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作家さんの新作発表
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絵がきれいで、ストーリーがしっかりしたマンガというと、常にオススメしている、高井戸さんのこの作品。
高校教師と、その教え子3人、4人の間で絡み合う愛と恋。
体と心、教師・生徒・親友、それぞれの恋する気持ちはままならい。
それぞれが、自分の心と向き合いながら、悩みながら、
繊細かつ複雑にお話は紡がれていきます。
また、繊細で白っぽい、雰囲気のある絵が、この絡み合った関係のストーリーを、ドロドロにすることなく、美しく描いていきます。
BLとして、それなりのシーンも、それなりにありますが、色っぽくはあっても、生々しくはない。
「エロなだけ」じゃなく、しっかりラブストーリーを堪能させてくれる作品です。
このプリンスチャーミングは高校の先生と生徒の話ですが、コミカルな部分の少ない大人の物語です。
ソフトタッチな作品を読み続けてきた僕にとっては、とても重い作品に思えました。
単純な1対1の恋愛の悩みだけではなく、その周りにいる人たちの思いや悩みも盛り込まれており、ちょっと複雑な感じのする話でもあります。
おそらくは基本、湯浅×朝比奈という形で話は進むのでしょうが、果たしてこの構図がこの物語の正統なんだろうかと疑問に思う時もあります。
永井×湯浅も加賀見×朝比奈という線もあり、この構図も僕としては捨てきれないものです。
できれば、全部がうまく収まればいいのですが、なかなか難しいもの。
この1巻では、まだまだわだかまりたっぷりの話に終始しゴチャゴチャですが、この後どのようにこのゴチャゴチャな恋愛関係を整えていくのかが見ものだと思います。