ロマンチック・リスク

romantic risk

ロマンチック・リスク
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%
著者
遠藤りさを 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
オークラ出版
レーベル
アクアコミックス
発売日
価格
¥571(税抜)  
ISBN
9784775501030

あらすじ

恋も仕事もひとすじ縄ではいかない、オトナの男のラブストーリー集。ハード&メロウにおおくりします。

表題作ロマンチック・リスク

傲慢なカメラマン エフク
人気グループのヴォーカル リンダ

同時収録作品Meek Meet 1・2

荷物配達員の男 津田 24歳
金持ちの家の息子で高校生 加藤ヒロキ

同時収録作品Curious

近所の男性
レイプされた大学生

同時収録作品うたかた

レイトショーを見に行く会社部長 瀬野
映画館で合う男 木河ヒロト

同時収録作品デイジーデイジー

映画館の従業員 カミヤ
ホームレスの息子 ジリ

その他の収録作品

  • マリアちゃん
  • GENTLE THINGS

レビュー投稿数1

ギター一本のメローな唄を聴いているような

これはBLというより、何かお洒落なゲイのマンガといったほうがいいような。
でもこの短編集は重く、深く、決してハッピーエンドではない気だるさをそこはかとなく漂わせています。

特に次からの4編は足かせをはめられたような重さです。
『curious』
ある男性が花が咲くのが待ち切れず蕾の花弁をむしり取ってしまうように、目に付いた青年を犯す。
この男性の異常性と、それに引きずられてしまった青年の、底なし沼に落ちて行くような感覚は、それでもそこに魅力を感じる。
『うたかた』
ある映画の上映時に必ず一緒になる男性。
声をかけられて、親しくなって、ひと時のうたかたにさまよう。
まるで、その関係自体がモノクロ映画のように進み、影にどんな酷い現実があっても映画のように通り過ぎて行く。
『デイジーデイジー』
ホームレス親子の行きつく運命。
『マリアちゃん』
小さい頃別れた弟との再会は、弟と知らず少女だと思いこみ関係を続けていたある日、真実を知る。
生生しい幼児虐待のなれの果て。
『GENTLE THINGS』
両親を亡くし、叔父の養子になった青年は叔父に仄かな恋心を抱くが、それは報われない。
代替えの愛。

冒頭の『Meet Meet』でもいくらか軽い感じがあるものの、裕福な家の子供にかかわらず、フリーターのような男性にせまり、セックスの関係を続けている高校生の話ですし、『Obay Session』は、ミュージシャンとカメラマンのエロスを通した被写体撮影。
全体を通して、愛だの恋だのと、深く追求したものではなく、ただ欲望のままに、その時の流れで、ケ・セラ・セラ な人間達の話になっています。
多分作品的に00年前後のものと思われます。
現在この流れは主流ではありませんが、こうした作品をたまに見るのも、古いヨーロッパ映画や写真集を見る感じで気分転換にもなるのではないでしょうか。

2

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