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umi no mieru yane
中編の作品が2作品収録されています。
どちらもBL色は薄いです。お互い気になる存在ではあるけれど、恋人として付き合う…までいってるのかな?いっていないのかな?と思わせる作品です(こういうのを「匂い系」と言うんでしょうか…?)。
なので、BLというより普通の作品として読んだ方がいいのかな…という気はします。
「海の見える屋根」
有名な建築家の祖父を持つ珪は、祖父に憧れ、自分も建築の勉強をしようと祖父が以前教鞭をとっていた大学に進学する。
その大学で他の皆からは不愛想で敬遠されているミチルと出会う。
数年前に手紙が途絶えた祖父を探そうと、その島に住むはずの祖父を探す珪だがなかなか見つからない。
なにか隠している様子のミチル。果たして珪の祖父は見つかるのか?
「花想いの、君」
写真展に出す作品の題材を求めて、名家の庭の撮影許可を取った一栖。
一般には公開されていない庭があると聞いたので、そのことを聞いても答えをはぐらかされる。
庭を見る時は、次期当主の暎に頼むようにと指示される。
だが暎はなぜか一栖には冷たくて…。
私は表題作よりもこちらの方が好きでした。
暎はまだ学生で学生服での登場が多かったのですが、細身でまだ大人になりきっていない少年の危うさや脆さが感じられてよかった。
言葉が足らなくて、ちょっとすねた感じが可愛かったです。