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原作の小説もありますが、そちらは未読。
途中から、原作と漫画でお話が違っていくそうです。
10歳以上年の離れた歳の差ラブ・ストーリー、年下攻めです。
主人公、成沢ほだされぷりがものすごいお話でした。
小児喘息の患者とその主治医として出会った成沢と直樹ですが、成沢に異様に懐く直樹は大学に合格した時に成沢に告白し、無理矢理強姦します。
薬を盛って強姦・・・という古典的な上、ダークなスタートをきった2人ですが、何故かいつの間にやらお付き合いしています。
う~ん、この何故お付き合いすることのなったのか、が読んでいて全くわかりませんでした。
成沢はいいの?どこが好きなの?強姦されたことはいいの!?とかとにかく腑に落ちなかった…。けれど後半はよかったです。
直樹はお金持ちで、成沢に甘くていたせりつくせりで…でも、執着もものすごい。
成沢がなんとなく気持ちがふわふわしていて、愛が見えないんですよね。
家庭環境のせいらしいのですが、直樹を好きになったというよりも求められることに弱く、突き放せなくてそこにアイデンティティを置いているような人間です。
身勝手な直樹とふわふわした成沢がどう変わっていくかのお話なのかな、と思います。しかし、如何せん、全体的に古いです。
強姦、嫉妬、束縛、転勤による別れに好きなら追いかけなさいよ!みたいな展開も、王道を通り越してちょっと見慣れ過ぎた感じです。
ですがベタベタがお好きな方には楽しめるのではないでしょうか。
直樹の子どもっぽい独占欲やワガママさや執着心、でもカッコイイ所が年下攻めの味をよく出しており、年下×年上の儚い美人という王道パターンとしては典型的ながらというより、典型的だからこそよく出来ていると思いました。