ」ホストです。
仮装をして、唄って踊って漫才して、お客様を楽しませて、でも性格も生活もそうかといえば、全く違います。
笑いとノリで入る注文は、半ば強引で、それって強制だろー!笑顔の脅迫だろー!訴えられるぞ、とさえ思いますが、お客はイイ人達ばかりなので、皆喜んでいます。
そんな彼・蘭丸(敏史)は実は元製薬会社の社長だったのです。
両親が亡くなって社長を引き継いで、見合いを断って会社を辞めて、愛する人に裏切られ、そしてホストになったのでした。
彼には社長を追われたことよりも、愛する人の裏切りが何より許せない憎しみとなっているのです。
・・・と書けば、ドロドロしたものが待っているのですが、その憎しみをはぐらかす為に、生きていくために「汚れ」をして、人々の心を楽しくさせてあげたいという心のつまったおもてなし(?)なのであります。
敏史を裏切ったのは、幼馴染で使用人の息子で清い関係ながら恋人だった省吾。
今では彼が社長だった会社の社長に納まっているのでした。
偶然の再会から、自分の元に戻って来いと日参する省吾や会社の面々。
そんな彼らへのしうちは、散財させること、面白おかしな言動をすること。
そん風なので暗さはないのですが、淡々と人々を笑わせる姿がちょっと悲しいピエロみたいなんですよね。
ホストクラブですから女性客がほとんどなわけで、そんな彼女達の話や、姉の話で「男って自分が女より上だってことを威張りたがる」というそれが共通に出てくるのです。
果たして、省吾が敏史を裏切ったのも、そんな見栄からだったのです。
ここまで読んで腹立たしくなりました。
敏史よ、許すな!こんな身勝手男、捨ててしまえ!!
結末は決着が出ておりません・・・甘いシーンすらありません。
敏史、これからどうするのか?好きという事実に、この男の裏切りは許すのか?
ひょっとしてこれは、「ふんどし平次物語」として純粋にそれだけ楽しめばいいのか?と・・・モンモンです・・・
えーと、この小説、オススメできませんw
ホストクラブも樹生さんが書くとこうなるのかw
や、面白く読むには読んだんですが、ひどい話だな!!という感想しか出てこないという不思議…w
こんなホストクラブないない、というホストクラブが舞台です。
ただ、リアリティ皆無かというとそうでもなくて、1を10に、1を100に膨らました誇張のオンパレード。樹生さんの得意技ですね。
ただ、ブラックさは物足りなかったかなァ…樹生さんということで、ブラックユーモア的な部分を期待しちゃったもんで。
ラブについては…、うーん、とりあえず攻めがひどいです。
ただ、攻めの持ってた男特有の感情というのは、リアリティがありますね。それを樹生かなめ流に誇張するとこんなヒドい攻めになるんだな…とw
けど・・・けどっ・・・!!
ホストクラブって行ったことないんで、SMAP×SMAPのアレくらいしか、イメージできるものがないんですよ。 「ヨゴレ」なんて役回りがあるって初めて知りました。
クラブでの 蘭丸(敏史)と竹千代の掛け合いは、おもしろっちゃ~おもしろいかったんですけどね。夜な夜なこんなおバカなことが繰り広げられているのかぁって思って。
なんどもなんども二人で旅をしては、抱かれるのを待つ敏史くん。あんた、そんなに欲しかったんなら自分からおし倒しちゃえばい~じゃん、とか思ったのはヒミツだw
で、省吾が敏史に手を出せなかったのって、自分の方が「下」だから。
男は相手より上にたちたがる・・・と。
ん~ リアルでそういう男はゴマンといそうだけど、BL的にはどうなのよ?と思ったです。
敏史と省吾の仲は、なんだか、じれったいばかりで、甘い雰囲気もあんまりなくて・・・
ちなみに、接触は添い寝と軽いキスだけ。えっちはナイです。 ヽ(´ー`)ノ
この作品を原作としたギャグっぽいコミックスなら、もっと楽しめたかもしれません。
樹生さんって好き作家さんではあるんですが、たまに乗り損ねちゃう作品にブチ当たるんですがこれがそうでした。
ホストクラブにヨゴレ役が居るっていうのは新鮮でしたが、むしろノリとしてはショー有りゲイパブに近いかも。
源氏名乱丸〔受〕と同僚の竹千代がホスト店内で繰り広げるアホ会話がかなりの割合で出てくるんですが、それに乗りそこねてしまいました……しょぼん。
あと攻の省吾の性格が分かりにく過ぎるっていうかややこしい奴だなー!!と。
一回目に読んだ時は、え……?ってなっちゃったので再読してみたらそれなりに伏線というかそういう考え方に持っていく過程はあるにはあったんだけどそれにしても思考飛び過ぎじゃなかろうか。