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お題「オネエ女装攻め」のアンソロジー
9作品収録のアンソロジー。
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)
「ファインダーチャーム」ko
公務員のバイトかと思いきや、の女装での撮影モデル。はじめはお金のためだったけどすっかり染まってしまった浪人生くん。
「欲しがり」六多いくみ
ビストロのシェフのオネエx常連客の地味リーマン。
このリーマンが地味なくせに浮気常習犯で叱られたがり。でもこのクズいところがシェフのツボらしい。
「据え膳くわぬも男の子」セツオ
ゲイバーで出会った女装美人のユカリとお付き合いを始めた陰キャくん。リードしなきゃと焦るけど、ユカリはバリタチで…
「long hair」多田基生
ノンケの佐野原に告白して付き合ってもらっているから、外で会う時はウィッグとスカート姿の間宮。だが、女扱いされるのが我慢ならず別れを切り出す。ところが佐野原の本当の希望は…という話。間宮は複雑でしょうけど…
「サーカスの仔象」由元千子
男らしさを求められている教師。だけど心の奥底では…
「されたい」っていうのは大きな禁忌なんですね。
「キラキラ攻めネイル」柊みずか
女性っぽいネイリストの仁科。ノンケだと思っていた七也と付き合える事になったが、七也はネコだった…
まあ、こういう話が多いのは仕方ないか。
「いとしの童貞クソ野郎」寺嶋かなえ
いつも意地悪な先輩が男に言い寄られているのを見て思わず助けたが。
先輩はそんな童貞クンに胸キュンしちゃって襲い受けするというお話。
「ひらひら」kayama
平凡だけでは満たされない…
美形の友人の言いなりになっていたような田舎の子の力関係が逆転する瞬間。
「ボーイフレンドガール」七菱ヒロ
好みの女の子と思って口説いたら実は男で。しかも襲われ。しかも昔いじめていた子だった…ヤられるのは復讐？
多田基生先生作品が好みでした。
絵柄に関しては、表紙絵のような美麗系が無くてそこが残念。
入門～ライト
全部が違ったシチュエーション。話によっては好みが別れるお話もいくつか。
個人的には1話目が一番好き。世間的には真面目な人が実はちょっとぶっ飛んでる頭していて、常識人攻めが仕方なしに付き合ってあげてる感じが。
おネエ、もしくは女装が出てくるお話は割とぶっ飛んでるキャラが出てきがちだけど、このお話にはそこまでぶっ飛んでるキャラはいなかった印象をうけた。
いやでも、女装しているパートナーに攻められて興奮するというシチュエーションはあるので、やっぱりぶっ飛んでる。
綺麗でバリタチが理想
女装と言っても色々あるんですね。
これだけバラエティーにとんだパターンを見ていると綺麗に女性になれているタイプの女装家が実はバリタチと言うのが一番のツボだとわかりました。ですので、個人的に一番萌えを感じたのは三番目のお話でした。女装してるんだから俺が男らしくリードしなきゃ！って意気込んで押し倒したものの、逆にくるりんとされて「アタシ バリタチなの！」の台詞が出てくると「よっ！待ってましたっ！」てかけ声かけたくなります。
二番目のお話のダメリーマンもなかなかのダメっぷりで面白かったですよ。浮気を二回もしてついに離婚されちゃった地味目のリーマンをほっておけず、手を出しちゃう姉さん。まさか、ノンケには手は出せないしと思ってゲイバーで遊んだ帰りだったもんだから、リーマンにすぐに勘づかれちゃうんです。自分のことは棚に上げて「誰かと会ってたの？」と聞くリーマンを見て、最後に一言、「とんだ欲しがりを拾ったものだわ」と胸中で呟く姉さんが男前過ぎです。
