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ai wa kane nari
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
井上ハルヲ先生の作品、大好物です。
小山田あみ先生のイラストも、エロくて素敵。筋ばって骨ばった良い男の身体も大好物です!
主人公の湊は、美人でビッチな受け。その上、訳ありな生い立ちで、裏社会で闇金業をやってるなんて、ハードボイルドの登場人物としては非の打ち所がありません。とっても魅力的です。
自由も体も愛も、何でも金で買えるんだと信じていたけれど、結局、自分の欲しい物は何にも金では買えなかったと絶望しながら生きている湊。
でも、最後に金では買えないとびきりの欲しい物を手に入れる…というとっても純なお話です。
何かと甘々なBLですが、色々読み漁った先で井上ハルヲ先生の作品に巡り会った時は感激しました。ハードボイルドなBL、これじゃん!私が探し求めていた物はこれなのよ〜〜
ハルヲ先生による、裏社会ものがかなり好みだったりします。
絶望の底に居る主人公が、攻めによって救済されるという部分にとても心を動かされるのです。
とは言え、初期の頃の作品なんかはあまりに痛くて、読み終えた後のダメージが大きいのが難点でした。それが作品を重ねるにつれ、そのへんが良い具合にマイルドになってきたと申しましょうか。
作者さんによると、「痛さ控え目、エロス多め」との事。あくまで作者さんの基準であって、(以前よりはマイルドですが)十分痛いので耐性が無い方はご注意下さい。
こちら、ハーフで天使のような見た目に反して悪辣な闇金社長である湊と、その湊に借金しているやる気の無いバーテンダー・黒田というカップリングです。
序盤はヘタレた親父が気の強い美人に一方的にやり込められてると言った所。そんな感じの軽快なお話かと思いきや、自由気儘に生きているように見えた湊の真実が分かってくる・・・。
要は彼も金貸しとして搾取するだけの側では無く、また搾取されている側でもありと分かって来るんですね。
これがかなり痛くてですね、暴力あり、口淫の強要あり、強姦(未遂)ありと言った所です。湊が痛々しいったらありゃしない(´;ω;`)
また、こちら主役二人の両視点で進みます。話が進むにつれ、だらしなくやる気のない借金まみれのヘタレたオヤジかと思いきやー、と意外な正体が分かって来ます。
あと、タイトルの「愛は金なり」。
「お金で愛は買えるのか」と言うのがこちらの作品のテーマになってるんじゃないでしょうか。
湊が借金の利息代わりに自分と寝るように、軽口めいて黒田に要求するのが定番のやりとりになってます。
このへんはネタバレ止めておきますが、この落とし所がなかなか上手い!!黒田も胡散臭いオヤジだと思っていたら、いい男だなぁ。あと、湊が黒田に付けた値段には笑わせてもらいました。
最初にも書いたように、こちらの作品はどん底に居る受けが、攻めによって救済される作品です。そんな訳で、本編は痛い部分が多いのです。しかし、二人がくっつく終盤は甘いです。そしてエロ多めです。
若干尻に敷かれ気味になってる黒田と言うのが終盤ですが、二人のとても甘い会話もお楽しみ下さい。
あと、全体的には好みのお話でしたが、やっぱり個人的にはちょい痛すぎると言う事で、「萌2」にさせてもらいました。
拙いレビューですが、お付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m
ハルヲさんは痛い作品はかなり痛いので購入を迷いましたが、小山田さんの麗しい表紙に釣られ購入。内容は、というと。
ネタバレ含んでいます。ご注意を。
主人公は金貸しの湊。
序盤はほぼ彼視点でストーリーは展開していきます。
湊は寂れたバー「BLACKWALL」のバーテンダー・黒田に200万円を貸している。その取り立てのために10日に一度、「BLACKWALL」に赴いている。
巷では悪辣な金貸しといわれる湊が、200万円を返すことができず、家賃も滞納しがち、仕事もやる気がなさげな黒田に金を貸したのは、黒田が湊のかつての恋人であり、そして「BLACKWALL」の主だった真壁の友人だったからなのだが…。
というお話。
今は亡き「真壁」という男。
湊と黒田の二人の男の回想を通してしか登場しないこの真壁という男性の存在の描き方が非常にお上手で、一気にストーリーに引き込まれます。
湊の過去。
真壁と、湊と黒田の繋がり。
そして飄々とした黒田という男のバックボーン。
ハルヲさんの書かれるテンポのいい文体と相まって、一つの作品としてはとても面白い。
面白いんですが、この作品も痛かった…。
レーベルがクロスノベルズという事もあって、ここまで痛い展開のストーリーだと思っていなかった、というのが正直な感想。
湊の過去、そして現在。
レイプ、しかも複数の男たちに輪姦されるというのが苦手なので、とにかく読んでいてしんどかった。
ただ、攻めの黒田さんが非常にツボに入る攻めさんでした。
湊という男性はかなり悲惨な状況下にいる受けさんなのですが、その湊を救いたいと手を尽くす彼のバックボーンも、性格も、非常に男前。カッコいいです。
個人的に真壁も非常にツボに入りそうなキャラだったこともあって、湊の回想という形でいいので、もっと彼のストーリーを読みたかったな、と思ったりもしました。
一方、湊という受けさんのキャラがいまいち掴みづらかった。
健気でもなく、したたかすぎるという事もなく。
真壁や黒田といった男たちに救いを求めるもののツンデレだったり。
完全に好みの問題だと思いますが、この「湊」という小悪魔的な受けさんにいまいち共感できなかったのが残念でした。
そして特筆すべきは小山田さんの挿絵。
もう、とにかく綺麗。
萌え度は確実に上がります。
画集、出してほしいな、といつも思います。
とにかくストーリーは面白い。
けれど、BL的な萌えがあったかといわれると悩む。
という事で、評価は「萌え」で。
電子書籍で読了。挿絵とあとがき有り。特別版のss付き。
ハルヲさんのお話の男臭さが大好きです。
よく言われる『痛さ』ですが、今回はご本人があとがきで書かれているようにいつもよりは控えめだと思いました(酷い目にはあっているのです。でも、その描写がさらりとしている感じ。あくまでも私の中の基準ですが)。
主人公の湊はヤミ金屋。「金がすべて」と言い切ります。結構酷い金貸しです。返せない人たちを『沈める』ことも自業自得だと躊躇がありません。しかし、湊自身も暴力団組組長の室藤に搾取され性欲処理の道具とされています。ウリをしていた時に知り合い、金の稼ぎ方を教えてくれた恋人、真壁が殺されてしまった後、室藤の組に取り込まれ逃げ出すことが出来ないのです。
真壁亡き後、彼が店主であったバー『BLACK WALL』を引き継いでいる真壁の友人、黒田にも湊は200万円の金を貸しています。10日に一度、利息を取りに店に通ううち、湊はどこか真壁に似た黒田に惹かれていき、自分の惨状を話すところまで心を開くのですが(体も開いちゃうんだけどね。でも、黒田は最後まで想いを遂げさせてくれないの)その直後、室藤から法外な金を請求されるばかりか、激しい暴力に晒されて……
湊が黒田に突っかかってくる感じがとても可愛いのです。
私が読んだハルヲさんのお話の登場人物の中では群を抜いた可愛らしさ!
とても暗い、大変な生い立ちなんですけれどもね。でも、何て言ったら良いのかなぁ、猫が爪を立ててくるようなと言いますか、子犬がキャンキャン吠えたててくるような可愛らしさを持っているのです。対する黒田は大型肉食獣という感じなのですが、湊に対しては小さい動物の扱いがよく解らなくて困っているような感じ。いや、とんでもなく裏社会のお話なんですけれどもね。でも、この二人のやりとりがどこかほほえましくて、だから『甘め』のお話と感じてしまうのじゃないかなぁ、と思いました。
おまけのss(紙の本を読んでいないので、そちらにも付いているかどうか解らないのですが)では「金で買えないものは何か」という話が出て来ます。その結末に「そうか!」と大変納得いたしました。
蛇足ですが、中里というバイプレーヤーがかなり印象的に出てくるんですが、この人のスピンオフ書いてくださらないかなぁ。湊が敵視してキャンキャンしているのが可愛らしいのでもう少し読みたいです。また、この人自身が『任侠』って感じでどうも魅力的なので。