お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
田舎出の純朴大学生が、合コンで…彼女じゃなくって男と出会うお話。
もうねぇ…このテのお話描かせたら、富士山氏は天才的にウマいんだけど、
今回もまた、ヤられてしまった。本当にウマい!
コイツらの出会いがもう…普通にナチュラルで、普通にありがち。
なんといってもリアルじゃよくある普通の出会い、普通の恋愛。
合コンがイマイチで、だから気のあったヤツと、ふたり二次会とか…
あまりにありがちすぎて、涙出てきそう…
そんなところが普通に羨ましい。
出会いを探してる女子なら、
本気で理想にしたくなるレベルの出会いパターン。
普通に友達始めて、その流れも普通なら、
「友達の友達とどうこうなる」云々なあたりの踏み外しかたも、
これまた普通。
うん、普通に面白くて、普通に共感できる。
もういろんな意味で普通すぎて、むしろコワい。
それくらい稀有な普通っぷりに、完全にヤられてしまったわ。私。
何度も言うようだが「出会いから恋まで」のナチュラルさを描かせりゃ、
富士山氏は奇跡的にウマい。
こう言っちゃなんだが、
おそらくきっと完璧に計算されたストーリーなんだろう…。
出会い場面にさく頁数とか、自然すぎるセリフとか、
綿密すぎるほどの心理描写とか、それに反応する友達の言動とか、
ナチュラルに見せるために、
やっていることはハンパじゃないはずだと思う。
で…普通はそこまでやってしまうと、漫画BLというのは、
どんどん説得力を増していって、どんな話でも許されちゃうから、
逆にトンデモ設定に進んでいく。要するに、やりすぎて壊れていく。
しかし富士山作品は、どこまでもナチュラルなまま進んでゆく。
ナチュラルさに対する、物凄い執念だと思う。
最後まで読んで、やっぱり羨ましいと思ったよ。こういう出会い。
世の中の「結婚までこぎつけるカップル」って、
たぶん…こういう出会いから始まってる人、多いんだなぁ~と、
勝手に想像してしまったよ。
懐かしい本が出てきちゃった。
2003年発行って事は、商業BLコミックを読み始めた頃に、過去作を遡って中古で買ったんだろうな。
あらためて読んでみても、ストーリーは古びてないし、大学生のファッションやら何やらも、今だったらスマホがガラケーなくらいでさほど違和感がない。強いて言えば平気で煙草吸っていることぐらいだ。
名取は頭数合わせで嫌々行った合コンで、やはり無理矢理連れてこられてきていた来生と知り合い意気投合するが…。
来生に惹かれていく名取の素直さと、名取と付き合ううちに恋愛についてちゃんと向き合うようになる来生。
当て馬の亨さんや、名取の知らないところで失恋しているやすはちゃんはかわいそうだが、コミック1冊分で名取と来生の二人がすっきりまとまっていて読みやすい。
そして、多分これは当時の絵の流行なんだろうが、このてのタレ目には、ほんと弱いのよ。
ノンケの名取がゲイ寄りのバイ来生に出会って、
惹かれていくお話し。
初めは気の合う、一緒にいてすごく楽しい相手から。
だんだん来生の交友関係が気になり出して……と。
名取の視点で恋に落ちて行く過程が、大きな事件もなく
淡々とした日常生活の中で丁寧に描かれています。
来生には付き合っている男がいることを承知で、
彼に惹かれて行く気持ちを止められない名取。
来生と名取の「友達以上恋人未満」というか、
微妙な中途半端な関係・生ぬる~い雰囲気がツボでした。
富士山ひょうたさんはこういう微妙な関係を描かせると
上手いな~と思います。
ひょうた先生の作品の中では、正直少し物足らなさは残るんですけど…
今回のお話は、友情と恋愛の狭間で揺れ動く心情にやきもきさせられながらも、2人の行く末が気になって引き込まれるように読んでしまいました。
内容は、ノンケの田舎出身•名取 ×バイの来生の大学同級生もの。
共通の友人から無理矢理誘われた合コンで出会う2人。
一次会で抜けた2人は、その足で飲みに行き意気投合します。
翌日になって、来生がバイだと教えられた名取は動揺するものの、友達としての付き合いが始まり…
一緒に過ごしていく内に、来生と過ごす時間は安心出来て心地良くて…
波長が合う相手を見つけた喜びや、ずっとこのまま一緒いたいと思う心地よさ…
その、一つ一つの段階や、感情、2人の距離感を絶妙に描かれています。
ただ、来生は彼氏持ちなので…二股みたいな微妙な関係なんです。
本人も卑怯な事をしているのは分かっているので、そこまで嫌な気持ちにはならないんですけど、名取の真っ直ぐさを見ていると、なんだかせつなくなってきます。
ひょうた先生もあとがきで言ってますけど、
名取からの視点に重点を置きすぎて、ヘタレ攻になり過ぎてしまったと(笑)
確かに少し、詰め込み過ぎている感じはあったかもしれません。優し過ぎた攻めキャラだったかなあとは思います。
名取の幼馴染みのやすはちゃんはかっこ良かったです。
来生の相手の享さんは凄く大人でした。もう少し頑張って欲しかったけど、来生が相手で、来生の本気を分かっているからアッサリしてたんでしょうね…そう思うと少し彼が可哀想にもなります。
二股みたいにきくと、ドロドロを想像するかもしれないんですけど、全くそんな事はなくアッサリと読みやすかったです。
友情と恋愛の境界線という微妙な所を巧くまとめてくる所は、さすが、ひょうた先生ならではだと思います。
富士山ひょうたさんは、私にとって「ハズレのない作家さん」みたいです。山田ユギさんもそうなんだけど、安心して手に取れる。
少々ストーリーが荒くても、絵にブレがあっても、私的萌えポイントは作品のなかに必ず入ってるっていうか。あと、ひょうたさんの描く絵(とくに男の裸とキスシーン)が好きっていうのも大きい。
今回の作品は、ノンケの名取くんが、友達でゲイの来生くんに惚れてしまう話。ノンケがゲイに目覚めてアタフタするのってツボです。
来生が「名取を好きだけど、友達だしノンケだからずっと我慢してた」って設定ならもっとツボだったんだけどなァ。
ノンケ×(男寄りの)バイ。
田舎出身の純粋青年名取は、人数会わせで誘われた大学のコンパで男もオッケーな来生と出会う。
性癖はともかくごく当たり前にいいヤツだった来生との距離を急速に縮めていく名取だったが……
他人→友達→親友→恋人へ。
この流れがものすごく自然で、さすがは冨士山さんだなあと。
一緒にいると落ち着く空気感って理想だよねなんてぼんやり考えたり。
名取が来生に惹かれていく過程が自然で安心して読めました。
幼なじみの女の子に想いを寄せられても気づかない名取はにぶちんです。
またこの女の子がいい子なんでさあ。なんだか切なくなります。
女の子が悪役じゃないBLって好きです。
理解ありすぎる(腐女子設定とか)のも逆にちょっと引くから難しいとことだけど。
知り合うところから始まって、相手に惹かれ「恋人になりたい」って存在になっていく、それだけの自然体で丁寧なお話はとても好みです。
この「何でもなさ」が素晴らしく上手い作家さんの1人であると思う。
・・・ですが、キャラがどんなによくてもお話がどれだけ面白くてもどうしても「これよかった!好き!」て言えない理由があります^^;
それはこれが二股モノだってこと。
名取と来生は二股だとわかっていて付き合ってるんですね。
二股ってされれる名取のほうは「ワガママは言えない、この関係をなくしたくない」て言っており、納得できないけどまあまだいいです。しかししてるほうは…。
果たしてどういうつもりなのか。
名取は合コンで知り合った来生がゲイで、しかもかなりの遊び人と知って最初は引きますが、一緒に過ごすうちに頭の中が来生でいっぱいになっていきます。二人とも飾らない素直なキャラで、一緒にいるのが心地好くて、気がついたら名取はゲイでもないのに来生に「好きだ」と言っていて…。
友達以上の二人の関係が始まります。
でも来生は彼氏がいる、と。
来生が「性悪で二股かけても平然な横柄キャラ」てわけではないんです。面白いし良くも悪くも飾らない素直な人間。だから名取も好きになったんだと思います。でもいいキャラだから余計に二股かけてるってのは理解できないキャラでした。
名取のことを好きで大事にしてるのもわかります。でも彼氏いるよね?彼氏のことも好きだよね?
この来生の彼氏ですが、存在感のない人物ならともかく、ちゃんとした恋人だと伺える場面がいくつかあります。
なので読めば読むほどう~ん?^^;て感じでした。
最後は名取の事が好きな幼なじみの女の子に「いい加減なことしないで、名取のことちゃんと考えてあげて」と言われています。当然だ・・・。
結局最後まで読んで、やっぱりいいお話なんだろうなとか面白いんだろうなとは思うんだけどもうこの二股設定のせいで最初から最後までどうしてもこれいい話だ!て思えなかった。
二股っていいかえれば浮気だし…誰かを裏切ってるということだと思う。
書下ろしのおまけで来生がそれを反省するお話があるんだけど、どうせなら本編中に反省してほしかったです。