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omega syndrome
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
オメガバースはオメガバースでも、Ω性が発見され始めたころの話です。
Ω性を"病気"として研究している医師(αと思われる)と、Ωと診断された青年の話です。
2人は同級生で、幼少期からの知り合いですが、攻はずっと受のことが大嫌いでした。
それは、彼の父親が妻との間に愛はなく、本当に愛していたのは受の父親だったから。
父親のようにはなりたくないと、ゲイが許せず、Ωを病として治療していくはずだった攻ですが、徐々にΩのことが気になっていってしまい...孕ませてしまいます。
ほかのオメガバースとはまた一味違った視点で、内容の濃い話で、引き込まれてしまいます!!
3巻まで読んでの感想です。
個人的に、オメガバースが苦手です。
理由は細かくは割愛しますが、性差のある作品を読みたくないからBLを読むのに、なんでまた性差をつけるの?オメガバースである意味って何?と思ってしまうからです。(読まず嫌いではないです)
しかし、この作品はきちんと「オメガバースである必要性」が感じられ、さらに、オメガバース黎明期を題材にしていることもあり執拗な性差別も出てきません。
・主人公2人の物語
・オメガバースの研究や分析
この二つの要素が絡み合いながら話が進んでいきます。
BLとしてはもちろん、一つの物語としてとても楽しむことができました。
オメガバースが好きな方も、そうじゃない方も楽しめる作品だと思います。
1から3巻で完結と一旦なってますが、二人の長子が生まれた後の話がまだ連載されています。1-3巻を購入し、後は分冊で電子版を購読中。
1巻のあとがきに「オメガバースの良い所は、世界観は書き手に任せる。好きに作りなよ」って書いてます。確かにオメガバースは、作品ごとに様々。この黎明期ものは、面白かったです。
★ΩについてSF的な世界観の解釈があり、作者のメガバースというテーマの扱いに好感抱きました。Ωの黎明期、世の中にΩが出現しだした頃の設定で、どうやら人為的に遺伝子操作されたデザイナーbaby的な出現をΩはしていたらしいというシナリオ設定。西宮ハルの父親もロシアと関連がある設定になってます。
(西宮とか、葛木とか、どうしてこの姓を選んだのかな、古事記に出てくる謎の一族の名なので意味深、作者は何か知っているのかも、神戸には理研があるし。)
上手く構成したキャラ設定に感心。
この作品は、過去にあるオメガバースと似ていて違う。Ωという性が世の中に現れる経緯と出現の謎をテーマにしている点が、面白かった。
** **
1巻は、黎明期の説明。以下、私の主観によるネタバレ。偏向していると思う。
主人公の西宮ハルはΩの自覚なく育ち、ある日突然「Ωで、子宮器官が体内で分化育成中なので妊娠の可能性があるため隔離が必要。」と医師から告知を受ける。
「男を誑かすフェロモンが出ると襲われる危険がある」と説明する医師は、昔の同級生、葛木で、西宮を嫌っていた人。
Ωの特性を理解出来ない西宮ハルは、フェロモンが出だしているのに医院を飛び出し、普通の生活を始める。残業に出勤して同僚に襲われる。
暴行される西宮を助けた葛木は、「Ωは治すべき病気だ、俺が助けてやる」・・葛木は、西宮に「Ωは、突然変異で子宮卵巣が発生する治せる病気」と説明。「進化ではない」と言う。
襲われて腰が抜けた西宮を葛木が背負う。葛木は、フェロモンに耐性がある体質だからある程度の接触は平気。
「俺は昔からお前が大嫌いだ」とハルに言い放つ。
西宮ハルは研究の対象、治験体として保護隔離される。
一番安全な隔離場所だということで、葛木の自宅へ行くことに。
葛木の父もΩの研究をしていた人。
葛木がヒート前にデーターを取りたいと希望。
ハルは直腸の触診検査の最中に初めての発情が来てしまう。
助けを求めるハルから、「父のようになりたくない」と逃げる葛木
葛木の回想・・父の想い人は、ハルの父親だった。
西宮ケントのせいで、父からも母からも愛されたことが無いと思う葛木はハルを憎んでいた。
発情が終わったハルに研究員の三谷(ゲイの美人)が、普段の生活に戻るよう手配してくれた。
貧乏をしたけれど、父から愛されて育てられたハルは、誰からも好かれる愛される人柄。ハルと一緒に食事をすることで、葛木の気持ちが変っていく。
ハルは、Ωの実験治験体に過ぎない。本部にとってハルは特別なΩのサンプル。
抑制剤などの新薬開発の治験を要望する三谷に、葛木はハルの体の負担が増す、安全性の確証が無いと反対する。
三谷と葛木は、こんな風にハルについての扱いで都度都度対立、意見が合わない。
葛木は「Ω症候群を男の体に戻す=治す」ことしか、念頭にない。
三谷は、家族を持ちたいと願うハルに「出産」の体験を提案する。
戻すか産むか、どちらを選択するか問われて、ハルは治す事を希望。
本部の意向を三谷は、無理強いしない事を約束して帰る。
ハルは、無意識に葛木に対して発情を覚える・・戸惑うハル。
いろいろあって、ハルの発情に我を失った葛木と交配に及んだ事を、翌朝気づくハルは、動揺して隠れ家から飛び出てしまう。
ハルを先に見つけたのは、本部のトップ。クラークがハルに飲ませようとした薬は、開発中の緊急避妊薬。
Ωの場合、女性と異なり妊娠受胎したら発情しなくなる・・どうやらハルは受胎したらしい。
西宮ハルの父もどうやらΩだったらしい。
父には恋人も居た。では西宮の生母は誰なのか?・・と展開していきます。
次巻に続く。
オメガ黎明期のお話です。
(私が知らないだけかもしれませんが)今までに読んだ事の無い設定で、とても面白く読めました。お話自体が良く考えられていて、次々起こる衝撃の展開に、これまたツボをおさえた萌える展開。更に、個人的に大好きな、「最初は受けを(訳あって)毛嫌いしてるのに、共に過ごすうちに絆されていく攻め」と言うパターン。自身の感情の動きに動揺する攻めに萌えまくります!
内容ですが、オメガ黎明期です。オメガが発見されたばかりで、詳しい事が何も分からず、あくまで「オメガ」はシンドローム=病気と言う考えでの世界です。「治療」として、オメガの体質を治す、または妊娠・出産の可能性を見出すと、研究者側の意見も様々。
そこに、Ωとして発見された天涯孤独の青年・ハルと、研究者でハルに対して一方的に胸に抱えたものがある葛木。二人の恋愛が絡んでと言った所です。
先ほども書きましたが、受けを毛嫌いしている攻めが、受けに絆されていくパターンが大好きなのです。毛嫌いしてればしてるほど、後々の絆されに萌える。
この葛木ですが、父親との関係から一方的にハルを嫌っています。最初はめちゃくちゃ冷たい上に、嫌悪感を隠そうともしない態度にイラつくんですね。
そんな葛木に対して、持ち前の明るさと前向きさで接するハル。葛木の酷い態度に対し、ちょい斜め上にズレてるのに至極スジの通った反応がスカッとさせてくれます。また、そんなハルに毒気を抜かれる攻めが良い・・・!
そして、常に「明るく前向きなハル」で居続ける、彼の意外な理由。
「親のためだけに生きることはないだろう」という葛木のセリフが、自分自身にも向けられているのではないかと思うと切ないです。
そんな感じで距離が近付く二人。ここから怒濤の展開になるんですね~。ヒートを起こしたハルを葛木が抱いてしまい、ハル・妊娠です。
ここでのハルの決断。また、葛木の葛藤。最初、あれほど葛木がハルを毛嫌いしてたのは、実は「惹かれていた過去」の裏返しなんじゃと思わせる回想シーンが入ります。誰より憎いのに、それでもどうしようも無く惹かれちゃうって!!
ラストにこれまた衝撃の事実が分かり、結構不穏な「続く」です。怪しい事この上ない本部のトップ、アダム・クラークに、何やら複雑な事情がありそうな、ハルの父親達世代。続きが気になります。
あと、患者服のハルの、直腸検査シーンには萌えました!
設定が面白いなと思いました。
『オメガ黎明期』が舞台となっていて
現時点でオメガ性が認知されていないオメガバース作品です。
とある機関がすでに研究を開始しており、
オメガ性(男性でありながら妊娠できる体)を持つ人間は被験体として扱われます。
研究が開始された最初の0地点はハッキリしてません。
この作品の受けが第一人者ではないですが、
ただのオメガではなく「特別」な何かがあるのだそう。
1巻は明らかになっていない部分が多く次巻が気になる内容でした。
さて。
受けはクウォーターで見た目は外国人寄り。
早くに父親を亡くし貧乏を生き抜く苦労人で明るく天真爛漫。
職場の健康診断で引っかかり病院を訪れた際、オメガ性だと告げられます。
もちろんすんなり納得出来ず一度は逃げ出しますが、
危機を身を以て感じ、大人しく被験体となり治療を開始します。
攻めはオメガ性を研究している医師です。
受けとは小学校時代の同級生。
死んだ父親に対する遺恨があり、そのキッカケになった受けを敵視。
「男が妊娠なんて気持ち悪い」という考えです。
オメガバースは設定が自由で作品によって大きく変わります。
この作品は黎明期ということもあり新鮮な部分が多かったです。
・オメガ性はあくまで"病気"という捉え方
・研究者によって「普通の体に戻す」「妊娠の可能性を追求する」と考え方が違う
・オメガ性を持つと男性としての生殖機能は衰える
・オメガのフェロモンは男性相手にのみ有効
などなど、オリジナル設定が見られました。
また、作中でハッキリ示唆されてませんが、オメガ性は突然変異ではなく、
「人間の手で操作された遺伝子」の可能性もあるのかなと感じました。
誰が…?なんのために…?
既に亡くなった攻めと受けの父親も関わっており、謎が多いです。
研究者の攻めと、被験体の受け。
研究対象として側にいるうちに、徐々に関係に変化が。
交流も増えBがLしだしたなーとワクワクしてたんですけどね…。
盛大ネタバレになってしまいますが、
わだかまりが消えつつある→ようやく穏やかな会話が出来た最中、ヒート起こす→フェロモンに抗えずセックスしちゃう→妊娠→(ちょっとゴタゴタ)→「俺、産みたい」「よし、支えよう」(意訳)
……………え?( ゚д゚)
たった1回のセックスですぜ?
それまでギスギスしてた関係ですぜ?
"男で妊娠"ってワードに理解が追いつかないだの気色悪いだのしてたんですぜ?
いくらなんでも展開が急すぎじゃない???????
"男の妊娠は普通じゃない"や"治療"という考え方のあるオメガバース作品の点は面白かったですが、妊娠の下りはもう少しゆっくりの方が読みやすかったなぁと感じました。2巻で謎が判明すればもう少し理解が深まるかもしれませんが、現段階の評価は中立よりの萌えです。