お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
kareinaru oretachi
男ばかりで結成されているバレエ団(確か実際にもありますよね、これ)が舞台のアホストーリー。
新也さん作品ではお馴染みの腰捻りポーズに加え、さまざまなアホポーズが決まってます!
毎回色んなカップルが出てきて楽しいし、おもろい。
バレーシューズの中に画鋲を入れるお約束もしっかり入ってます。
恋人同士が敵同士役になってしまい、悩むという本人達は真剣なんだけどはたからみたらアホなお話が一番好きかな。
新也さんのアホストーリーは自分のおもろいツボと合っているらしく、どの作品も面白く読めちゃうんですが、これは特に面白かった(アホで)
どの話もハピエンだし、最後は大円団で読後感も良し。
男性のみで構成されている異色のバレエ団、A・バレエ・カンパニーを舞台にした劇団員たちの恋のお話です。
この設定は凄い…。1ページ目(白鳥の湖・出演者全員男性)から、結構なインパクトがあって、鼻水がでそうになりました(笑)
ううううう。新也美樹先生、恐るべしっ!
オーナー×劇団員の他に、劇団員×劇団員のお話が3カップル・3作品収録されていますが、それぞれのキャラが、ひたむきに大真面目なところが面白いです。
時々出てくる矢印付きの解説も、ギャグ満載で冴えてますね~。
脱力系のBLで笑いたい方は、是非どうぞ~。
男ばっかりのバレエ団という実際にも実現してるけど非常に不条理な集団で次々と恋愛を実らせちゃうイケイケなギャグ漫画(エロいっぱいあり)。
白鳥の湖のオデットになれないで雨の中たたずむ白鳥君に男の愛のまなざしをそして「男の愛」を注ぎ込むオーナーw 作者は↓を多用して外部から突っ込みを入れるのを得意技にしてますが、読んでいてもその超展開ぶりに↓を突き刺したくなります。
2本目はすでにカップルになっている(汗)二人が敵同士役をやらないといけないが故の苦悩w いかん、wをつけてしまう。
だって、そのために距離を離れましょう・・・5mかよ!とかいちいち突っ込まざるを得ないような動きをするんですよこいつら。
3本目は男同士を受け入れられないダンサーに女性役の子がガチッとはまる話。最終的にははめます。4本の中では突っ込みどころ少な目のこれが一番正統派のBLかも・・・?
そして最後。今までの劇団員総動員のシンデレラ。主役に新人が抜擢されたことによるいじめ・・・というずいぶんベタなネタなはずなのですが展開が猛スピードでそこらじゅうに突っ込みどころがあるせいかベタに感じない。
とにかくページ数が少ないのに、やたらと情報量が多いのです。
そして男がやっているのに意外に違和感がない。
良く考えりゃバレリーナって体脂肪率異様に低い女性がやってること多いから「小柄で華奢な男性」だと大して変わりゃせんのですよね・・・。
物語の舞台がバレエ団ということで、新也さんのいつもの派手なリアクションのコマ(代表的なのは腰ひねり)が一段と生かされているのではないかと思います。
実際にあるトロカ○ロ・デ・モンテカルロとかグ○ンディーバのバレエ団みたいに舞台上でコミカルなことはないのですが(公演中は至って真面目らしいw)、それ以外で面白いことをやってくれてます(笑)。
バレエ団の中では合計4組のカップルが登場するのですが、特に好きだったのはロミジュリで敵役を演じたカップルのお話と、ゲストダンサーを迎えて「くるみ割り人形」を公演する時のエピソードでした。
ティボルト役のダンサーが恋人が演じるマキューシオを殺せなくて悩んだり、男だけのバレエ団なんて馬鹿らしいと思っているゲストダンサーが団員に完全に乗らされてたり、今回も色々暴走してました。
同時収録の短編は男子校の先輩後輩なんですが、後輩が先輩に一目ぼれをして健気にアタックするお話。
可愛い後輩が、なかなか恋人らしくなってくれない先輩のことで色々悩むんですが、オチが面白かったです。
パッと見で男役、姫役って並んでいるとなんか宝塚を連想するものがあるなー、と。
いや実はバレエも宝塚もてんで無知だけど(;^ω^)。
2004年刊って事で今読むと何となく時代の流れは感じてしまう。
2000年頃のコミックスってこんな感じでみょーにキラキラしていたんだよね…。
ダンサー達のキャラもそれぞれ立っていたが大穴は振付師のメガネの人で、名前が無くてお相手がいないのが惜しい位(笑)。
四組のカップルの中で個人的には第二幕のティボルトとマキューシオのライバル対決を躍ったカップルがツボだった。
ここで出てくるコントなノリに矢印付きのボケ&ツッコミはつい最近読んだ『うちのダーリン外国人』を彷彿とさせるものがある。
この頃からこういうスタイルだったのね(^^;)。
「ベタな展開ね」ってタカを括っていてもキャラの真面目さに逆に吹き出してしまう何だか憎めない一冊。