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作家さんの新作発表
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意外と言うと語弊があるのだが、意外と私の中では当たりが多い日輪早夜のホームドラマBL。
自分を育ててくれた祖父が亡くなり、天涯孤独の身になったと悲観していた平賀幸福(ゆきはる)は、実は両親も兄弟も居ることを告げられる。
生家に舞い戻った幸福と6人の弟妹たち+隣人の双子とその妹という、総勢10人が登場するお話だ。
ちなみに両親は子供を置き去りにして蒸発中。
こういう場合たいてい一家総ホモとは言わないまでも、普通ではあり得ないくらいホモに対する理解度が高い。
家族があっちこっちで男とイチャついていても、その点はスルーという摩訶不思議空間。
今回ももちろんそのパターンで、隣人で幼馴染の乙成真(まこと)が幸福にベタベタしても、真の弟・実(みのり)が次男・瑞雲(みずも)と援交という名のカラダの関係があると知っても、驚きはするものの割と穏やかだ。
まあその辺りはBLファンタジーの範疇で、軽く読み流せるかと思う。
今回は恋愛部分よりも家族愛部分の方が、個人的には面白く感じた。
いきなり現れた長男が、ビンボー生活と兄弟たちに必死に慣れていこうとする様は、なかなかに読みごたえがある。
だからと言うべきなのか、この作品に対する読者の反応は、予想通りなかなか厳しかったようだ・・・というか、私も思っていたことなんだけども。
【これってただのホームドラマ?】【キャラの見分けがつかない】【エッチがない】【次男カップルが気になる】などなど。
確かに的確な指摘だ。
本作はシリーズになっているようで、この後2冊続きが刊行されている。
「キミの温度」は実×瑞雲の次男カップル、「あるく想い」は再び真×幸福の長男カップル。
本作に寄せられた読者からの意見を元に、多分もう少しはラブな部分が増えているはずなので、ぜひこの2冊も読んでみたい!と思った。
あまり激しいものは苦手だと言う方、日輪さんはライトで口当たりが良いので結構オススメである。
受けも女々しくなく、男の子らしく描かれているので、本当に健全なBLだと言える。
ある日突然家族になった7人兄弟と隣家の幼馴染との、ホームドラマBLです。
高校生の幸福は、祖父を亡くして天涯孤独になったと思ったら、実は兄弟がいることを知ります。
訪ねて行くと、そこはボロ家で6人の弟がいて。裕福に暮らしてきた幸福は歓迎されずに、反感を持たれます。
それでも、ここで弟たちと暮らしていこうと幸福は頑張ります。
そんな幸福を、助けてくれて懐いてるのが隣家の真です。でも、誠のことは全然覚えてなくて、多すぎるスキンシップに戸惑います。
実は真は、子供の頃に幸福に助けてもらったのを忘れずに、ずっと好きだったのです。
そんな中知った、次男の援交や三男のかつあげ。
悪い連中に連れて行かれた三男を身体を張って守ったことで、やっと家族だと認められます。
いつも一生懸命な幸福にキュンキュンします。
ストーカー振りには呆れるけど、真の一途さも好きです。
小さい弟たちも可愛くて癒されます。
次の『キミの温度』では、次男が主役のお話です。