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otona ni nattara zenbu kudasai
コンビニ店長小嶋篤志(受け)は結婚のため家を出た同居人のいない部屋に帰るのが嫌でホテルを渡り歩いていました。
そんなある日、客の辻清隆(攻め)に「今日も帰らないんですか」尋ねられます。
ストーキングされていたことに動揺する小嶋ですが、辻はぐいぐい心の中に入ろうとしてきます。
「うずくまりハーミット」のスピンオフで前回主役の二人のバイト先店長が今回の受け様になります。と、あとがきにありますが、私は読んでいません。
二人がそれぞれ小嶋と一緒に働いていて、特に前作受け様岡野がダメダメになった小嶋のフォローをしたり叱ったりしたりしてくれますが、読んでなくても全然大丈夫でした。
小嶋は高校卒業直前、ゲイバレして父親から勘当されてしまいます。
荒れた生活をしていた小嶋を否定することなく生き方を正してくれたのが同居人のヒロでした。ヒロに恋をし、絶対実らないと思いながら、最後は笑っておめでとうと言えると思ったのに、全く成長していない自分に愕然とし、そのことから逃げてしまいます。
辻はかなりストーカー気質の子だけど、明るくて強くて前向きで全く暗い感じになりません。勢いで鍵を奪い家に先に帰って出迎えをしようとしたり、失恋で動けなくなっている小嶋をなんとか前に進ませようとします。聡い子なので小嶋が家族に何か抱えていることに気づき、家族になってほしいと望むのです。
姉が3人いる末っ子で、母親も懐の大きい人のようで、家族に愛されて育ったというのがわかるとても素直な子です。
家族を崩壊させたと父親に責められたことが心の傷となっている小嶋は何度も辻を拒否るのですが、辻は諦めません。子供だからと何度も小嶋に言われ、子供でもできることをと持前の行動力でもって小嶋を引っ張り上げようとします。
辻に相談された元同居人のヒロやバイトの岡野の言葉もあり、やっと小嶋は辻の手を取ってもいいと決意することができたときは本当に良かったと思いました。
ただ、ヒロに関しては小嶋の自分への想いをを聞いてしまったのに、その時は動揺した感じでしたがそのあとは完全スルーだったのが不思議でした。普通気になるものじゃないかと思うのですが。でも、そんなヒロだからこそ小嶋も居心地よく過ごせたのかなと思いました。
高校生だからと両想いになってもキスどまりで理性の限界に挑戦する辻ですが、高校を卒業して晴れて、タイトル通り「全部下さい」となります。
絡みは1回でかなりあっさりです。前準備まではしっかり描かれているのですが始まったとたん終わった後でした。ちょっと残念。
辻の家族は本当にいい家族だったので、両想いになってからもう一度登場してほしかった。
あと、国立大学の建築学科に行っていたなら優秀であっただろうし、専門的なことを学んでいただろうにどういう経緯で建築とは関係ない道を進むことになったのかとか小嶋の過去をもう少し詳しく知りたかったです。
絵柄が好みでそれに惹かれて買ったのですが、ギャグ絵もかわいくてとてもよかったし、迷うオトナを子供ならではの純粋さで手を引いていくという内容はとてもよかったです。
もし、手に入れば前作も読みたいと思いました。
「突然、同居人に~」が良かったので作者買いをしてみました。期待値が高すぎたせいか、悪くはないもののちょっと思ったものと違ったかなという印象です。
実際にあれだけストーカー紛いな事をされたら怖いかもしれないですが、あれだけグイグイときたら絆されると思います。過去のトラウマから幸せになったらダメだと思っている小嶋にはこのくらいグイグイきてくれるほぼストーカーのような辻だからこそ想いが伝わったのかな思います。若いからこそ一直線に想いを伝えている感じが良かったです。
辻の家族は小嶋が恋人でも問題なさそうだった分、再登場がなかったのが残念です。
スピンオフという事ですが違和感はなかったのでこちらだけでも問題なく読めます。