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aisareru hito ni tsugu
爱的告白
主人公の相川は怪我をしていた大学生・季紀を助けたことがきっかけで、彼の怪我が治るまで、家政夫として住み込むことになります。
ネコという愛称で呼ばれる季紀は自由に1人で生きている感じで、まさしく猫っぽいのですが、やたらと羽振がよく何やら訳ありなな様子。
共に暮らすうちに、相川はネコには男性のパトロンがいることを知ります。
ネコは育った境遇がよくなくて、親から誰も信じるなと教えられており、それを頑なに守っています。強かで自分の持つ魅力全てを武器にする小悪魔系。
身体を売ってお金をもらうことも、そのお金をふんだんに使うことも罪悪感を覚えません。見返りがあるから抱かれていると割り切るネコと、世の中見返りが無くても、愛してくれる人がいると教えたい相川。
ネコの心配をする相川に、ネコの友人は「可愛いと思う程度ならいいけど、はまると中毒になる小悪魔だから気をつけろ」と忠告します。
ネコの育った環境は不憫と言えるかもしれませんが、彼は健気というには程遠く、卑屈で歪んでる感じ。でも素直な可愛さも持っていて、それが男性を惹き付けることも知っています。
「やっと本当の愛を見つけた」ということをテーマにしたいのだと思うけど、ネコの周りっていい人ばかりなんです。
学校の友達も、後継者の男性もパトロンの人からだって、ネコは愛されています。こんなに周りに恵まれた境遇なのに、「世の中見返りを求める人ばっかり、相川も自分を抱きたくて親切にしてるんだろ?」てのはちょっと卑屈過ぎるんじゃないかと。
このお話はネコが信じていない世界と実際の周りに差があって、ネコというキャラが私には幸せをいっぱい持ってるのに自分は不幸だ!ていう自意識の過ぎたキャラに見えてしまいました・・・。
あとこの子が強すぎて、同情心があまり、わかないというか^^;
やっぱりこれ系のお話は、多少の庇護欲が受けに対して感じられないと楽しめないなあ。
相川はすごくいい男です。自分のこともきっちりやって、その上で誰かを救おうとできる人。私がネコに言ってやりたいと思ったことは全部相川が言ってくれるわけです・・・。
愛を知らない(と思い込んで)育ったネコとそんなネコを丸ごと受け入れようとしてくれる相川。ある意味王道な組み合わせでした。