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kiss to sainan
綺麗な絵の中短編集です。表題作は喫茶店のマスター受けに口説かれる金物屋の攻めの話。
マスター受けは、ゲイバレして会社を辞め、喫茶店を始めたばかりという設定。なのにソッコーで攻めに言い寄る神経が疑問でした。おまけに、そのマスターからいきなりキスされ口説かれたノンケ攻めの陥落の早いこと早いこと。
その時点で受けのいいところは顔だけです。実のある話をしたわけでもなく、きゅんとするシーンがあったわけでもありません。強いて言えば受けの元カレが喫茶店を訪ねてきて攻めと出くわしただけ。
それまでは口説かれて逃げ回っていたのに、受けが元カレと会ってただけで「おまえが好きなのは俺じゃないのか!」みたいにエキサイトするノンケは理解に苦しみます。いらないはずのオモチャを他の子にいじられて怒る幼稚園児みたいなメンタル。それが恋愛に結びつくのはさすがに無理がある気が…。
くっついたあとも、ゲイバレが受けのトラウマっぽくなってるのを知っているのに、大声で勝手に不特定多数にカミングアウト(?)する攻め。これにも神経を疑いました。
作画はとても綺麗で、人物も小物も風景も雰囲気のある絵を描かれる作家さんだったので、無理めな恋愛描写が本当にもったいなかったです。
表題作だけでなく、他の短編もそんなふうに惜しい印象でした。自分に告白してきた幼なじみに彼氏ができて面白くない攻め(推定)の話は表題作と似た感じだし、恋人が白ブリーフはいてるだけで萎えてエッチできない攻めの話は攻めの心が狭すぎだし。
設定や展開に無理がありすぎて、何でこうなるのかわからず、説得力がない話が目立ちました。
あと、ずばり言ってしまえば全体的にキャラクターに魅力がない…。無神経だったり、へんにわがままだったり、意固地だったり。なんでこのキャラに相手はそんなに執着するのかな、と思ってしまいました。