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作家さんの新作発表
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朱央さんの作品は何冊か読んだことがあったのですが、この作品は特に表紙が綺麗だなと思って読んでみた作品です。
短編集で全部で5つの作品が収録されています。
登場人物は学生から30代後半か40台に見える社会人まで色々です。
王道な展開のお話が多くて安心して読めるのですが、時々Hまでの展開が唐突に感じる作品もありました。
中立と萌評価で悩みましたが、可愛いお話が多かったので萌評価にしました。
収録作品中、一番好みだったのは『オフィスの愉しみ』でした。
少年っぽい先輩の桃原君が可愛かったのと、背が高くてハンサムな後輩巣南君の一生懸命さが萌でした。
あとファンタジーなお話の『奇跡とロマンス』も王道の期待を裏切らない展開でしたが、個人的にはこういうお話大好きなのとワンコな攻め様が可愛かったので萌でした。
「憎みきれないろくでなし」というタイトルですが、いましたよ。
余裕で憎みきれてしまうろくでなし。
表題作は無愛想上司と腹黒部下の駆け引きで、双方とも特にろくでなしな感じがしなかったのは、最近わたしが鬼畜系をよく読んでいたせいなのか。
ただ陥れると言うより楽しんでそうだったのでろくでなしレーダーは作動しませんでした。
「オフィスの愉しみ」は初体験が痛すぎて臆病になっている受けリーマンが恋人になった攻めリーマンにとろとろにしてもらう話で、受けリーマンがショタっぽいです。
「Love me tell me」はずっと好きだった親友に彼女が出来て吹っ切るために…という先の読めるストーリーながら、ジェットコースターな胸のどきどき感を味わえて、なかなか良かったです。
「奇跡とロマンス」は昔拾ったわんこが…という動物人間化の話ですが、人間になったタロがでっかいのに可愛いです。
でもこういう話は単発の場合えろすにつなげてほしくないと思ってしまう。
だって自分の愛犬が人間として戻ってきたとして、そういう感情にはならないじゃないですか。
何話か使って愛を育んでくれる場合は受け入れられるのですが、単話ではわたしは無理でした…。
そして憎みきれる方のろくでなしですが。
「隣のセンセイ」
こちらにいらっしゃいます。
何も知らない小学生に手を出す高校生。
大学入学を機に「もう2度と帰って来ないかもな」という酷い捨て台詞を吐いて去っていく18才。
なんだ、こいつは。
純粋無垢な小学生のこころに深い傷をつけたまま、小学生が高校生になった8年後に帰ってくるのですが、避けられて当たり前、自分のしたことを模造紙に極太マジックで書き出して、いつでも見えるところに貼って猛省しろと言いたくなります。
こういう輩のことを「ろくでなし」と言うんですよね、奥さま。
というわけで無事ろくでなしを発見できる短編集でした。
この作者さんの体の描き方が大人でも全部ショタっぽい線なので、気になる方は気になるかもしれません。
わたしは気になってしまいました。