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sayonara byebye
作家さんの新作発表
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三年前の作品『はじまりはさよなら』のスピンオフです。吸血鬼に似た設定の人外もの。
前作の人外、黒須圭がホテルでオーナーの秘書として働いていた時に自由奔放なお仲間として登場していたレイと、その恋人勇人のお話なのです。前作で圭が仲間だとピンと来て、連れて帰ろうとするエピソードがレイ目線で描かれていて、前作でもそのエピソードが印象的だっただけに両方の目線から読めて楽しかったです。また前作ではなんで翔(黒須圭の相手)の記憶が消えてなかったのかがわからなかったのですがこちらを読んで、運命の人の記憶は消せないという設定も判明しました。個人的にはこちらのお話の方が好きでした。
運命の相手に出会えず、死ぬ事もできない、永遠の命を持つ存在…
そんなレイが、飄々としたセレブ・ユートと出会って今まで感じたことのない執着心を感じる。
このユートはとってもお金持ちで、レイに優しくて、正にスパダリ的なんだけど、なんというか「心」が足りないのかな。
レイの空虚を、昨日はイタリア、今日はエジプト、お次は日本と贅沢三昧で埋められると思ってる?持ちきれないお土産も、いらなければ置いて行け?
そもそもレイがいつも1人になってしまう哀しさを抱えていること、気付いてる?
そこにズレを感じてしまうので、甘いHもプロポーズもちょっとだけ入り込めない感がありました。
ただ、レイにとっては運命の人だったので、結果オーライですね。
私は「はじまりはさよなら」は未読ですので、そちらも読んでみようと思います。
タイトルと、「運命の人と出会わない限り、永遠の命を生き続ける」という設定は、私の好きな切ない系のお話の匂いがして期待したのですが…、結果的にはきゅんとすることもじーんとくることもなく、期待が外れてしまいました。
何百年と一人で生きてきたんでそうなったのは仕方ないと思いますが、奔放で投げやりなところのある受けの性格が好きになれなかったのと、攻めが受けのどこを好きになったのかが読み取れなかったからかなと思います。最後に攻め視点の話があれば違ってたかも。