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vampire wa gamandekinai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
長い間見守ってきた二人が遂に結ばれる、感動的な最終巻でした。
二人のラブラブが中心になるのかと思いきや、弟・航との絆が中心で、アンリと航との間で葛藤する湊と、周囲の人がよく出て来ました。篠坂さんが少し登場しますが、3巻で結構騒いだのに、ヴァンパイア側の世界や後日談は描かれず、折角だったら、ユージンも出そうよ!この二人の関係気になるよ!と思わずにはいられない。なぜ航をクローズアップ?と疑問に思わないこともありませんでしたが、アンリに対する湊の愛の深さを伝えるためだろうから仕方ない。いやしかし、ユージンと篠坂さんが気になる(過去が少しだけ明らかになりますが、物足りない)。エルと航ってどうなの。ユージンと航に可能性ってあるの。など、航がかなり出てくるからか、そちらばかりが気になりました。主役の二人は安定のラブラブで、良かったと思います。表紙がロマンチックでとても素敵です(*^▽^*)
まだまだ展開できそうなので、スピンオフを期待したいです。
待ってました、の第4巻、そして完結巻。
表紙と口絵はまるで2人のウェディングのよう。光の中の2人です。
さて、いよいよアンリと湊の運命が後戻りできない展開で進んでいきます。
湊は今までアンリと家族の間で揺れ動きアンリを待ちに待たせていたわけですが、遂に自分からアンリを欲して『今日しないのは嫌だ』とまで!
ずっとアンリ→→→→←湊だったので、やーっと追いついたのね…と感慨深い。
しかし!せっかくそうなったのに今度はアンリが湊を押しとどめたりして、全くこの2人はままならないなぁ。
つまりは最終巻に至ってアンリとのラブよりも弟・航との仲違いの話が長い。だからアンリと湊のラブラブ要素は少ないのです。
でもはっきり言って、遂に本契約というこの流れ、すんなり成立でも焦らしがあってもどっちも賛否両論が出そう。この辺のスピード感はとても難しいと思う。
クライマックスのはずの本契約シーンも、序盤に配置されて生々しさもなく表面的に美しい描写で済まされている。1〜3巻までの引っ張りに対して、この最終巻は少々あっさりと終結してしまったなぁという印象です。
結果湊と家族の別れの時は描かれないので、とりあえずの完全ハッピーエンドの形態が取られています。
「あとがき」にもありましたが、湯澤x篠坂、航xエル(←この2人、くっつくとしたらエル受けのような気がする!)のその後、please!です。
文化祭後に起こった騒動も一段落ついて、湊がアンリを受け入れようと本契約を望んで、さぁ、ハッピーエンドが見えてきました!!ってところになってまだ問題が残っていました…。
アンリを選んだ湊に、弟の航が猛反発して兄弟の仲が険悪になってしまう。
といっても、航が怒っているのはブラコン故の抵抗だというのは誰から見ても明らかなのだが。
しかし湊にとっては、アンリか兄弟達か、どちらかを諦めるしかないかの瀬戸際に立たされてしまう。
最終巻はそんな兄弟がどう落ち着くのかってのを見守るだけでなく、吸血鬼のアンリやエルの心境の変化や理解に注目だ。
湊と相思相愛になってからのアンリは、かつてのオレ様に戻っただけではなく、湊の兄弟を気遣う優しさが生まれていた。
エルは最初は敵に回すと厄介に見えたが、味方につくとこんなに人懐っこいとは思わなかった(笑)。
ヴァンパイア同志の争いとかで3巻まで切羽詰まったシリアス展開だった割には、一族の間でどう決着がついたのか曖昧だし、肝心の本契約の描写もあっさりしていた。
しかし、今時受けの心情を尊重してギリギリまで待つ攻めってのも貴重だし、そんな二人だからこそ人より長くなるこれからの年月も幸せに過ごしてほしい。
同じ境遇のユージンと篠坂にもいつか救いがあってほしい。
そうして、普通の生活に戻って湊を中心に廻っていく日常ってのも素敵だなと感じた締め括りだった。