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外国の探偵ものです。他に短編も収録されています。
みなみさんらしく、単話でしっかり起承転結が考えられていて面白いです。
フランス人探偵のレオノールと、イギリス人のワトソン的立ち位置にあるギルバート。
美人で切れ者のレオノールに対して、純朴なギルバートという関係はホームズ&ワトソン、ポワロ&ヘイスティングスのそれです。
前者はモノクロームでBLになっていますが、こちらはオリジナルですね。二人は恋人ですが、美人に弱いギルバートは、お金持ち故に言い寄ってくる女性にだまされそうになる、それをレオノールが守っています。
宝石がからむ事件が各話独立にあって読み応えがあります。
他に、フランス人の少年と、ロボットと呼ばれる日本人家庭教師のお話もありました。
最後に、歴史上の男性たちに見る、あるいは想像をたくましくする衆道の1ページエッセーがいくつか収録されていて、これも面白いです。
しっかりした構成と流麗な絵、そして作者さんの歴史ものへの萌があふれる、みなみさんならではの一冊。