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crystal crown
シリーズ4冊目。
今回は上下巻でお話が続きます。
前回の事件で欠員の出た分、新しく学者を乗せることになるのだがその人員は規定人数よりはるかに多く艦内で選抜を行うことになっていた。
その学者たちを統括するたに乗り込んできたのが凱。
三四郎の双子の弟だった。
そして、アーイシャといういう若き博士も乗り込んでいて…。
今回はメイン4人に加えて、凱とアーイシャが主に絡んできてました。
三四郎の双子の弟・凱は容姿は三四郎とそっくりだけれど育った環境が違うので物腰が違ったり、三四郎のように宇宙を駆け回っていたわけではないので年相応の成長をしていたり。
そんな差異を見つけては三四郎と比べ戸惑うカイ。
そして、多くの人間が乗り込めばそれだけ多くの感情が行き交うわけでそれだけストレスも強くなり。
中でもアーイシャの放つ極度の不安には引っ張られる部分も強くマイナスの方向へと思考が向かってしまいそうになったり。
しかし、そんな弱さを人前で見せるようなカイではないから周りには悟られず。
ただただ自分の中にいろんなことを溜めこんでいく。
三四郎とのセックスにしてもそうで。
快楽に溺れている時はいいのだがその溺れが深ければ深いほど、冷静になった時の自己嫌悪にも似た感情は大きい。
全否定してしまいたいような月人としての特性を前面に押し出した行為の記憶は、そんな自分を否定したいカイにとっては苦痛としか成りえなくて。
そんな自分をなんとかりっしようとグッ1人で堪えているカイが少し痛々しくて好きです。
一方の三四郎はある意味、人の感情に無頓着で。
だからこそカイと付き合えるとも言えるのですが。
今回そんな彼が1つの決断に及んで。
それに至ったのは自分でもどうしようもない衝動に煽られたことへの後悔というか恐怖というかそんなものもあったのですが。
きっとあの時、カイが吐き出した「壊れてしまいたい」という言葉が引き金になったんじゃないだろうか。
「深紅」
CD「カタルシス・スペルー解放の呪文ー」のブックレットSSの再録。
ピアス式通信機のその後。
誰にも見せないところでふんばっているカイ。
カイとの関係とかを茶化して喧嘩のようなやりとりをする三四郎。
三四郎がわかっててカイのことを怒らせているようなところが好きです。
「青の軌跡」シリーズ第3作。(で4冊目。)
前巻の反乱事件により欠けた11人の科学者達を補充する為に、
新たな人員を乗船させる事になった宇宙船ジュール=ベルヌ。
しかも最終選抜は船内で行うとのことで、定員の数倍の人数が乗船、
たった4人だった空間に、突然51名も人員が増え混乱が引き起こされる。
冒頭から三四郎とカイのベッドシーン。
二人はこうして快楽を分け合いながらも、カイは情事を貪欲に楽しんでしまう自身を嫌悪し
三四郎は、そんなカイの傷跡を感じながらも、理解しようとしたり助けたりしようとはしない。
生まれて以来初めて互いに顔を合わせる三四郎の双子の弟 凱や、
三四郎を慕い始める純粋培養の植物学者 アーイシャといった、
新しい個性的な顔ぶれが乗船して来て、物語は広がって行く。
カイを蝕む自己破壊願望が、三四郎までをもぐらつかせて…
待て、下巻!