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作家さんの新作発表
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表題作『ホントノ僕ラ』の受け(末岡拓実)が、顔の見えない攻め(大橋弘樹)に捕らえられている表紙絵に魅かれて購入しました。
このコミックスが作者、城宮えす先生のデビュー作です。
『ホントノ僕ラ』大橋弘樹×末岡拓実
大橋は無愛想で独りを好み、性欲は強いのでセフレを持っている性格が悪い男です。
ゆえに人気者な末岡とクラスでは孤立している大橋は、まったく接点がありません。しかし…あることがキッカケでふたりは結びつきます。
そのキッカケの作り方がBLとしてはありがちですが、大橋のクズ攻め具合をより印象づけます。尺の短い話数で、話を展開させるのが巧いなぁと思いました。
末岡を気にいったら元セフレの眼鏡受け(吉沢)を捨ててしまう大橋のクズさは、いっそ清々しかったです。
最後はしだいに淫乱になってく末岡に、無意識に執着攻めと化していく大橋のプレイがなかなかにエッチで楽しめました。
『人は見かけによらぬもの!?』水谷歩×中嶋太陽
同時収録作品のこちらは、まさにタイトル通りのお話でした。
可愛い系でモテる水谷は黒髪で体格が勝る中嶋へのアプローチの仕方も可愛いのに、あんなキャラだったとは…その驚きを味わっていただきたいです。
エッチはBLでよくあるシチュエーションのせいか、表題作よりも濃い目だと思います。
また中嶋がほだされ受けなので、後味は表題作よりも悪くありません。
あとがきで「クズ攻め好き」とありましたが本当にクズでゲスいです。
クズだけど、ちょっと良心が見え隠れして実はいい人なんじゃ?みたいなヌルいやつではないです。
容赦ないクズによって闇堕ちさせられるような受けが好きな人にとってはこのうえなく美味しい一冊だと思うのですが、そういうのに耐性がないとかなりキツイと思うのでご注意を。
【ホントノ僕ラ1、2、3】
クラスの人気者だけど、たまには一人になりたいと便所飯をしていた末岡は同じクラスの大橋が同級生の吉沢を抱いているシーンに遭遇してしまい、個室でそれを聞きながらこっそりオナニーをしてしまう。
ところがそれが大橋にバレていて、皆にばらされたくなかったら俺のを舐めろと言われて…。
大橋がクズいのは吉沢(最初に大橋に抱かれていたセフレ)に3Pを提案して末岡に挿れるよう吉沢に命じるのだけど、大橋にしか挿れられたくないという本音を引き出せたらあっさりと吉沢を捨て去る容赦ないところとか、人を性欲を満たすための道具としてしか見てないんじゃないかというところかな。
クラスの人気ものだった末岡は、大橋の執着に自ら絡め取られて最後はセックスの奴隷みたいになっちゃってるんだけど、末岡はイヤイヤではなく自らそれを望んでいるというところでメリバエンドだと思う。
【人は見かけによらぬもの!?】
私はこっちのほうがきつかったです。というのも「ホントノ僕ラ」は作風自体がダークなので覚悟して読み進められるのですが、「人は見かけによらぬもの!?」は一見コミカルなんです。
女子にもモテて可愛らしい水谷に告白された中嶋。戸惑いつつも、告白するのってすげー勇気いるよな、だから完全に拒否するのは水谷のこと、ちゃんと知ってから返事しようかな…と超まともな思考回路の中嶋。
あぁこれはとっても可愛くて誠実な学園ものなんだな…と前収録作のお口直し的なつもりで読み進めていったら…。
可愛い水谷には実は攻め願望があって、道具を使って怯える中嶋を無理やり犯してしまうんです…おぅ…。しかも好きで好きでたまらない!みたいな若さ全開のノリなら読めたんだけど、攻めスイッチ入ったときの水谷はどこか頭のネジ吹っ飛んじゃった??みたいな病んだ表情になるのが怖かった…。
薬だと言って手渡したものは媚薬入りだったりするし、水谷のことを信じていると言う人の良い受けを平気で騙すのがアウトでした。コミカルに描いてるけど、めちゃくちゃ歪んでます。