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多分、今の野火ノビタさんしか知らない人は
この作品を手に取った時かなり戸惑うのでは
ないかと思われます。
表題作シリーズの陽気な方への暴走加減が
半端じゃないです。同時収録作の『少女少年』が
現在の野火さんと通じるものを感じる作品なだけに。
そして、もう一本の同時収録は自分語りエッセイ
マンガです。これを読むと表題作シリーズの暴走も
なんとなく頷ける様な。
名前だけは有名BL作家さんとして知っていましたが、実は初めてという人。
いちばんご活躍されていた(?)時期が自分がBL読んでた時期とかぶってないので・・・
というわけでこの本ですが・・・
いいなぁ。キャラクターだてが。昔のBLって基本線「今でいうとこれに似たような本はアレ」があることが多いんですが、これは独特さを感じます。
攻めがエッチ下手というのは多分「おぼこ」とか「へたれ」という意味ではあると思うのですが、このツネオは本当にヘタ。でもそこを気にしつつ頑張る。
「愛があれば受けられるよな?」と言われれば痛くても頑張って受けてみる。そして受けのカチキをマジで尊敬する。
その一方カチキの方も「攻めって難しい」と思っちゃうわけですが。
なんというか、絵がリアルなわけでもない、むしろ雑な方なのに、感覚的にリアルな風合いのボーイズって感じするわけです。
さらに登場する女の子と見えて「実はナンバーワンのテクニシャンホモw」キッコもこれだけぶっ飛んだキャラなのに「いそう」な感覚を強く感じさせるのです。
もう一方の少女少年は同じ少女に見える少年でもその悩みの深さが心にずん、とくるのがこれもリアル感がある感じ。
セーラー服を着てるうちは襲い受けのごとき態度なのに服を脱いだとたん男の体を見せるのをすごく恥ずかしがるところとか。
うん、この本は今でもちゃんと通用する本です。