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kare no shouzou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
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3作品収録。
「彼の肖像」
高名な画家の母親に取り入っているらしい画家志望の若い男。
芽が出ないイラストレーターの息子は、この男が胡散臭くて目障りで。
だが本性を探ろうと付きまとっているうちに…
坊ちゃんがハングリー精神丸出しの執念に触れて変わるさまが非常にエモいし、情感というものがある。
所々の西田ヒガシ先生特有のギャグも効果的なヌケ感になっていると思う。
「誰がために」
金融業を継いだニ代目は才覚がない。支える男は心底坊ちゃんを大事に思って…
とはいえ、別に恋愛感情ではないんですよね。なのに、逆に坊ちゃんの方がそういう意味に取っていて勝手に抱く気満々で待ってるという。
最後笑えるから楽しく読める。
「隣の部屋で」
「隣でヘアが」
主人公はカタブツリーマンの五十嵐。
会社の寮で隣部屋の市川は、あけっぴろげでいい奴。しょっちゅう女を連れ込んで、薄い壁で丸聞こえ。
だが文句を言いたくても憎めない。
ある日珍しく酔った五十嵐は、元カレを部屋にあげて久々にヤってしまうが、いないと思っていた市川が帰ってきていて…
男とヤっていた、と知られて顔を合わせずらい。寮を出ていくか、と考えるが…
女好きの市川が五十嵐大好き!になるお話で、ちょっと簡単すぎる気もするけど西田先生の描く情とおかしみが生きててこのストーリーに命を与えています。
あとがきもいつもの。シュールすぎます。
評判のいい作家さんなので、ず~っと気にはなっていたんですが、絵柄がちょっと好みでないので後回しにしていた作家さんです。
この作品が初読みです。
読後の印象は、なんか人情溢れる作品を描かれる作家さんだなぁと思いました。
人生劇場を漫画で読むみたいな、そんな印象です。
派手さはないんですが、設定や流れがリアルなので、無理を感じることなくお話に入っていける気がします。
収録されている3組のカップルのお話、それぞれに楽しめました。
表題作の冒頭部分は、実際にあった似たような事件を思い出させましたが、コミカルな展開がよかった。
脇キャラも魅力的で、特に家政婦さんは面白くて好きでした。
切なさや笑い、涙やドラマがあって、お話に引き込まれました。
ゲイナイトが催されるクラブが何度が出てくるのですが、漫画ではあまりこういうシーンが出てこないので、なんだかとっても興味深かったです。
著名な画家を母親に持つぼんぼん息子と、その画家に取り入ろうとしている貧しい画家志望のおはなし「彼の肖像」、金融会社の亡き社長の息子(これまたぼんぼん)と社長の右腕だった男とのおはなし「誰がために」と、安普請な会社の独身寮の隣同士に住む二人「隣の部屋で」の3本。
西田さんの作品に出てくる男は、まじめで必死でかわいい人ばかりですが、その中でもよく出てくる明るいおばか犬のようなコが、とても好きです。
今回もどのお話にそんなコが出てるか楽しみでしたが、いたいた!!
「隣の部屋で」の市川君!きみきみ、君を待ってたの。
肉じゃがを食べさせて美味しいと言ってもらったときの、ぱや~っと嬉しそうに輝く笑顔!悶絶です。
さらにラストの「隣でヘアが」が最高に笑えました。ほんとにお似合いのカップルです。
「だから誓いとしてツルツルに」・・・ウケた。
何冊か読んでいるうちに思ったことですが、西田作品に出てくるキャラは、たとえば山田太一や倉本聡作品のように、どのドラマにも同じ顔ぶれ、同じ俳優を使っているような、そんな感じがいたします。
あーまたこのコ出てきた♪と手を叩いて喜べる幸せが、ある。
なんか久しぶりにオッサンじゃない西田作品を読んだな~と思ってしまったw
どんだけ平均年齢たかいのよwって話(o_ _)ノ彡☆
それがまた良いんだけどさ。
表題作「彼の肖像」。
金持ちのボンボン。道楽趣味みたいな絵の仕事をしているわけなのだが、久しぶりに家に帰ると知らない若い男。これがまた気に食わない。
気に食わない気に食わないと思っていた矢先、思いもしない場所で再開し、本心を知ってしまう。そんな二人の関係は・・・?!
なお話しなんですが、実際攻である坊ちゃんのほうが、これまた心酔してしまうというか、「オレなんでもするよ」なべたぼれ状態になってしまう。
遊び人なのか職人なのか。好青年なのか淫売なのか。
攻な坊ちゃんが受にたいして惹かれていく~という描写な心理状態がちょっとわかりにくかったのが難ではありますが、相変わらず妙に惹きつけられる作品ではありました。
大阪に~なくだり。本当にオッサンに抱かれにいったのかとおもったよw
紆余曲折あってもハッピーエンドなのがいいところでありますw
■他がために
ストーリー的にはよくわからなかったんですが、黒髪さんが受だったらこれまた萌えると最後の一こま思ってしまった。
ナニが見られないのが至極残念である。
■隣の部屋で
同僚もの~wこれ結構好きです。
女好きで絶倫の男。社員寮で隣の部屋。薄い壁からは声が駄々漏れなわけで。
実は片思いを続けていたわけで・・・?!
「今日はいないはず」と思っていた後の~な攻の表情が好きです。
こざっぱりした男が見せる攻な表情。これがいいんだなw
良短編集です。
『彼の肖像』
日本画家の卵と、画家の大家の息子の話です。
日本画家の卵の性格の悪さが非常に私好みでした。才能にくわえ、絵のためならお世辞におべっかなんでも使う。しかもゲイで、誰かれ構わずセックスする尻軽。
それを見抜いて反発してた息子は、その二面性の更に奥にあるピュアな魂に触れて惚れてしまう。
セックスシーンに萌えました。ノンケが、経験豊富なゲイの受けと初エッチするのってツボです。
『誰がために』
金融屋の息子と社員の話です。
まずまずでした。
『隣の部屋で』
『隣でヘアが』
社員寮で隣合わせたリーマン同士の恋です。
片方はゲイで、片方は毎晩のように女を連れ込んでセックスしてるタラシなノンケ。
ゲイは、屈託のないそのノンケに惚れてます。でも諦めてる。
この作品が一番好きだったなァ。ノンケがゲイに惚れるという展開、大好きなんですよね。
『ヘアが~』なんて半分笑いに走ってるオマケ作品なのに、じーんときて泣いちゃったしさ。