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koi no iro wo oshiete
絵が綺麗なところに惹かれまして、カラー絵の完成度にも期待感が高まって、スクロールする指が焦る!
絵はところどころ安定していないものの、キメゴマは綺麗だし、目の中の光の描き方に息を飲むコマもありました。ただ横顔にクセが強めかなと思います。
女子が女装した男子ではなく、ちゃんと女子に見えるのはBL界では貴重。
ストーリー的には4人の若者の恋の話です。
幼馴染の隼人を好きな鮎太、鮎太を好きな千尋、同級生の吉岡を好きな隼人、隼人を好きな吉岡。
相互に向き合ったベクトルではない、一方通行のベクトルを持つ鮎太と千尋の目線で話は進みます。
きっと千尋の性格に疑問を抱く人が多いと思います。「隼人に告白しろ」って最初からずっと鮎太に言い続けるのですが、それって余計なお世話でしかなくて「お前に言われたくない」と思いながら読み続けた方がほとんどじゃないかな。
対して鮎太はふつうの感覚の持ち主です。好きな人の笑顔のためならば何でもするし、何でもできる。ただふつうよりも献身的すぎる面はあって、その「ふつうから飛び出た」分だけ隼人への思いが強いことが感じ取れます。
過去の回想シーンの絡め方なども上手いのですが、現在のところの時間軸が分かりにくいところがあったり、回収しきれていない情報があって「そのエピソードを入れる必要あったかな」と思わせたり、主要キャラに挫折と再生という大きな影響を及ぼしたであろう出来事が「出会いのシーン」というだけの役割しか与えられていなかったり、隼人と吉岡の台詞が「いい子ちゃんの教科書通り」な辺りは物足りなさがあります。
本筋が王道中の王道だけにプラスαに期待したものの、それが千尋と父親のエピソードという王道設定だったのでちょっと残念。
鯛焼きの件とかいい場面はいっぱいあるのですが、人物描写が読者に頼る部分が多くて、切なさを共有するにはもう一歩!という感じが否めない作品でした。
絵が綺麗ですね。
しかしながら、
小さい頃からの付き合いだもんねぇ~。。
私も、幼馴染がいるけど。。
この主人公が、自分だったら 実際できないな。。
そいでもって、私が彼女役であれば、、
やっぱ、先に好きになった彼に告白権を譲ります(苦笑)
だって、切ないですワ。。(泣)
とても、とても、勇気ある作品でした。
・・更に続きがあれば良いのにネ。