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yuntaa muarii
BL漫画の原点「摩利と新吾」の番外編。
親友のことが好きで好きで堪らないのだけど肉欲込みの想いはかなわず、しかし無二の親友ではあり続ける道を選んだ摩利の主にヨーロッパでのエピソードが描かれています。
この短編集で摩利が出会う女性たちの美しくて強いこと。破天荒な行動をしても落ちぶれていても、芯が強くて凛としているのが、木原先生の描く女性の特徴ですね。BLサイトのレビューで女性を褒めるのも何ですが、本当に女性キャラが素敵なんですよ。
BL的な視点で見ると、摩利の寂しさを少しは埋めている存在であろうボーフォール公とのちょっとセクシーなシーンもさりげなく出てきます。…しかし新吾がなー、もう少しなんとかなったらなぁ…摩利もあんな顔しないで済んだのかなぁ…などと表紙を見て思わないでもないですが、あの二人にはあの選択がベストだったのでしょうね…。
じんわりと沁みる一冊です。もしかしたら現在は絶版状態かもしれませんが、お見かけの際は手に取ってみてください。
タイトルの「ユンター・ムアリー」とは何なのかの謎解きは本編でどうぞ。