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kodomo end roll
番外編を読んだので読み直してみました。
こちらですっきりしなかった方はぜひとも「ロマンチックポルノ」に収録されているアンコールを読んでいただきたいです!
すっきりします、絶対に。
というわけで2回目の「こどもエンドロール」ですが、やっぱり好きだなあと思いました。
BL映画の撮影現場で出会った室賀と哲平。
演技に入った室賀に圧倒されたものの、哲平に対する室賀の態度は最悪で…。
腹が立つ相手というのは、腹が立っている時点でベクトルの方向は逆向きかもしれないけれど意識しているわけで、そんな相手の演技にどぎまぎしてしまう自分にも苛立ったり焦ったりする哲平の姿が本当にいきいきと描かれています。
すぐ顔に出るし、ムキになるし、負けず嫌いでおっちょこちょい。だけど一緒にいるひとの気持ちまで上げてくれるような明るさがあって、かわいい。遊園地で見せる笑顔なんてたまりません。
それだけに応援したくなるんですよね。感情移入して読むというよりも哲平サポーター。
室賀の過去の失敗のことや、ふたりの立場の違いについて悩んでいる場面ではモノローグを読みながら「そんなことないよ!がんばれ!」と思ったり、「そうだよね…。室賀の気持ちはどうなんだろう…」と肩を抱いてよしよししている気分になったりしました。
顔を真っ赤にして大きな声を上げているキャラをこんなに好きになったのは初めてかもしれません。
ビジュアル的にも室賀派なので、むしろふつうなら「哲平…、可愛くないんだよな」と思いそうなのに、ところどころで見せる笑顔のせいですね、確実に。あれは本当に可愛いです。
最後のシーンは格別でした。
男同士で付き合う理由に悩む室賀に好きなところを聞かれた哲平の答え。
結局、ふたりが同じ気持ちなら万事オッケイなんですよね。
最後の室賀の台詞がじわーんと沁みます。
不器用に近付いていく距離と、自分の気持ちへの戸惑い、自分にとって相手の存在とは?という疑問。
ものすごく胸を揺さぶられるわけではないけれど、温かい気持ちになれる作品です。
友人から割りのいいバイトと紹介され、現場に赴いた受け。しかしそれはBLの撮影だった、というお話です。
撮影の相手役の若手俳優が攻め。
設定に突っ込みどころが満載でした。BLの撮影のバイトを紹介する友人って…とか、BLのDVD撮影して時給1万円って安くない? とか。あとゲイでもない受けがソッコー攻めに惹かれるのにも、攻めがソッコーほだされるのにもびっくり。
でも、なかなかぶっ飛んだ展開が面白く、虐げられて強がりながらも攻めにゾッコンな受けが可愛らしく、全体的に楽しんで読めました。攻めの性格の悪さに最初はどん引いたのですが、いろんなギャップ設定が用意されていて、このギャップに受けがハマるのも無理はないかも、と思えました。ツンデレ天然攻めと、きゃんきゃん吠える小型犬みたいな受けのやり取りは微笑ましかった。
エロもよかったです。お互い初めてなのが初々しくて萌えました。
藤谷陽子さんの本は大体全作読んでいますが、受けが泰然とした男前タイプが多かったので、この作品の小型犬受けはかなり新鮮でした。
割の良いバイトと聞いて受けが現場に向かうと、そこはBL映画の撮影で…
掴みは面白いですが、エキストラでもなく話も通さずに最初から主役(受)の配役って無理がないだろうかと、全然関係ないところが気になってしまいました(^^;
人物像もしっかりしてるし、第一印象最悪パターンから徐々に仲良くなっていく過程は面白かったです.
イケメン×フツメンなのも大好物.
なかなか関係が進まないやきもき感を味わいたい方には良いと思います.
初読みの作家さんです。設定としては珍しくて、ストーリーも面白かったです。が個人的に受けの哲平くんがなんにも考えてなさすぎて、ちょっと心配になってしまい「おいおいそんなんでいいのか?」と保護者目線で見てしまいました。友達に紹介されたバイトがBL映画の俳優って言う時点で、どこまでわかっていてやる気になったのか、この子騙されやすそうだわーとか、イケメンにいい雰囲気を作られてぽーっとしちゃうとか、キスされて好きになっちゃうとか、どこまでも心配。攻めの室賀くんもそれをわかっていながら素直すぎる反応が可愛くなっちゃうし。
ただ、そういうあれやこれや心配しつつも、哲平くんが思ったことを素直に口に出すのはすごく可愛いし、ほだされちゃいますね。
売出し中の俳優×普通の大学生
若手俳優の現/元おっかけやってた方なんて楽しめるんじゃないでしょうか
あらすじにはBL映画って書いてありますけど、ショートイメージビデオですね