お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
persona non grata
ツアルノルテ共和国領空で、国際紛争に巻き込まれ連邦事務官である凱が誘拐される。
救出に向かう三四郎、カイ、サンドラ・・・
ハラハラドキドキのアクションの楽しさをたっぷりと味わせてくれ、
さらには切なさも加味されたダイナミックな、シリーズ第5弾(7冊目)。
実戦経験のないカイが三四郎の手ほどきを受け、
レーザー銃を腰溜めに撃ちまくって敵をなぎ倒す。
いつもクールなカイの、髪を振り乱して傷だらけになる様がいい!
勘と経験をフル稼働し、枠に囚われない大胆な発想と行動力で、
鮮やかに窮地を打開する三四郎。
すごいっ!!
これぞ、アクションBLの醍醐味という感じに、読んでいてこちらもアドレナリンが上がる。
一方で、敵方の若き司令官と大佐の苦しく哀しい愛もある。
彼らを通じて、はじめて「愛」という感情をリアルに知ったカイが、
傷つき倒れた三四郎を抱きかかえながら、己に愛を問う姿が切ない。
三四郎と因縁のある黒幇も登場し、これまた今後の展開にどう関わってくるのか?
手榴弾を投げまくり、敵を討ちまくるサンドラもカッコいい!
と、様々な要素がテンコ盛りの一冊でした。
そして、思わぬ伏兵が・・・w
大変面白く読み進めているこの「青の軌跡」シリーズ。
面白いながらも思わず泣いてしまう、という本ではないと思って読んでいたのですが
この巻、電車の中にも関わらず思わず涙ぐんでしまいました。
認め合って命を預け合って戦う、そんな中で自分の出来ない部分を認めるカイの心・・・
グッときました。
※ あー、文中何度か出て来た「役不足」の使い方。
あそこは「力不足」と言うべきところでしょう、とかなり気になりました。
が! 10世紀も経ってるんだから、きっと誤用が定着して
本来の使い方は忘れられちゃったんだわーと、無理矢理納得して読みましたw
シリーズ7冊目。
前回のカイの退行事件を経て。
それをカイに悟られないようにするためにもと企画されたレクリエーション?
三四郎を凱に仕立て上げて通信を行おうとするのだが…。
双子の特性を活かしたお話でした。
カイの目を自分の中の違和感のようなものから遠ざけるための三四郎と凱の入れ替わりも。
捕らえられたはずの凱として三四郎が細胞レベルでコンピュータに認識されるゴーストのトリックも。
そして、最後にはシャトルの双子も登場して。
今回は凱救出作戦でもあったので、かなりアクション寄り。
それも三四郎だけでなくカイも。
三四郎に手解きを受けてかなりアクティブに動き回るようなところもあって普段とは違ったカイが見られます。
一方の三四郎はもっと技術的というか頭脳的というか。
バグを走らせたり、フェイクを作りだしたり。
はっきり言って「すげぇ!」くらいで細かいことまで自分の頭がついてってるかというとよくわからないんですが…。
でも、読んでてなんかとてもドキドキワクワクみたいな感じがしました。
そして、今回のゲスト(?)マジェラとイザク。
対立民族の2人。
マジェラは民族の敵撃ちを胸に秘め。
イザクはそんなマジェラの想いを知った上で憎まれ役をかってでて。
取り入るために自分の身さえ差し出したマジェラ。
決して好意からではない行為だと知りながらも欲するままに貪り続けたイザク。
イザクの想いがどうにも切ないというか。
最後の最期までそれを明かさず憎まれ続けることを選んで。
最後にそれを知らされたマジェラの気持ちもまたなんだか切なくて。
毎回、どこか歪んだ関係の人間がゲストとして登場してくるのだが、この2人もまた切なくて幸せになって欲しいと願ってやまない2人でした。
残ったのはカイがそれまで自分の中に見つけられなかった「愛しい」という感情のカタチ。
今はまだカイの中にも三四郎の中にもそれを見出すことはできなかったようですがこれから先どう変わっていくのか楽しみv
それから黒幇。
三四郎の過去と関わりがあり、三四郎を追う者。
三四郎が必死で「今やらないと!」と言ってるのが印象的。
この先も関わってくることになるんだろうなぁ。