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風変りな“老け顔”の優しい高校生×一途で努力家の後輩
iikoiiko shiteageru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
電車の中で知り合った、高校生同士のお話です。
電車で居眠りしていた受けは、寝過ごして終点まで行ってしまいます。その間、見知らぬ男性の肩をずっと枕にしてしまっていました。
電車を乗り越させてしまった上、肩にヨダレを付けてしまった受けは大慌て。平謝りに謝って、ヨダレを拭いたハンカチを押し付けて別れます。
おっとり穏やかな大人の男性だと思い、あんな大人になりたいな、などと思っていた受けでしたが、翌日その相手が3年生の先輩だったということが判明し…という展開。
老け顔でおっとり穏やかな攻め、父を亡くし、母と妹を守ってしっかり者に育った受けというカップリングです。
攻めがとにかく変な人でした。そして受けも、実家の歯医者を継ぐべく医学部を目指しているしっかりさんだけど、テンパるとかなり変。
レビュータイトルに書いた2話目の出来事は、階段から落ちた受けをかばってくれた攻めが股間を強打し…というエピソードです。もうこれがおかしくておかしくて…声出して笑ってしまいました。何でこうなる。(笑)
老け顔なため子供時代を謳歌できなかった攻めと、しっかり者で家族を守ろうと頑張ってきた受け。その2人が出会って、お互いにその頑張りと寂しさを「いい子いい子」してくれる相手と出会えた幸せ。
…という素敵な話なんですが、とにかく股間強打事件が面白すぎて、それに全部持って行かれた感のあるお話でした。
老け顔の先輩と愛くるしい後輩の青春ラブです。
クリティカルヒットのシーンも良かったけど、私としては『おぎゃあだよ』の贈斗がツボでした。ほぼ妖怪やん!
贈斗はあまりにも老け顔なので、実は何年か留年しているのかとか思いましたが、元々なんですね。私も十代の頃は実年齢より上に見られてたので、“あー、分かる分かる。そんな時期あったわー”と共感しました。
今はもうあまり見なくなった学ランの高校生というのもなかなか乙ですな!あと、ピチピチの短パン!!
老け顔の贈斗は壊滅的に似合ってないけど、そこがまたよいのです。
とても甘くて、可愛いお話でした。
電車で居眠りしていた嵐(受け)は終点まで乗り過ごしてしまいます。その上、思いっきり隣の人にもたれかかっており大慌て。その人は乗り過ごした上に涎までつけてしまって慌てる嵐に楽しかったと穏やかに笑ってくれました。大人っぽくて穏やかであんな大人になりたいと思っていると実は同じ高校の先輩・贈斗(攻め)でした。
嵐は歯科医の両親の元に生まれ、早逝した父に代わり母と妹を守らなければと気負っています。両親の後を継ぎたくて、医学部に入る為に一生懸命勉強している頑張り屋さんでもあります。
贈斗(攻め)は老け顔な高校生。昔から年より上に見える為、色々と期待されすぎて嫌になってしまい、頑張るのをやめて子供時代を満喫しようとしているちょっと変わった先輩てす。
嵐が、贈斗の幼馴染の郷地に小さい時から老け顔で苦労したという過去話を聞かされている時の、30代にも見える顔に赤ちゃんの身体がついて「おぎゃあだよ」はシュールでした。
2話目の階段落ちでの股間直撃事件も、贈斗にとっては災難でしたが、嵐の医学を志すものとして対処しなければとテンパった結果の出来事には可笑しいやらビックリやらで、楽しかったです。
2人の恋愛に関してはほのぼのと話が進むのですが、嵐の家に強盗が入った事で、嵐が今まですごく頑張っていたんだなと気付かされます。
強盗事件で二人の距離がグッと近づき、今までずっと気を張ってきた嵐を守りたいと思って初めて、贈斗は大人になりたいと思うのです。
嵐の家はちょっと大変でしたが、2人のほのぼのした関係はとても良かったです。読んでてとても癒やされました。
親友の郷地も贈斗の理解者でいい感じでした。書き下ろしでの、体育館倉庫の鍵の始末を頼んだ後、返ってきてないと先生に言われた時の察した顔には笑えました。
期待に応えようと頑張っていた贈斗と家族を守らなければと頑張っていた嵐。
表紙からは受けの子がいい子いい子されたいあまえんぼな話なのかと思っていましたが、いい子いい子してほしかったのはお互いだったんですね。これからは二人で甘えあいっこしてほしいです。
ちょっと登場人物が受け付けず…。
小学生のときに同学年の輪に入れず、2、3学年下の下級生にばかりちょっかいを出していた先輩(と言っていいのかな?)がいたので、贈斗がその子と重なってしまったせいか、気持ち悪く感じてしまいました。
絡み方も何だか公園で子供たちの遊びに入ろうとする変質者っぽくて怖かった。
生まれたときから老け顔で「子供でいること」に固執している贈斗が完全に中年男性なのに対して、急いで大人になろうとしている嵐がすごく童顔で子供っぽい見た目をしているというのは面白かったです。
「子どもでいていい」という贈斗の言葉が「早く父親みたいにならなきゃ」と焦る嵐にとって大きな癒しになったのは良かったのですが、老け見えする自分への免罪符にも感じられてしまったのがちょっとなあと思ってしまいました。贈斗というキャラが前述の記憶のせいで素直に頭に入ってこなかったのが敗因か…。
自分の人生の中に贈斗に被るような人物がいなかった方ならもっと楽しめたはずです。
わたしも楽しみたかった…。