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kaerenainndayo
あー、これ、10年前の話なんですね。
特に古さを感じさせないので、素晴らしいですね。
短編集でしたが、表題作とリンクした話が数本と関係ない話が2本。
何でか表題作が一番スピンオフっぽくて、他が社長メインになってます(笑)
こういうイカサマビジネス話も嫌いじゃないですが、矢張り893が絡むのでちょっと勘弁。
心底駄目なんです。
後書きを見ると、作者さんから駄目だしされてましたが、私は「タンジェリン」好きだけどなあ。
アキさんの家庭が崩壊したのは、アキさんがゲイだってバレたから??
お父さんが本当にまるで駄目な大人でしたけれど、それだけじゃなくて何かもう少し魅力を感じられたらもっと面白かった、いや好みな話だった気がします。
分かりやすく、アキさん好きです(笑)
矢張り、作者さんお話上手いですなあ。
最近、すっかりハマっております。
5作品収録の短編集。ですが、はじめの3作と描き下ろしは関連してます。
「帰れないんだよ」
ぼったくりギャラリーの営業マン・蒲池(かばいけ)を指名してやってきたカネを持ってそうな男。
カモろうとして逆に一服盛られ、そのまま掘られてしまう。どうやら元々蒲池の事を知っていたようだが、蒲池の方は覚えがない。
犯されたその足で病院に向かい植物状態の男を見舞う蒲池。そこにド派手な花が届けられて…
この短い1編の中で、送り主の正体と、蒲池、眠る男の過去と関係性がしっかり描かれている。
彼は、もうプライドも罪悪感も見ないふりをして稼いでいる蒲池の帰れる場所になれそう?
出だしはシリアスだけど、思いがけず軽く明るめなエンド。
「夜へ急ぐ人」
ここからぼったくりギャラリーの社長・森下八尋のお話になります。
どんなタッチでも見ただけで再現できる八尋が、幼馴染の潤に言われるまま贋作ビジネスに巻き込まれていく。
八尋の、今の恋人・梶との出会いとヤクザ絡みの事件(←八尋は殺されかける!)、その後ギャラリーの社長となるまでが描かれます。
梶がかっこいい!八尋のためにヤクザになっていつも八尋を守ってる梶。若き日の八尋もgood。
「雨が空を捨てる日は」
遺産相続のために肖像画が必要だと言われ、亡くなった画家の愛人の連れ子の肖像を贋作で描いている八尋。
屋敷には祖父の代から仕えている柴田という青年がいて…
柴田の淋しさ、悲しさが胸に迫りますが、意外や真っ当な連れ子君のおかげで読後感は良いです。
「タンジェリン」
両親が離婚してずっと会ってなかった父親と月1回会うようになった聡(そう)。
父の住むマンションには、しょっちゅう出入りして父にベタベタするアキという大学生がいた。
アキは本気だったが当然相手にされず、代わりに抱いてくれるのかという煽りに対抗するように聡はアキを抱いてしまう。
だがその夜、放浪癖のある父は急にいなくなり…
しばらくたって、聡とアキの物語は始まるのか否か?どっちとも取れるラストです。
「青年は塀の中」
煩悩真っ只中、楽しみは女子寮の着替えシーンをノゾキ見するだけの男子高校生たち。
棚(たな)も女の子が大好きだけど、なぜかクラスのイケメン・市之瀬に告られている。
みんなが血走る女子校との合同学祭で女子に群がられている市之瀬を見て、やっぱり自分はからかわれていた、と面白くなくて…「妬いた?」と問われ妬いていた事を自覚してしまう棚。
まあぶっちゃけヤっちゃうんだけど。市之瀬がちゃんと本気みたいなんでまあいいや。
「それからどしたの」
「夜へ急ぐ人」の事件の時、高飛びしていた潤が帰ってきた。
潤は八尋とヨリを戻したいけど…もう八尋は梶とだけ。梶と八尋の関係性に萌える!
神楽坂はん子さん、いい!マイブーム起きそうです。
絵画を売るついでに、身体も売っているとうわさの営業マン・蒲池くん。
今日もたんまりぼろもうけ。
そんなとき、店にやってきたのはあからさまにセレブな若めの男。
彼の氏名はなんと蒲池くん。
まさか・・・でも・・・・なんて思ってる間にイップク盛られ・・・・!?
なんだかんだでハッピーエンドなんだかそうじゃないんだか(笑
一途な年下攻が~な展開では面白かったかなと。
安心して読める一冊です。
あ、イップク盛られて、イケイケの男前が犯されるのとかキライじゃないです。
最終的にハッピーエンドになればよいのです。
シリーズ化するよていはなかった~とあとがきにあるように、この後からの短編は、キャラクターこそリンクしているものの、それぞれが独立したお話になっております。
どちらかといえば、キャラクターの過去にさかのぼって描かれた作品~というイメージかな。
個人的にすきなのは、塀の中~ですかね。
若い少年達が初々しくていい。
焼きそばの代償ってのが味噌vv
甘いだけじゃなく、どこかに毒をひそませた短編がいくつか。
非常に面白かったです。
『帰れないんだよ』
食えない性格の受け、好きだなー。
詐欺まがいなことをやってる受けですが、なんか憎めない。入院してる親友うんぬんの設定がなくても憎めなかっただろうなと思う。
『夜へ急ぐ人』
『雨が空を捨てる日は』
こちらのお話も面白かったです。
一つ目の話ではギリギリの精神状態のなかで結ばれた二人ですが、二つ目の話ではバカップルに。微笑ましくてニヤニヤしてしまいました。
『タンジェリン』
優しい読後感でした。
父親に恋してる男に恋してしまった高校生くんの話です。
エチシーンに萌えました。誘い受け、やっぱり好きだ。
『青年は塀のなか』
さわやか~な寮モノでした。
花火をバックに屋上でっていうの、シチュ萌えしました。
『それからどしたの』
短編と短編を繋ぐオマケ漫画ですね。
好きな作品ってこういうオマケの漫画がむちゃくちゃ楽しいんですよね。