タイトロープダンサー STAGE1

タイトロープダンサー STAGE1
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×24
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

160

レビュー数
4
得点
54
評価数
12
平均
4.5 / 5
神率
58.3%
著者
久能千明 

作家さんの新作発表
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イラスト
沖麻実也 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
シリーズ
青の軌跡
発売日
価格
¥855(税抜)  
ISBN
9784344802377

あらすじ

惑星探査船「ジュール=ベルヌ」に搭乗している三四郎とカイのもとに、漂流船が接近したとの警報が入る。調査に向かう二人だったが、漂流船の中は無人。そして突然、その漂流船が爆発し…!? 巧妙に仕掛けられた罠なのか? それとも…。「青の軌跡」シリーズ第9弾。(ill.沖麻実也)

表題作タイトロープダンサー STAGE1

三四郎・マキノ、単純で直情型な傭兵・武官
カイ、プライド高く類稀な美貌のルナン・文官

レビュー投稿数4

最大の危機が訪れる!

 宇宙船を航行中の惑星探査船ジュール=ベルヌは、漂流船を発見する。
 クルーの三四郎とカイが、漂流船に乗り込み内部の探索を開始するが、「また会ったな」という謎のメッセージを残し、漂流船は爆発してしまう。
 何もとられた形跡もなく、乗組員もおらず、揮発性の爆発物だけを積んだ漂流船の爆発に、疑念を抱いたが、結局理由はわからずに、その事件は収束へと向かうことになる。
 しかし、そんな中、三四郎はただ一人、不審な動きをとりはじめる……。
 そして、ついに三四郎はジュール=ベルヌからシャトルを奪い、船を降りようとしたのだった。
 カイは、そんな三四郎の行為についに怒りを爆発させる……

 この物語はカイさん、大暴走☆ の一言に尽きると思います。本当に。
 船を降りようとした三四郎をすんでのところで止めたカイは、三四郎を裁判にかけるように回りに言います。しかし、他のクルーたちは三四郎をさばき、罪を負わせることに抵抗を憶え、なかなかうなずけずにいた。
 一番の権力者でもある凱の提案により、三四郎は暗号解除の方法を教える代わりに、暗号から送られてきたメッセージの地点へ行くことを許されたのだが、カイはそれにも猛反対し、ついに切り札を取り出す。

 それが、三四郎の今までの「罪状」。
 穴だらけの三四郎の今までの傭兵として働いて来た経歴を埋め、しかもそれを三四郎が負けた方についたものだけをリストアップし、それをカイが「告訴する」という形で、三四郎を囚われの身にしようとしていたんですが。

 一傭兵の、しかも前宇宙規模で動くような足取りを追おうなんて、到底並大抵のことでは出来ることではなく。
 おまけに、自分が治療のために船を降りなければならないことを知っていたカイは、コールドスリープ状態で罪に問われた年月だけ、刑に服す方法で三四郎を閉じ込めようとしていたのです。

 もう、これを「執着」だとか、「恋」だとか、そうだと呼ばずになんて呼ぶ! という感じだとしか思えないのですが。
 むしろ、行き過ぎて「ストーカー」にしか見えないんですが。
 それを理由を聞かれて、カイはあっさりと「自分でもよくわからない」と言ってしまう。

 本当に怖い。

 そんな二人は結局座標軸の地点に二人で向かうのですが、そこで待っているものはなんなのか……? というのが、今回の本題です。
 シリーズを通して、本当に「BL」という枠を越えて、面白いので、是非! 是非! おすすめです。

4

「執着」というか「執念」というか…。

最終章の幕開けです。
ここからラスト5冊で1つのお話。

航行中だったジュール=ベルヌは漂流船を見つけて、三四郎とカイが探索に向かう。
探索を開始するが以上は見つからず、謎のメッセージを残し爆発してしまった。
クルーたちは通常業務に戻るが、三四郎が不審な動きを始め…。

きっかけは漂流船の中で見つけた暗号。
そして、行動を始める三四郎。
そんな三四郎の行動に違和感を覚えるカイ。
そして、三四郎が大きく動き―――。

今回はまずは内部事件といった感じでしょうか。
三四郎が反乱し。
カイはカイでこれまで調べていたことを凱に伝え。
マニュアル第一のカイには考えられないような強固なやり方で他のクルーたちを従わせて。
さすがの三四郎もその結論には驚いていたようだし。
それほどまでにカイは三四郎の行動が許せなかったのだろうか。
ロードに根本的な考え方の違いを諭されて。
それで、更なる案を出すくらいに。

結果的に、バディ登録は行われましたが、それはまた手段でしかなくて。
気持ちの上で「登録したい」と思ったものではないのがなんとも…。
信頼していないわけではないけど、何か上手く繋がっていない印象を受けるというか。
今回の感じでは、なんかカイの方が三四郎に対して強い思いがるようにも見えて。
三四郎がそれを見せないだけなのかもしれないけれど。
カイのはもう「執着」というか「執念」のようなものさえ感じさせる気迫でした。

これからの2人がどうなっていくのか楽しみです。

2

そして、二人はどこへ向かうのか?

新展開の予感の、「青の軌跡」シリーズ7作目(9冊目)。
読む前から、今度は上下どころじゃなくて全5冊ですか~、
さてようやくΣ23には到着するんでしょうか~?と思いつつ(笑)

ジュール=ヴェルヌは漂流船を発見し、三四郎とカイが出向いて探索を行うが
船は無人で、謎のメッセージが残され、しかも爆発が仕掛けられている。
その後、一人で動き始める三四郎。
メッセージの意味しているものは?そして、三四郎は何をしようとしているのか?

冒頭は、情事の場面から始まる。
「ファントム・ペイン」を経て、セックスに対する箍を外してしまったカイ。
甘くないのに、これでもかという程熱い二人だ。

一人船を離れて、メッセージの差出人のところへ向かおうとする三四郎。
誰にも告げず、カイにも告げず。
三四郎が勝手に離れていくのは許せない、裏切りだと怒り狂うカイ。
アイスドールのようなカイの迸る熱さ、そして決断!(すごっ!)

さてさて、次号以降は素敵な仲間とは別行動ですねぇ?お二人さん?

2

カイの行方がこの話の行方

お人形さんだったカイがだんだん人間になる話し?(笑)

最初の「青の軌跡」発売の時から大好きでずっと追ってきましたが、「タイトロープ」になってきてからちょっと読み進むスピードが落ちてるんですよね。
説明が多いし、最初の頃のカイの謎めいた部分が取れて来ちゃったからわくわくするところが少なくなっちゃった。
文章の量は多いけれど、一冊読んでも話が全く進展してないじゃん!とがっかり。
それでも駄作の部類に入れないのは、なんだかんだ言ってもこのお話はカイと三四郎のキャラで持っている話しだし、初めて読んだときの感動からどんな展開になろうとも最後まで絶対に久能さんについて行く!と決めてたから(笑)

カイが人間になっていくのは嬉しいこと。
是非そうなって欲しいけど、カイが人間らしくなってくるとわくわく度が減るのがなんとも皮肉。
カイは認めてないけど、ただのツンデレになってるんだもん!

でもなんだかんだ言って私にとっては最高の「神」なんだけど、退屈さにポイントはランクひとつ下げました。

0

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