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sakedokoro nukumiya tadaima eigyouchu
サラリーマンでフードプランナーの佐波(受け)は、仕事で義務のような食事を続けるうち、食べることを義務としか感じられなくなっていた。しかし、ある日入った居酒屋で、店主・シノ(攻め)に出された食事を美味しく思って泣いてしまい…。
食べることが苦痛なフードプランナー受けと、居酒屋の店主の攻めのお話です。
仕事のストレスから摂食障害気味の受けは、ふと立ち寄った一見の店で店主に出された豚汁を飲んで泣いてしまいます。びっくりして恥ずかしさに逃げるように立ち去るも、詫びをせねばと思って再び立ち寄り、以後常連に。
攻めはサバサバした感じの、いかにも居酒屋の店主っぽい気のいい兄ちゃんです。母の遺した店を1人で切り盛りしています。
行儀がよく、失礼をするときちんと詫びに立ち寄る受けも、受けが美味しく料理を食べるのをニコニコ眺めている攻めも、なかなか好感の持てる良キャラでした。恋愛の始まりも無理がなく、キューピッド役のおかまの美登里ちゃんなど脇キャラも楽しくて良かったです。
攻めの元彼は、存在はともかく、昔やらかした事件がちょっとヘビーで、作品のカラーに合ってない気はしました。それを含め、ちょいちょい「ん?」って箇所がなくもなかった。
ですが、トータルではいい感じだったと思います。描き下ろしで攻めが受けに指を吸われ、不味かったのかぺっと舌で押し出されるというエピソードがあって、それがやたら可愛くて萌えました。
「食べることが仕事」で、次第に食事の楽しさも味もわからなくなってしまったフードプランナー・佐波が偶然入った居酒屋で胃袋を掴まれて…
…というお話。
この居心地も良く味も良い居酒屋「ぬくみ屋」には、意味深な『店内恋愛禁止』の貼り紙と誰も来ない「予約席」があって。
「ぬくみ屋」の店主・シノさんにもワケアリの過去が…
暗かった佐波は「ぬくみ屋」とシノさんとの出会いで人間らしさを取り戻します。
続いての「転」展開的として、佐波の勤務する会社が仕掛ける飲食店戦略に伴い、なんと「ぬくみ屋」が立ち退き交渉の候補店にあがってしまい…!
同時に、あの「予約席」に座るシノさんの「元カレ」が登場、その上、その元カレとシノさんには刺傷沙汰があったらしく…!
…と事件多発!
悩む佐波はどう動くか⁉︎
…という展開になっていきます。
ストーリーはハッピーエンディングで、立ち退き問題と元カレとの確執的なものは佐波の仕事上の機転でいい着地点へ。
佐波のほのかな想いも…
ただ、佐波さんそんなに想ってましたっけ?という根本的なところが。ちょっとBL展開が強引な気もする。
美味しい食事とあったかい人情、それでOKな気もする。
ところで今超暑い夏ですけど、豚汁飲みたくなった!