Love & Trust(3) 100 Love Letters

Love & Trust(3) 100 Love Letters
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神14
  • 萌×211
  • 萌7
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
8
得点
135
評価数
32
平均
4.2 / 5
神率
43.8%
著者
榎田尤利 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
石原理 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
シリーズ
Love & Trust
発売日
価格
¥860(税抜)  
ISBN
9784813010241

あらすじ

「逃がす気はないぜ」毎日一通、合計百通のある書類を極秘のうちにある人物に届ける―ちょっとアブナイ運び屋坂東兄弟に新たな依頼が入る。
依頼主の代理人は核の情人でもある沓沢だ。
ヤクザ稼業の沓沢に深入りすることをためらい、核は距離を置こうとするが、そのことが沓沢を激しく怒らせる。
一方、天と正文もちょっとした誤解から仲がこじれてしまい!?恋の糸、もつれにもつれのフル・スロットル。

表題作Love & Trust(3) 100 Love Letters

沓澤亮治・核にご執心の某組の幹部ヤクザ
坂東核・弟の天とともに運び屋を営む美形

同時収録作品100 Love Letters

坂東天・兄の核と共に運び屋をする大学生
興福正文・昔天に苛められていた大学生

レビュー投稿数8

離れようとしてより深まった恋

ラブトラシリーズ3作目。

今回は沓澤経由の依頼で、100通のラブレターを毎日1通づつ配達するという長期の仕事。
その仕事の裏で、誠竜会会長の娘達からちょっかいをうけ核と沓澤、天と正文のそれぞれの関係にかすかな歪みが・・・

誤解から生まれた天と正文のすれ違いは切なかったです。
それにしても、この二人の恋はすごく純粋で可愛いいです。

そして沓澤にどんどん惚れ込んでいく自分に気づいて離れようとする核と、
核を逃がすまいとする沓澤のすれ違いにも胸が締め付けられました。
この大人な二人はクール振る舞いつつも本当は熱くて大好きなカプです。
核がようやく素直になってくれて最高でした。

2

"余裕強気美人受けが弱る=燃える"の真骨頂

Love&Trust、第3弾です!
サブタイトルはズバリ、"100 LOVE Letters"!100通のラブレター…(*☻-☻*)♡

早速ですがまず表紙ですね、紙吹雪(これは表題の如くラブレター?それともお札だったりするのかな?)の中で不敵に微笑む核と沓澤。…いい…すごくいい…。

1、2巻は核+天の組み合わせだったので、沓澤さんと核の表紙は新鮮でとても素敵。
天がいるとワイルド感が出るのですが、核と沓澤さんだと大人の色気がすごい…。


今回の坂東速配への依頼は、ある人物へ毎日一通、極秘の書類を届けてほしいというもの。
最初は簡単そうにみえた依頼ですが、配達途中に天と核が立て続けに襲撃され…。

どんな相手でもどんなトラブルでも華麗にかわしてきた核が珍しく、脂汗をかき肋骨を折って戻ってきた描写には思わずグッときてしまいました。
常に上手で悠々としていて、セックス以外で汗なんてかかなそうな核が弱まっているところは、核ファンとしてはとても美味しい…
(変態なんです、すみません…)

そしてこの3作目では、今までとても良い身体の関係を築いていた沓澤から、核は離れようとするのです。
それは核なりに理由があってのことですが…。

あからさまに自分を避けるようになった核に業を煮やした沓澤は、負傷し1人家で休む核のもとに向かいます。

ここからはもう…はぁ…怒涛の展開ですよ…

どこか小気味良くて、同時に緊張感を孕んだ核と沓澤の会話。
いつも通り余裕たっぷりな態度で、自分を避けてることに関して追求する沓澤を、核もまたいつも通り余裕たっぷりな態度で躱します。
核が怪我をしてることを沓澤は知らず、本当は身体的にかなり弱っているのにそれを気取らせない核がとても良いです。

けれど、"別れる気なのか"というワードを核が肯定した時、沓澤の顔から笑みが消えます。

「逃がす気はないぜ」

沓澤の豹変っぷりには、もう非常にゾクゾクしました。
いつもこれ以上ないくらいに核を甘やかしているのに、核が痛がっても悲鳴をあげても、憎々しく睨みつけても、手を止めない沓澤。

まさに怒れる獣のようなのに、どこか冷静でそこがまたゾクッとさせます。

逆に核からは一切の余裕が消えて、言葉遣いも普段とは全く違って、より一層緊迫感が。

けれど、怒っても、乱暴にしても、ちゃんと核の身体のことを思ってギリギリの一線を耐える沓澤さんは男前…!

そしてここの挿絵がまた素晴らしいんです(T . T)尊…
沓澤に対する怒りや憎々しさを滲ませながらも、強制的な快楽に涙する表情の核と、静かに佇み核をただ見つめる沓澤。この対比がなんとも絶妙で…。この挿絵でご飯3杯はいけます。

少し痛々しくもあるのですが、ここはシリーズ屈指の濡れ場で、名場面であると思います。

しかし今回、恐ろしく豹変した沓澤さんですが、愛ゆえに…深すぎる愛ゆえに…なんですね。
それは物語の後半でしっかりと分かります。

これ以上ないくらいに核を愛しているんだと分かる、沓澤さんの態度、言葉、行動。
あんな風に核を傷付けて、このまま核と沓澤さんはどうなってしまうの⁈受けが辛い目にあうの好きだけど、望むのはハッピーエンドだよ!!なんて不安にさせてからの、物語がラストに向かうにつれて昇竜のごとく昇るラブバロメーター。最高に胸キュンしました。じわ〜〜〜と、沓澤さんの愛情が私の胸にまで広がっていくようでした。

眠る核を大切に大切に扱う沓澤のシーンが好きすぎるんです〜…。

今作では女性もかなり出てきて、沓澤の組の姐さんとその娘2人、月乃と星音。
姐さんはあまり好きにはなれなかったけど、月乃と星音は最初ううう〜んと思っていましたが読み進めるうちにとても可愛く思えました。
この女の子達に好印象を持てるかどうかでまた物語の楽しさが変わってくるのですが、月乃ちゃんと星音ちゃんを好きになれてよかった…

そして、前巻のErotic Perfumeでは色々な短所が目立ってモヤモヤとしてしまった天と正文も、今回はすごく良かった!
いつも優しくて穏やかな正文が、初めて本気で、天に怒りとか悲しみとか寂しさとかそれでも好きでどうしようもない気持ちを全部ひっくるめて泣きながらぶつけるシーンには、思わずジーン…としました。
やだ…やっぱり天も正文もだいすき…(´;ω;`)

暴走しがちで乱暴な天だけど、どこまでも優しくて直向きで、そしてケンカは弱いけど心はちゃんと強い正文、彼がいてくれるから、初めて核以外で心を開けて、核との"愛と信頼"だけじゃない、優しさとか思いやりを育んでいけるんだろうな…と思うと、核目線で感無量です。(T . T)

今作では核と沓澤、天と正文、それぞれの関係性が大きく変わって、本当に素晴らしい読み応えでした。
全4巻、シリーズ通してとても面白い作品ですが、この3作目が個人的に1番好きです。
完璧だとばかり思っていた沓澤と核の、人間臭さとか弱さだとかが愛おしかったり、未熟さが目立ってた天と正文がちゃんと成長してて頼もしくなってるのが嬉しかったり…。

でも結局何が1番言いたいかって、核がボロボロになってるのが堪らないってことですよ…!
いつも強気でクールで余裕で微笑んでる核が、痛んで弱って、なのにいつにも増してピンチが次から次へと襲ってきてヤバイ…って感じで、今までは決して見られなかった核の姿が満載です。

Love&Trustシリーズは次作の4作目までありますが、核と沓澤の出会いがメインで描かれているので、坂東速配としての現在進行形の物語はここで一区切りです。

そういえば"Trust"って、"信頼"って意味ですよね。
愛と信頼って…。まさに坂東兄弟…T_T尊
クールで過激でセクシーで最高にカッコいい兄弟に出会えてよかったです。

ちなみにシリーズラストとなる4作目には、過去編に加えて今作ラストからの続きも描かれています。
色々と痺れる最高なLoveがありますよ…





2

恋心が満載の3巻♡

シリーズ1巻2巻と家族の絆がひとつのテーマになっていたように思うのですが、
この3巻目は、恋がテーマ。
情熱的な恋の話が色々読めます♪
天×フミ 沓澤×核
この4人の恋する気持ちはもちろんのこと、他の登場人物の恋心が物語を盛り上げて、彩り豊か。
恋するが故の行き過ぎた行動にハラハラしたり、うっとりさせられたり……
この巻も色んな意味でドキドキさせられました♪

本気で恋をすると人はどうなるのか ―――
時に強引に、時に傷ついて、時に別れを決意する……。
自分が抑えられなくなったり、気持ちを押し殺したり、
臆病になったり、わがままになったり、
どうしても一緒にいたくなったり、離れたくなったり。
――― 恋をすると、そんな矛盾に振り回されてしまう。
1巻2巻で愛着のわいたキャラたちが、そんな風に心を焦がして相手を想う姿にきゅんときました♡

この巻には4人の、いずれもヤクザに絡んだ女性たちが登場します。
皆それぞれ性格が異なっていてもサッパリとした気質は共通で、全然嫌な感じがしない。
天も沓澤も、それぞれの想い人と彼女たちが、
そもそも比較にさえならないと思っているせいかもしれないけれど。
女性特有の魅力が物語に華を添えつつ、事件と恋とがうまく絡んで、話に引き込まれました。

あ、でも物語に華といえば、わたし的には杣さんの活躍の方がそうだったかも♪
核が思わず「杣さん、結構喋れるんですね」と言った、その“喋り”は必見です、なかなか痺れます☆
いいなぁ杣さん♡と思ったら、その杣さんが、次の巻では短編で主役に!
心躍ったわたしは、榎田さんの手の上で転がされているような気がしてしまいますが、
まぁ、その方が楽しめるってもんですよ♪

天×フミしか興味ないの~という方以外は、ぜひラブトラEX.もお読みください。
だって、この巻もかな~り楽しめたけど、沓澤×核のCP好きには物足りないっ! 
わたしは、EX.あってのラブトラシリーズだと♡
さ、レビュー書く前に、もっかい読み直してこようっと♪

3

正文が好きー

今回は兄・核の愛人の沓澤〔攻〕が関わる仕事の為に沓澤と兄カップルの比重が重くなってます。
正直、自分は弟カップル、特に正文がお気に入りなのでその点はちょっと寂しかったりもして。

でも面白かったですね。
正文贔屓としては、老人施設で孫のごとくに皆に可愛がられている正文が可愛い~和む~~。

今回は兄カップルも弟カップルも、カップルの危機を迎えるんですが最後は丸くまとまってとりあえず良かった。

100通の恋文のみ粋な届け物でした。
ヤクザがまだ任侠だった時代の手紙、ですね。

しかし兄カップルはスピンオフがありますが、弟カップル、天と正文がこれで終わりなのが惜しい……ッ!
ちゃんと結ばれた二人を見たかったなー、半分は入ってるけど……。

1

ピンチ連続の三巻。気づけばメイン交代?

大切な書類を毎日一通ずつ合計百通、ある人の元に届ける。
そんな依頼を遂行中の板東兄弟。
依頼人は核の愛人でもあるヤクザの沓沢だ。
あくまで自分たちは恋人ではない。気を抜くと深入りしてしまいそうな関係に距離を置こうとする核に沓沢は……
一方の天たちも上手くいっているとは言い難く……正文にはライバル登場の気配?
ラブ&トラスト本編最終巻。

天の周りにちらつく女の影にこじれる弟カップルとか。
沓沢から離れようとする核と、それを追う沓沢とか。
ついに二人は兄弟離れ?とか。
ピンチ連続の第三巻です。

老人ホームにいる受取人の所に手紙を持って行く正文が、おばあちゃんたちに妙に愛されてるのがほほえましい。

今回なんといっても印象に残っているのは核と沓沢の関係でしょうか。
好きになったらから一緒にいられないっていう核のひねくれっぷりが胸に来る。
それを追いかける沓沢の手段を選ばない必死さとかその一方での狡猾さが格好いいのですよ。
薬で眠らせた核をおじょうさんに見せびらかすシーンはほんと口からなんか出るかと思った(魂的なものが)
しかしこのときおじょうさんに「慣れるとこういうのもありだと思います」って杣に吹いた。
ほんと、苦労人ですね杣さん。
しかし最初は兄カップル弟カップル半々くらいの比率(むしろ弟の方メイン?)といった感じだったのに、気づけば兄に(というか沓沢に)ほとんど持ってかれている。
や、個人的には大変楽しかったのですが。

本編は色々あって落ち着くとこに落ち着きましたがアダルト二人の関係はまだ微妙なラインのまま。
番外編(もちろん入手済みです)はこの二人の話ということなので、期待しながら次へ行こうと思います。

3

シリーズ三作目

榎田尤利さんのスゴイところは、読者のニーズに合わせてシリーズの形をほどよく変形させることができるところだと思う。
この三作目では、このシリーズの大人気キャラである沓澤の出番がドーンと増えます。増えるのを通りこして一番のメインキャラになってる。これは絶対、二作目までの読者の反応を読んだからだと思う。
一作目では、どちらかというと天と正文のコンビの比重が高くて、核と沓澤のコンビはオマケっぽい扱いだったのになァと。

実は天ファンである私にとって、この三巻は微妙にガッカリだったんです。
一作目と二作目でジワジワと近づいてきた天と正文のラブ、すっかりワキに追いやられてるんだもの(涙)

や、もちろん面白かったんですが。エロオヤジ発言を繰り返すカッコイイ沓澤さんももちろん大好きなんですが。

1

100通のラブレター

三巻は、依頼が沓澤さん絡みだからか、沓澤さんのバックボーンがメインな話です。

誠竜会幹部の沓澤亮治(35)アダルトマイペース献身攻め×坂東核(兄で22)淫乱誘い受け
坂東天(弟で21)俺様ヤンチャ攻め×興福正文(大学生で21)温和天然受け
沓澤の所属する組織の姐さん窯子から、一日一通手紙を極秘で届けてもらいたいと言うもので、百通もあって長期間かかる依頼。
対立する組織の先代の轟組組長の本妻に届けるというもので、数といい依頼といい謎で。
窯子の娘の月乃が沓澤に迫り、もう一人の娘の星音は天に迫り、フミは動揺するし、核の調子もどこかおかしくて、正念場な3巻です。

沓澤さんメインだったからか、沓澤さんの魅力は激しく発揮されていたのですが、その分、他キャラというか片方のカップル枠にしわ寄せが来ていた気がします。
テンちゃんの活躍や、天とフミの恋愛スペースが少なくて、物足りなさが残りました。2人でがっつり描写されたものが見たかったです。

坂東兄弟が互いにブラコンだったのが好きだったので、ブラコン離れしようとしている姿が成長なんだとは思いますが、寂しかったです。
肝心の依頼自体も普通郵便で用事が事足りるような気もして、肩透かしを食らいました。
ただ、沓澤さんと核の恋愛パートは濃密なので、2人のファンでしたら大満足出来ると思います。
核は最強というイメージがあるので、そんな核の弱い面が見られるようになったのは、沓澤さんの愛情の為せる技かもしれない。
愛故の不安と弱さがなんとも可愛いというか、そんな壁をさらっと破壊する沓澤さんの愛もまたよかったです。
続編があるとしたら、今度こそ天とフミのラブラブエピソードが読みたいです。

EX.では、休日のその後のエピソードも載っているので、気になる方は番外編もチェックです。沓澤さんと核ファンには、より美味しいかと思います。

総合:★3 これでシリーズ終了だとしたら、ちょっと物足りないです。
エロ:★3 アダルトカップルと子供カップルで、ちょこちょこと。

1

うぅ……。

これはこれで、読者のニーズに臨機応変に答えてくれる榎田さんの器用さのなせる業だと思うですが。
微妙にしょんぼりしてしまった3巻でした。

出来れば最後まで、ブラコン兄弟中心のフルスロットルで突っ走って欲しかったかなあ。
そんで、そのラブい兄弟にガッツリ可愛がられる文と、女王様にかしずくヤクザ。けど、ヤクザの護衛とマスコット文は多分仲良し。
みたいな、そんな感じで、最後まで貫いて欲しかったです。

兄弟離れってのがテーマに来たからってより、ぶっちゃけ沓澤人気が凄かったんでしょうね。
良いんですが、楽しんだんですが。

同じ兄弟離れでも、私は天の走り方がとても好きでした。
兄貴の役に立ちたくて一人で…って、離れているようでその実結局兄貴のためかよ!みたいな(笑)

天が「文の仇」みたいにキレたところに文がやって来てひっぱたくシーンが、ものっすごく大好きでした。
文は綺麗だなぁ~。
ホント、この子の存在に色んなものが洗い流されるというか、癒されるというか。
心が綺麗で、とても強い子です。

出来れば、半分まで入ってる…の続きを、しっかり読ませて欲しかったです。
ちゃんと全部入ったのか、お姉さんは心配ですよ(笑)

1

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