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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
西村しゅうこと言えば名前はお見かけしていたものの、きちんと読むのは今回が初めての作家。
ざっと読んで少し古臭さを感じるなと思ったのだが、初出は7年ほど前というから、それはまあそうだろうと納得した。
とにかく詰め込み過ぎな印象が強い。
というか、影武者がいるなんてどれだけセレブなんだと思わせる金持ち世界には、少々苦笑した。
しかも主人公の桜田夏彦の父親が当てた30億の宝くじが仕組まれたものだなんて、一体どんなチカラなんだろう(笑)
それと気になったのはネーミング。
「真彦」「俊彦」「西條繁樹」ってそれって・・・・・・。
また「ミリオネア学園」というのもあまりにそのまま過ぎるような気が。
もちろんワザとなんだろうが、個人的にはこの辺りがどうも気になってしまい、何となくストーリーに集中できなかった。
夏彦が探していた「シンちゃん」が真彦だということはすぐに分かったので、筋としてはそう込み入ったものでもない。
恐らくこの作品は夏彦のひたむきさにハマれるかどうかで、好き嫌いが決まってくるのだと思う。
本当に少年らしい少年と言える夏彦は、庶民の家庭で育った普通の感覚をもつ男の子だ。
野球が好きで、子供時代に同じ時間を過ごした「シンちゃん」と共に、また同じ時間を持とうという一心で、真彦からやその他の人間からの嫌がらせにも健気に耐える。
そう、エロい嫌がらせにもΨ( ̄∀ ̄)Ψ
結論からいくと個人的に熱血少年が苦手なので評価は中立としたが、そうでなけれぱなかなかおいしいキャラだとは思う。
何と言ってもブリーフだ。
ブリーフなんて最近そうそう見ないので、マニア(?)の方にはオススメしたい。
ただ夏彦がバリバリの関西弁なので、そういうのがダメな方は注意してほしい。
作者が和歌山出身のため、台詞はかなり忠実な関西弁となっている。
例えば「いーひん」(居ない)などという、関西圏以外の方には文字にされるとちょっと読みにくいものもある。
このでんがなまんがな調も好みの分かれるところだろう。
ちなみに影武者の2人の関係が強烈に気になる。
まさかちちくりあうような関係だとは想像していなかったため、少々びっくりした。
テンプレストーリーではあるが、絵柄も含めて割と読者を選ぶのかな?といった印象を受けた作品。
機会があればぜひ夏彦のブリーフを拝んでみてほしい(・・・そればっか)。