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gekkou no rankan ni kuchinashi no nioi
月光唇情
全体的に優しい雰囲気の漂う作品。
可愛い大人二人のラブ・ストーリーです。
斎川は、結婚式は挙げたものの、達成感で一杯になって、
取らなきゃいけない責任が怖くなって
なにもかもいきなり捨てて逃げてしまったというはた迷惑な男。
彼は、そんな自分に自己嫌悪していたりもするのですが、
大人になりきれない大人の典型って感じでしょうか?
梨本は、真面目で誠実で、しっかり者のようで、実はヘタレ。
ヘタレ解除スイッチが入ったり、切れたりしているようですが
なかなか面白いキャラだと思いました(笑)
そんな二人が日常の様々な出来事の中で、お互いを意識し、
惹かれあっていく姿が、丁寧に描かれていて、良かったと思います。
同時収録作品の「そしてバラ色の日々」は、友人の葬儀に行って
彼の幽霊に取り付かれてしまう青年のお話。
結末はちょっと反則かな~という気がしましたが、
切ない感じが良かったです。
随分前に読んで内容を忘れていたので再読してみました。
高久さんといえば、「17才の密かな欲情」の印象が強烈で、どちらかといえば濡れ場が多い作家さんのイメージが強かったのですが、こういう乙女な作品も描いてらっしゃったことをすっかり忘れておりました(^^;)
「体だけでも俺のものにしたい!」と強引に突っ走る攻めも好きですが、この作品のようにじっくり、ゆっくり進む恋も大好きです^^。
ほのぼのと心温まるような恋。読後の印象がじわ~ときます。
まだ絵柄が安定していないなと感じることがあったのですが、普段眼鏡をかけている攻めが眼鏡を取った時の顔がとても男らしく見えることがありました。
普段ヘタレっぽく見えているのに急に男っぽくなるとドキッとしますね。
ほんの通りすがりの役ですが、「フロムイエスタデイ」の蓮水先生も登場しています。