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on your mark
短編です。
彼女と別れたばかりのリーマンとちょいローテンション大学生・お隣さん同士のお話です。
漠然と欲求や興味本位で女の子と付き合ったことはあるけど、ちゃんと人を好きになったことがない大学生の三好は、いつかちゃんと大切な人に出会いたい…と思って過ごしている。
そんなある日、お隣に住んでるリーマン山崎が「鍵を無くしたから朝までお邪魔させてほしい」と一晩泊めてあげたことがきっかけで、ときどき夕食を共にし仲良く過ごすようになります。
三好がうとうとしてたところ、寝顔の可愛さについキスしちゃった山崎。
キスされた三好が、今のなに??と気になっているうちに、山崎のことが好きなのかも?と気づいて少しずつ自分の気持ちを確認していって確信に変わった時「今日から全力で落としにかかる」と山崎に宣言するところで終わりなんです。
宣言された山崎は戸惑いながらも、あーとりあえず上がって コーヒー入れるわ とあげちゃってるところがゆるくて大好き。
このゆるゆるほのぼの感がたまらない。
作家さんのツイートで「読み切り」と仰ってるので、読み切り短編なんだけど、これ続きが読みたいなぁ。4話くらいの立派なお話になるはず。
女の子とどうこうはなんか面倒で…と言ってた三好が、どう「全力で」落としにかかるのか。すんごく読みたい!
随分前に購入して、ふと手に取った作品。てっきり長編かと思っていたら短篇よみきりでした。
隣人のサラリーマンにおしかけられ、胃袋を捕まれる話。
最初はちょっと強引な始まり方です。どうやらお隣さんは修羅場のよう。ゴミ出しで顔を合わせてしまったがなんとなく気まずく。。
しかしこの隣人、年上で真面目そうな雰囲気なのに、とんでもなく気さくで世話焼きなのです。
おかずを作ったからと持ってきて、いつしか毎日一緒にご飯を食べる仲に。
親しくなるほどに、飾らない人柄が魅力的にみえてきます(最初は怖かった)。
ラストは雰囲気があるままに終わり、短篇だけに余韻を残す感じでほっこり読み終わりました。