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エッチどころかキスもなし。そして肌の露出すらほとんどなしという
びっくりするくらいプラトニックな物語の最終巻です。
物事をこじらせていた要因が全部解け、最終的にはストレートに「好き!」と言っていたほうの言い分が通るカップリングになります。
まず高嶺が瑞貴が彼を好きであることを「知っていた」と告白すること
ここからの高嶺の対応は1巻のかわいげな印象とは裏腹に実にしたたかです。
エロ要素のとんでもなく低いこの漫画では恐ろしく重い意味を持つと思われるキスをしっかりしてしまいます、思いには答えないのに。
次に瑞貴が東吾を受け入れること。
まぁ瑞貴がツンデレなだけですが。ここでは瑞貴がしたたかで、好きではあったがちゃんと考えてなかった・・・とか。
最後に高嶺の思いを征斗が受け入れること。
ここでも征斗が実にしたたか。彼女ができるまで、しかも嫌がることはしないとか。
最後には少し熱が入ったのか瑞貴に軽く嫉妬してますが。でもそこにフラグはないよ、征斗。
とまぁ、どっか次善で妥協したように感じさせる点を残しながらもなんとか全部大風呂敷はキレイにたためて恋愛成就となったねぇ・・・胸熱だわ、とここまでは萌えていられるのです。
が!
「でも、そこまでかい!」
という気分になるのも事実。
だってねぇ・・・高校生と大学生ですよ。一番のやりたい盛り年代ですよ。
どう考えても好きなら「やりたい」方向に行くほうが自然じゃないですかね?そういう意味では6人とも欲望が薄すぎるというか。
正直、三巻で七砂を剥いて押し倒した片桐の方が明らかに自然な男子高校生っぽいと思うんですよ。彼だって七砂を好きだったんだし、それなら抱きたいと思うのおかしくないっしょ?
そういう意味で余りに頭と口でやり取りしてるばっかりに彼らの恋愛が凄くおとぎばなしに見えてしまう!・・と、男脳のほうが叫んでます。
・・・という状況なので評価が「神」と「中立」で揺れ動くわけですが、間を取ります。
エッチはないけど、男子を腐にはめるのには絶対使えない本です。
この本を読んでた当時はいくしまさんを「神」扱いしてたんですが、多分自分は完全に乙女で、男の気持ちわかってなかったんだろうなぁ(苦笑)