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koshou no oshigoto
松山花子こと九州男児の短編集。
前者は少女コミックス、後者はBLものという区別らしいが、限りなくBL臭のする1冊だった。
だいたい表題作が織田信長×森蘭丸だ。
そりゃホモネタ以外に何を描く?と聞きたいくらいで。
しかし九州男児名義の作品に比べれば、もちろんサラリとしたものだ。
表題作の4コマも良いのだが、その他の短編もなかなかの秀作ぞろい。
殆どがBLを匂わせる程度か、全くそうでないものといったラインナップだが、基本的にあの九州男児テイストなので、面白くないはずがない。
特に「おためし版の子供たち」はホロリとさせられてしまった。
これは非BLであるので、ここではあまり詳しくは述べないが、読めば必ず著者の物語作りの巧さに感心させられることだろう。
また一番BL風味だったのは「鬼の恋わずらい」。
これは童話「泣いた赤鬼」をベースにした作品だが、もちろん自己犠牲を払った相棒に対して、涙を流してくれる片割れではなかった・・・という、何気にビターなお話。
これはいかにも九州男児といった内容で、非常に面白かった。
表題作は延々と4コマが続くため、少し中だるみしてしまうような気がする。
個人的にはその他短編の方がすんなりと楽しめた。
ガッツリBLといった内容ではないのだが、箸休め的に読んでみてはいかがだろうか。
いやー。歴史オタクなわたしは思わず感動してしまいました。
まさか、わたしが好んで読む歴史の資料集(暗!)以外で、
森 長 可 と か 高 橋 虎 松
といった名を拝むことが出来るとは(笑
有能で美形で小悪魔な蘭丸はちょっと苦手だったりする。だって根性焼きとか、生爪剥いだりとか、ひどいよ・・・!(それを言ったら元も子もないのだが)
でも、それをされている側(主に弟の坊丸)がそれを
自 ら 好 ん で い る と い う 痛 い 人
だから、まだ読める、というかそれが面白いというか(笑。
4コマなので深く考えずにテンポもよく読めるので面白いには面白いんですよね。
個人的に同録の「おためし版の子供たち」もオススメ。
これはBLではないのですが、傷つくと体に傷がつく子供を、反社会的な親が育てる話。すごく心に染み入るお話でした。