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nagai yoru ni owakare wo
コミカルでテンポが良い会話と巧妙なストーリー展開で、なかなか面白い作品でした。
作画がちょっと幼めだけど、苦手でなければ漫才?と思えるほどのポンポン飛び交う会話を楽しんでみてほしいです。
「12月のクチナシ」萌2
高3のとき、好きだったゆみちゃんを親友の高矢が奪っていった日から、何もかもうまくいかない啓介。
二度と会いたくないと思っていた高矢に10年ぶりに飲み屋で再会して…。
それまで何をしても1位、クラスの中心だったのが、転校生・高矢の登場ですべてなくなったら…。いや、恐ろしい。プライドへし折られまくって、トラウマになっても仕方ないかもって思えます。
一方の高矢も東京の中学でゲイバレしていじめられたことからの転校で、馴染めずにいたときに声をかけてくれた啓介を好きになって。どっちの気持ちも分かる!
会話がほんとに面白いので、ぜひとも読んでほしいです。
過去を振り返って、固まっていた結び目が解けていくようなストーリー展開も見ものです。
「同窓会の日」萌2
高2のとき、何も言わずに引越していった幼馴染み・ふっちゃんとの再会で、子供の頃に壊したおもちゃの絵を渡そうとする河野。ふっちゃんは受け取ってくれなくて…。
作画がかなりアレですが、短いのに泣けます。たぶん予想がつくとは思うけど、ネタバレはしません。泣けます。
「柘榴の実」萌
不老不死の柘榴の実。それを引き継いだ者は永遠に老いることなく生き続ける。
離島の病院に勤める医師のもとへやってきた少年は、研修医時代に救った子で…。
ファンタジー要素のある、暗くてつらい話でした。
命を救うとは?どうしても救いたい存在とは?いろいろ考えさせられます。
「黒い波 銀の山」萌2
東京の出版社勤務の渋川と、岡山の書店勤務の烏城。
テンション高めのコミュ力おばけとクールなコミュ障の噛み合わない会話が面白い!
渋川のようなポジティブ人間になれたら、どんなことも楽しめそうです。
「花の栞」萌2
体が弱いお坊ちゃま・笠岡と、親子2代で雇われている庭師の瀬戸。
小さい頃から父に懐いていた笠岡の気を引きたくてあげた花輪をめぐるきゅんとするかわいい話でした。ジーンと来る最後のページが作画のせいで「あれ?」となりますが、髪型で見分けられます。
表題作と「黒い波ー」の描き下ろしがついてます。
最後までほんわかしつつ、笑いつつ読み終われる楽しい作品でした。