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擬人化した花と季節の短篇集・・のポップに惹かれて読みました。
精霊や神霊は男女の別が無いものが多いので、BLジャンルに入るのかも。
こういう綺麗なファンタジーには、毒気が乏しくて人気が出ないのか・・勿体ない。
草の冠 星の冠は、擬人化をテーマにした短編集。
1巻は、春と桜の精。
咲けなくなった桜の精(死んでいる?)が、余命宣告(あと二・三日)されて自宅に戻った家の主;老人の為に、どうしても咲かせて花を見せたいと泣いている。
桜の精は、桜の下で倒れていたところを助けてもらった人の子の魂魄だった。
春の精が力を貸して、咲かない桜を開花させ、老人と死んだ子の魂が再会する。
・・というのが、一話。
他にも咲けない春の樹草の短編が入って居ました。
ものを言えない生物にも想いがあることを知るのは大事な事。
自分の潜在意識の分身、式神との接し方の手引きにもなる、良い作品だと思います。
神評価。
参考:
植物には知性や感情があると考える科学者が急増
via:Do trees have brains and talk to each other?
1巻目ではありますが、短編集なのでそこまで気にせずとも。
BL漫画らしくない作品です。最近こういう作品少なくなった気がしてたのですが、単純に自分の守備範囲に入ってこなくなっただけかもしれない。
擬人化ファンタジーとでもいいましょうか。子どもの空想のような、絵本のような、ほっこりするお話か前半。後半は少女漫画みたいな。
"かよこのひまわり"が好きでした。こういう、ファンタジーな生き物(?)は小さいまま歳を取らず、人は歳をとって、思い出を振り返るような作品がとても好きでして。これなんて全然ボーイズがラブしてないですけど、距離感もいいなぁ。
絵柄は全然違うけど、話の雰囲気はエニックスっぽいっていうかマッグガーデンっぽさを感じる。
テクノサマタさんの漫画は初読みです。
電子で期間限定無料配信でした。
気になりながらも未読でしたので、ラッキーでした。
小説の挿絵ではお馴染みだったのですけれどね。
かなり前の作品(10年以上)ですのでホワホワした絵柄は基本は同じではありますが、やはり少し前に描かれたのだなあと感じます。
全体に不思議〜な空気感の作品で、自分がもう少し若ければジーンとして神作品になったかもしれません。
表題作は、擬人化した花と季節の短編となっていて、この巻では『桜』『白木蓮』『向日葵』が登場しましたが、個人的にはBLとはかけ離れていますが『向日葵』が良かったかな。
あの名前を名乗ったタイミングが絶妙でしたね。後からわかりましたが(苦笑
この三作品はかなりポエムなので独特ですし、自分の脳内で補正して読んだ方が良い辺りもありますので、ハッキリした作品がお好きな方には向かないかな。
表題作は匂い系と言っても良いくらいBL臭薄めなのですが、他の短編は『ラブ時空発生させてんじゃないわよ』と女子高生が作中でか言ったように、まさにそんな雰囲気のものが多めです。
と言っても空気だけですよ甘いのは(苦笑
ただ、ラストの『甘い星 苦い星』は後味悪かったなあ…
せめてあの後、転校させられた受けから手紙が届くとかあっても良かったのになと思います。
お金を出して続きを買うのかと聞かれたならば、わたしは迷いますね。
やはり読むタイミングというか、発売当初の自分ならかなりのめり込んだのではないかと思うのですよね。
そう考えると、作品とも相性の他に縁というものもあるのでしょうね。
「桜幽霊」
おじいさんのために、どうしても咲きたいと願う桜の精と、おじいさんの話なのですが、すごく奥深さを感じました。桜の精は、元々は澪という子供で、おじいさんとは戦時中に出会っているのです。無くしたもの、会えない時間が、最後は一気に溶けていくようでした。
「羽根吹雪」
他の人には見えないものが見えるタカヒロと、木蓮の精のお話です。ずっと咲くことのない木蓮の表情がいつも寂しそうなのに、タカヒロと話すときだけ少し明るくなるところが可愛いです。そんな木蓮を見て、急に恥ずかしくなってしまうタカヒロもまた可愛いです。
「STEP FIRST STEP」
富春は、先輩の小熊に好意を寄せているのですが、肝心の小熊の気持ちがよく分からないのです。勢いでキスできるものなの?
全てのお話が短編なのですが、優しい印象を残してくれました。
久しぶりに読み返しました。
また心が震えました。
表題作のシリーズは皆秀逸なフェアリーテール。
日本を舞台にしてますが、それがまたいい。
キラキラと透明で儚げでほの暗い雰囲気がとても素敵です。
「STEP FIRST STEP」以降は人間世界(?笑)のお話でBL感がずっと上がります。
片思いのドキドキ感が瑞々しい作品や、悲恋のお話もあります。
私の中ではどのお話も可愛くてピュアで甲乙つけがたい。
続きを描けるかな、というお話が2つあって、そのお話たちの続きが気になる。
リリカルでポエミーな作品がお好きな方にはお勧めです(系統としては初期の萩尾望都さんの作品に似ているような気がする・・・)。
このシリーズは植物、春夏秋冬が人になっています。でも妖精みたいなものだと思います。人間との交流もあり、季節との交流もあります。
人間と妖精の場合、お互いに触ることができなかったり、人間は年を取ってしまうけど妖精は少年の姿のままだったり…
どこか切なさが漂っています。
ほんわか+切ない。粗めのトーンが多様されていて、画面がキラキラしています。ポップ?でも普通のキラキラ系と違うのは、主線だと思います。細い線を重ねて粗っぽいところ。
少し受がプロトタイプ気味ですが(申し訳ありません。)、私は話を読む上で問題はありませんでした。素敵な設定に惹かれたら読んでみて間違いないと思います。
泣けるBLと聞いて買いました。
実際、泣きそうになりました。
このお話は春・夏・秋・冬の精や花の精、幽霊など人には見えないモノたちと
それが見える人間のお話です。
最初からそういう説明がなく、お話を読んでいくうちに段々と分かってくる部分でもあります。
説明なしってのが、またよかったです。
桜幽霊が表紙になってるお話です。
戦争中に優しくしてくれた彼を死んでもずっと見守っていた男の子・澪。
彼が失くしてしまった左腕を探して待っていたようです。
そんな澪をずっと見守っていたのが桜の精。
桜の精は少し早めにきた春の精にどうしても咲きたいとお願いします。
桜が咲く理由を澪は知りません。
とっても暖かな気持ちになれた作品でした。
表題作は花擬人化。
「桜」は花を咲かせたくて「春」のもとへやってきた。
「桜」のところには澪というもう死んだ少年の霊がいる。澪は戦争中に桜の下で倒れているところを1人の男に助けられた。澪はずっとその男といたが病気で死んでしまった。
澪はその男が若いころ失った左手を探すと約束し、死んでもずっと桜の下で待っていた。
澪を助けた男も年老いてあと2、3日の命。澪が好きな「桜」は頑張って花を咲かせ、澪と男を会わせることに成功した。
初めはどんな話だろうと戸惑いましたが、最後まで読んですごく切なかったです。
澪と男が再会して抱きしめ合ってるときは泣きそうになりました。
そして読んでから気づいたんですが、よく考えたら表紙結構怖いなあとw手を持ってますからねw
花擬人化の話はこの他にもう2つあるんですが、どちらもよかったと思います。
絵もすごく可愛らしく、ショタありですが、そういう色っぽいシーンがあんまりないので普通に良いお話として読めました*
花擬人化の他にも大学生の話とかもありますしね!
『草の冠星の冠』はシリーズで、いろいろな目には見えないものたちが出てくるおはなしです。その他たくさんのカップリングが入った短編集。
テクノサマタさんの本は、個人的に『草の冠 星の冠』シリーズが一番です。
この本でファンになりました。
絵本のようなやわらかくほのぼのとした雰囲気と絵、優しいモノローグがだいすきなんです。
『草の冠 星の冠』では全くといっていいほどBL色がないのですが、
後半の短編集にはBL要素がたくさん入っています。
エロとは無関係のようなかわいらしい雰囲気でありながら、最後の『甘い星 苦い星』はテクノさんにしては濃いシーンがあってびっくりさせられます。が、切なくてとてもいい。
ただ、ショタ寄りな絵柄なので苦手な方は多いかもしれません…。
エロなんぞなくとも素敵なBL漫画はたくさんあるなあと思い知ることのできる作品だと思います。
かわいく時に切ないモノローグ、台詞回しや、あたたかみのある独特のタッチ、画面構成、トーン使い、豊かな表情…すべてに心癒されます。
そして時にそんなかわいらしい雰囲気とギャップのある痛い話に泣かされてください。
読んだ後に表紙を見ると切なくなります。