初めて会った時から欲しいと思っていたよ──

僕の恋人はいつか誰かのものになる

boku no koibito wa itsuka dareka no mono ni naru

僕の恋人はいつか誰かのものになる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×28
  • 萌6
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
68
評価数
21
平均
3.4 / 5
神率
14.3%
著者
きたざわ尋子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
兼守美行 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
価格
¥870(税抜)  
ISBN
9784344841680

あらすじ

大学生の白石聡海は、八歳年上で従兄弟の景山隆仁と恋人関係にあった。幼い頃から一つ屋根の下で暮らし、兄のように慕ってきた相手。そんな隆仁に大切にしてもらい、「愛されている」と日々感じる聡海だが、眉目秀麗で完璧な隆仁に自分は不釣り合いだと思っていた。そんなある日、隆仁に想いを寄せる社長令嬢が二人の家を訪れる。いつか隆仁は心変わりし、自分の元を去っていくと覚悟していたが、彼女と結ばれる隆仁を想像するたび聡海の胸は激しく痛み…?

表題作僕の恋人はいつか誰かのものになる

30歳,社長
22歳,大学生

その他の収録作品

  • それが愛だと言うならば
  • あとがき

レビュー投稿数3

笑顔をはりつけたままお仕置きしてくれます♡

表紙買い。せつなそうなタイトルですが、どうでしょう?私は期待通り、なかなかイカれている二人でくすくす笑えて、大満足でした。せつなさ100%を期待されている方は、ちょっと違うと思うかもしれませんこと、ご留意ください。地雷は、本編でやや肉食系女子がちょっぴり出てくることぐらいでしょうか?本編100P超+本編の前と本編の後日談110Pほど+先生のあとがき です。結構好きなので、神よりの萌2です。

お話は、ベッドで抱きしめてくれていた手が離れたことで目覚めるシーンから。初めて抱かれてから3年半、三日とあけずに抱かれ続けてるらしく、冒頭からもう大変(笑)隆仁は昔から恐ろしくモテた人なのに、なんで自分なんかを・・・と聡海は思っています。ただそれを一度口に出したら隆仁の逆鱗に触れたのか、大型連休の前半がお仕置きで終わってしまったとのこと。いや、大変だわ・・・とこっちは爆笑。人の恋話というかすったもんだというか、なんて楽しいんだろう♡

攻め受け以外の登場人物は、幼馴染の兄弟、受けの大学での友達、ハウスキーピングを依頼してきた顧客少々 です。幼馴染の兄弟と受けの友達がこれまた理解があって楽しい。

挿絵話。カラー口絵は受けの愛くるしい様子の着衣立ち姿。モノクロは全部で10枚、最初の方は愛玩犬状態の受けが、段々余裕ある様子に変化していくのが素敵でした。

*************以下はより個人的感想

二人はこれでいいんだ となんだか最初っから安心して読んでいられて、とても気分が楽です。
もうほっとこう、好きにやっとけ、横でけらけら笑ってみてるから という気分。聡海が弱っちい感じでもないしアホでもなくて悲壮感を感じないからだと思います。
いやー残念なイケメンが好きな方や、執着ものがお好きな方には是非お読みいただきたいです。
楽しい!と思ってもらえるんじゃないかなあ。

そして後半のお話は、聡海が10歩ぐらい成長して、格好いいです。いいわ、この子。
好みど真ん中だったからかな。先生、ほんと楽しかったです!有難うございました!!

14

ヤンデレさいこー



タイトルから無理やり付き合ってもらったけど、いつか振られるのではとおびえて暮らす受けの話かと思ったのですが、全然そんなことはなく甘々のデロデロに加え、受けがいなくなったら死んでしまうレベルの病んだ攻めでした。


中編2本。表題作と「それが愛だと言うならば」

表題作は付き合って3年半の二人が心身ともに恋人となるまで

大学生の白石聡海(受け)は従兄で恋人の影山隆仁(攻め)が自分に飽きるのを待っています。容姿にはそこそこ自信があるもののそれ以外なにもない自分が何もかも完璧な兄の隣にいられるわけがないと思っているからです。
聡海はいつ別れようと言われても大丈夫なようにいつも心構えをしています。
聡海がそう思っていることは隆仁も知っているのですが、対する隆仁は聡海を甘やかしまくって一人では何もできないくらい囲い込もうとしたいけど理性でそれを抑えてるというくらい聡海のことを大事にしています。
実際、外野(幼馴染の親友・木之元庸介や大学での友人・橘川律太)からみた隆仁は学歴その他は完璧ですが中身はスッカスカだと断言するくらい中身は聡海がすっぽりはまっていて聡海がいないと生きていけない残念な人です。
ただ、4歳の時から一緒にいる聡海には、生来の性格と隆仁の洗脳のお陰でとんでもなく許容範囲が広く、普通の人なら耐えられないようなことも許容してしまえるため、完璧な人に見えるのです。
表面上はいつになったら飽きるのかとあきれていながらも、実は無自覚に聡海はこのままじゃ飽きられると焦っており変わろうとしています。周りはそのことに気が付いていますが、隆仁にしろ庸介たちにしろ自分で気が付くまで放っておくというスタンスで見守っています。
そんな時、強烈な当て馬(昔の知り合いの彼女)が登場し、否応なく聡海が自覚する時がくるのです。

友人二人がとてもいい感じです。
庸介は家が近所で幼稚園の時からの幼馴染で聡海の人よけに隆仁から重宝されているのもあって、中学くらいからずっとそばにいるのですが、隆仁とのことを正確に把握し、隆仁の性格を聡海よりも把握しながら、基本二人がいいならというスタンスで見守ってくれています。
律太の方は、聡海の顔が世界一好きだと公言しながらも、下心はなく愛犬やアイドルを愛でるようにそばにいて、こちらも庸介に追随する形で見守ってくれています。
この3人がわちゃわちゃ話しているところはすごく癒されました。
普通じゃない隆仁の言動を許容する聡海を心配し呆れながらも相談に乗ったり放置したりする姿が本読んでいて楽しかったです。



「それが愛だと言うならば」

二人が初めてあった時、初めて恋人になった経緯、そして表題作でちゃんと両想いになって大学を卒業してからのその後。

隆仁がこんな残念な人になってしまった原因もわかってそれには胸が痛みます。が、現在の隆仁はそんなことは吹っ飛ぶくらいの変人ぶりを発揮しているので全く悲壮感はありません。


家政夫志望の聡海は庸介と同じく、庸介の父が経営する清掃会社で庸介の兄雄介
(隆仁の高校の先輩で二人のことも承知済み)が所長をしている事務所に就職します。
本当は聡海を囲い込んで監禁したい隆仁ですが、理性でそれを抑えており、それでも一歩間違えると危ないということを、雄介・庸介・律太は理解しており常に警戒しています。

もう、振り回される人たちの気の毒な事。
隆仁の機嫌を損ねないように、聡海が希望する仕事ができるよう調整したり付き添いしたりして、聡海が外界から遮断される事態を回避しようと気を使いまくりです。
それなのに、せっかく喜んで仕事をしている聡海に、空気を読まない顧客が出てきて、とうとう隆仁が壊れてしまいます。


いきなり監禁されても、とうとうきたかくらいな感想しか持たない聡海・庸介・雄介にも驚きです。しばらくは持つと思うけど、ずっとだと壊れると思う、それでもいいなら監禁してもいいけど責任もって世話してねといっちゃう聡海には脱帽です。
初めて会ったときから、聡海が欲しかった隆仁は洗脳レベルで聡海が自分に依存するように仕向けていて、でも実際依存しているのは隆仁の方なのです。聡海の方はまだ間に合うのですが、聡海にその気がないので、このままいくのでしょう。
それでも、なんだかんだで聡海は隆仁をうまく宥めながら二人で仲良く共依存していくのではないでしょうか。庸介が言う通り、隆仁が真っ当な人間でいられるよう聡海には元気で長生きしてもらわなくてはと思いました。

私は共依存もヤンデレも大好きなので、ひゃーと思いながらも楽しく読みました。
社会から断絶させられるくらい囲ってしまう話だとちょっとどうかと思いますが、
誰の気持ちも無下にしていないけど、普通の人ならなら絶対無理っていうこの2人の関係は大好きです。誰も不幸じゃないので、暗い気持ちになることもなく楽しく読めました。

9

これはもう共依存


年上スパダリヤンデレ×ド鈍感

幼い頃から囲っておいて、堕ちるのをただ優しく傍で見守る腹黒攻め。
もちろん害虫駆除も忘れずに、大人の財力で同棲して甘やかす。
外になんて出てほしくないと願う姿は、もうヤンデレ攻めといってもいいと思います。

そんな罠に気づかず、ぽやんぽやんしている天然受け。
友人も呆れるくらいの鈍感さ。

攻めが思わず監禁しても「それでもあなたがしたいなら、いいよ」と言ったセリフで実は母性受け…?

攻めの方が一見は完璧でスパダリだけど、受けの方が精神的に上でヨシヨシしてあげられる関係が好きな方にはオススメです。
 

1

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