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segawagiin no junan
タイトルを見た時点で好みの予感しかありませんでしたが、読んでみたらやっぱり面白くて爆笑でした。
笑えるラブコメからしっとり読ませる作品、更にダークなものまでと、案丸先生の作風の広さには脱帽です!
「瀬川議員の受難~宇宙人と繁殖計画~」
若手議員で将来の総理候補有望株でもある瀬川。なんと総理大臣達により、日本が保護した宇宙人の繁殖相手に指名されます。
その繁殖相手になる宇宙人のカイトですが、パートナーが出来る事によりメス化して繁殖が可能になるそうで-。
こちら、表題作で中編になります。
タイトルからも分かる通り、完全なラブコメ。
宇宙人との繁殖計画とかなり突飛な設定ながら、政界を舞台にした事で、妙なリアリティーさが生まれちゃってるのが面白いと申しましょうか。
また政治ジョークとでも言うのでしょうか?
ちょっぴりブラックな笑いなんかがあちこちにちりばめられており、終始プッと笑わせてもらえます。なんかいかにも実際に存在してそうな総理大臣や官房長官4人組が、非常に良い味を出してたりして。
そして重要なのが主役である若手議員の瀬川と、宇宙人・カイト。
カイト達はパートナーが出来て初めてメス化するとの設定ですが、実際の所は瀬川とパートナーになっても男性体のままです。そして瀬川よりデカい。
優秀な若手議員らしく、ちょっぴり権力に弱く損得勘定に流されやすい瀬川に、クールに見えて一途で健気なカイト。
二人の同居生活が、意外や甘酸っぱくキュンとくる可愛らしいもので萌えさせてくれるんですね~。カイトの、無表情からの真っ赤になってる照れた顔なんかが可愛すぎまして!
この可愛さは反則だよー!!
また、最終的に瀬川が若干尻に敷かれ気味になってるのも笑えました。母は強しと言った所・・・。
言うなればハートフルラブコメディなので、これは読んでイヤな気分になる方はあまりおられないんじゃないかと思います。
二人には末永く幸せに暮らして貰いたいものです。
あと、忘れてたけどエロエロです。普段クールなカイトの艶っぽさにも悶絶しました。
「カプチベイト」
こちらはしっとり読ませるラブストーリー。
オネエの板前×スランプ中の美容師です。
これは全くの個人的な好みになりますが、オネエ攻めにはあまり萌えない・・。
しかし、二人の恋愛が丁寧に描かれた良作だと思います。
あと、ネチっこいエロも素敵でした。
他、こちらもしっとり系の短編が1作です。テーマは深いのですが、短編なので若干アッサリとした印象。しかし、萌え所は押さえてありました。
案丸先生の作品で、一番最初にはまったのはダークなものでしたが、ギャグテイストのコメディも今では同じくらい好きです。
とても素敵な作品でした。
ほのぼの人外子づくり、職人同士の食うか食われるか、歳の差年下攻め、というバラエティーに富んだ一冊です。
案丸さんの作品らしく、いずれもしっかりとエロが含まれています。
『瀬川議員の受難』と『カプチベイト』はそれぞれ2話ずつなので、それなりに満足できましたが、どちらももっと続きが読みたくなりました。
『法律家と涙』は1話のみの短編です。
表題作『瀬川議員の受難』がめっちゃ面白い!宇宙人に関する設定が程好くて、ツッコミを入れながらもすぐに受け入れて楽しめます。政治家に関する闇も明るくポップな笑えるネタの一つになっています。
冒頭から、いつも以上に話に勢いがあるなぁ、と引き込まれました。それでいて、いきなり繁殖のパートナーに抜擢された和也(瀬川議員)とカイト(宇宙人)の心の交流はしっかりと描かれているところが良かったです。断片的に、ではありますが。和也がカイトに惹かれていく様、カイトが和也に惹かれていく様。それが自然で、心がほんわかあたたかくなりました。合間に笑いを挟みながら。和也の「俺のハートはもはやウニ!」は名言だと思います(笑)
カイトが可愛い。和也のハートがウニになる程、胸きゅんしてしまうのも頷ける。静かで謙虚で健気で、和也よりも背は高いし、体つきもしっかりとした無表情イケメンだけれど、可愛い。大和撫子という単語が脳内をちらつきました。そして、エロい。
和也も魅力的です。相手の様子から気持ちを汲み取る能力が高い。コミュ力も高い。それでいて、カイトに対しては優しくて素直。素直過ぎて絶倫になるという(笑)
情事にもしっかりページが割かれていました。性器そのものはけっこうあっさり描かれているのに、このエロさ。好きです。
描き下ろしで、子だくさんでラブラブな○年後の様子を見ることができて嬉しかったです。
『カプチベイト』は、オネエな板前と現在スランプ中のカリスマ美容師とのお話。
食うか食われるか、は受け攻めの意味もありますがそれ以上に、相手のことをどれだけ奪えるか、という観点からの言葉です。付き合った相手に尽くして尽くして、駄目な人間にしてしまう板前の長谷川さん。それは、相手の全てを奪わないと不安が消えないから。そんな長谷川さんに「髪を切らせてほしい」と迫る石崎くん。
徐々に心を通わせていく二人の様子は、微笑ましいというよりも大人の駆け引きといった印象ですが、そこに温もりや思い遣りのようなものも垣間見える。もう二度と相手の全てを奪って駄目な奴にしたくない、と恋をしないと決めている長谷川さんに、俺にとっては仕事が一番でそれは長谷川さんにも奪えないから大丈夫、と長谷川さんは二番目宣言をして告白する石崎くん。なるほど、と目から鱗でした(笑) お似合いな二人だったんだ、と。
情事は相変わらずのエロさで、長谷川さんのSっぷりが発揮されています。
カバー裏の描き下ろし4コマが良かったです。長谷川さんはこれから石崎くんにそうやってめっちゃ大切にされればいいよ!幸せに悶えてください(笑)
『法律家と涙』は、憧れと恋がテーマのように感じました。あと、面影。
表題作にいろいろと持っていかれた印象です(笑)
そもそも、この本を手に取ったのも、タイトルと帯が理由だったな、と思い出しました。アニメイト特典のペーパーも面白いです。