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pathos
とても珍しい定広美香さんの人外もの、ヴァンパイヤが主人公のお話です。
ヴァンパイヤのK(キング)、J(ジェイ)は、彼らが殺した人間の残した子供A(エース)を引き取って育て一緒に暮らしています。
Aが成長し9歳になった時、Jへの激しい執着を見せるようになり、Aはボストンの寄宿学校へやられることになります。
Kは300年以上生きているヴァンパイヤ。
彼がJに執着し、仲間に引き入れてそれ以来彼らは揺るぎない信頼と愛で結ばれていたはずなのですが、Aの成長と共にそのバランスが壊れて行くのです。
JのKへの愛とAへの愛の違いは一体何なのか?
KはAに対し一体どんな気持ちを抱いているのか?
はっきりした明確な答えはこの物語には出てこずに、読者が推測するような科白と状況を読む形で提示されています。
いつもならエロ満載の定広作品の売りなのですが、今回は特殊な設定の為エチのシーンはほとんどありません。
ヴァンパイヤが血の交流をすること自体がエクスタシーの交歓であり、パトスの交歓であるのです。
ですから、吸血行為がセックスの役割をしているのです。
そういった意味でも少し珍しい色合いをだしているのだと思います。
お互いに血を吸い、吸われしておりますから、行為で例えるとやはり、これもリバ!!
う~ん、定広カラー健在です♪
まだ人間であるAは性的な欲望をJに抱いています。
さて、この3人の運命は・・・・2巻へ続きます。