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oresama pet ga natsukisugiteru
何だろう、この既視感。「猿の惑星」?あ、「キャッツ」かな。「ライオンキング」?
獣人もの、ギャグコメディかと思いきや、です。
笑顔とフワフワの衣装(⁇)が可愛い、キツネのネルくんはペットショップで、イケメンのニンゲンを飼います。このイケメンは、ネルくんの愛らしさに常に発情‼︎エロいなぁ〜犯したいなぁ〜なんて
不埒な事ばかり考えたり言っちゃったりします。キツネであるネルくんにはニンゲンの言葉は通じませんので。「ぼくに懐いてるんだね♬」と喜んだりして。ここまでは、エロ可愛いコメディなんです。ビックリしたら、リアルなキツネ顔になったり。友達のオオカミのセツがニンゲンに嫉妬したりと。
ところが。肉食獣のオオカミたち、捕食者と小動物などの被食者が、互いに契約を交わし、現世では身の安全と死後には命の尊厳を、という掟の元に成り立つ、言わば非常に緊張感のある世界観の物語だったのです。掟と言っても、犯罪と知りながらも殺しを行い、生きている被食者を喰らうもの。そういう悪から守ろうと決意するもの。
色々な動物に飼われながら、ニンゲンは動物よりも寿命が長いので、また別の動物に飼われ、ペットショップに戻され、と悲しい別れを繰り返してきたニンゲン。
愛らしいキツネのネルくんの満面の笑顔に助けられながらも(本当に可愛いんです!)なかなかに重たいテーマで迫って来ます。
私はイケメンオオカミのセツが好きなんですが、(ここ、ニンゲンとオオカミとネルくんの三角関係です‼︎)ネルくんの笑顔がいつまでも見られる様に、どうか幸せな結末を迎えて欲しい。
不穏な気配がしてなりません。
私もトイプーを飼っているのですが。本当に色々考えさせられました。
“一緒に生きてる”ってこと、大切なこと。