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mask goshi ni kiss
レビューを書くごとに思うことがありまして。
どうもわたしのレビューには擬音が多過ぎる。読んだ方に伝わっているんだろうか、と。
擬音で有名なのは長嶋茂雄さんの野球指導、「シュッと振ってバーン」ですね。
作品と関係ない話で申し訳ないのですが、話し方のクセは3つの感覚タイプに分かれるそうです。
1) 視覚型 目線と手振りは上の方。色形にこだわって、話が飛びがち
2) 聴覚型 一点を見据えて、内容に合った手振り。論理的で一貫した話し方
3) 触覚型 上下のオーバーアクションで視線はキョロキョロ。擬態語擬音多用、抑揚多い
視覚型、聴覚型の方には「シュッと振ってバーン」は「いや、そうだけど、そこを説明して?」だけど、触覚型には「なるほどね!」となる、という話でございます。
さて、やっと本筋に。
同じクラスで席が前後の不破野と岨中(そわなか)。
ある日突然、岨中が不破野の髪の毛を切ったことから、2人の距離が近付いていきます。
直情型、本能型の岨中は、思ったことが即行動に反映される。
「可愛いな」と思ったら触っちゃう。「好きだな」と思ったらキスしちゃう。
だけど不破野は、幼少期にストーカー的な変質者に誘拐された経験から、可愛いと思われることや触られることにトラウマがあって、それが理由で東京から海辺の田舎町に引っ越してきたという経緯のある子なんです。
本能型人間は、トラウマからひとを解放することができるのか!?
という結構重めなテーマながら、岨中の軽さ(フットワークとかあっけらかんとして悪びれない感じ)のおかげでそこまで重くならずに読めます。
しかも不破野の可愛さが作画でしっかり表現されているので、説得力があります。
少女漫画寄り作画なので、「女の子に見えるような男の子はちょっと…」という方には厳しいかも。
きれいめな作画が好きと言う方は好きだと思います。
がっちがちに自衛して頑なだった不破野のこころに、問答無用ノックなし!で入っていく岨中のグイグイ具合がいい。
高校生らしい能天気さと猪突猛進な勢いが感じられて、その中に好きな子を守りたい、笑顔にしたいという優しさも溢れているからきゅんきゅんします。
不破野の方も頑なになりすぎないのが良くて。
トラウマは深刻なものだけど、ずっと傷跡を撫でて守られるばかりじゃなくて、自分から外に踏み出す勇気を見せるのが良いんです。
全く関係ない前置きを長々と書いたときに限って擬音ほぼなしというレビュー。
ノートにでもまとめておけという感じの前置きですが、この作品のそわそわふわふわに反応して調べたことなので、ここに残しておくことをお許しください。
可愛い作品です。
躍動感溢れるイワシ(猫)がツボでした。
できるなら続きも読みたいなあと思う2人でした。
可愛い過ぎて、誘拐された事がある、その名も「不破野(ふわの)」くん。ふわふわの髪、高校生になっても少女のようなルックス。
(おそらく、イタズラ目的で。)誘拐されたトラウマからか、引っ込み思案な性格に。
誘拐された事自体を噂されるのも嫌で、小さな顔に大きなマスクと太縁眼鏡で、顔を隠し、目立たぬように、ひっそりと過ごしていた。
そんな中、岨中(そわなか)くんが名前通りにソワソワしながら近づいて来ます。
出来るだけ優しくしたい。怖がらせたくない。
そんな飄々としながらも誠実さを滲ませた彼に、不破野くんも心を開いていきます。
…といった、じれじれモダモダLOVE♡
高1で、やっと精通というのも興奮しますが、なんと言っても、
怖がらせ無いように、マスクしたまま、そっと口付けるのが可愛くて、キュンキュンします。
淡い淡い初恋みたいなストーリーです。