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kaisya no ojisann kyou mo bl
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
あくまでも登場人物たちは、普通のオフィスライフを送っているだけなのです。部下との接し方で少々お疲れ気味のおじさん上司「谷中」、そこに気配り上手の可愛い部下「里見」が優しく気を遣ってくれます。
本人たちにそのつもりは無くとも、里見のちょっと行き過ぎなくらいの気遣いと懐き具合、彼にとっていい上司で居ようとする谷中のやりとりは、BL好きから見ればソレを期待出来る展開。
そんな様子を見ていた「千駄木」、腐女子の娘を持つおじさんが放った「BL」と言う言葉により、谷中は里見を意識するように…。
それからと言うものBLチャンス&ラブハプニングが度々二人に襲い掛かります。その都度千駄木から飛び出す場面に応じたBLに関する用語…攻め受けCPはもちろん、オフィス・ラブ、ツンデレ、薄い本、オメガバースなんかも。
複数カプや解釈違いについてはジャンルのあるあるも含まれ、同人系に疎い私はちょっと勉強になりました。そして始まるカップリング討論、ちなみに私は「さとやな」派、リバでもいいですね。(笑)
尖った雰囲気の巻き込まれキャラ「高杉」は当て馬に成り得なくも無いポジション。我関せずに見えて、自由な振る舞いが二人のBL的展開に拍車をかける3人目のおじさん「根津」も話を盛り上げてくれます。隠れ腐女子'sの反応は気まずそうなリアル寄りで共感。
谷中の脳内に語り掛けてくる千駄木が元々ユーモラスなビジュアルに加え、OLや菩薩など様々な姿で現れるのも見所の一つ。この千駄木たち実は谷中自身が…「BL」と言う言葉を意識するようになった谷中は、彼らの影響でそのいろはを、身を持って体感していく事になるのです。
現実にこんなおじさんが会社にいたら困るし、ユミや大久保さんのように耳を塞ぎたくなってしまうけれども、がっつりBL作品の合間にホッと一息つくにはアリな一冊。
イケメン同士やイケおじでは無く普通のおじさん感が、親しみ易い雰囲気を作っていたと思います。ぎりぎりBLに入るか入らないか?のラインではありますが、ほのぼのオフィスコメディとしても楽しめました。