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行き場をなくしても、恋心は死んではくれない――
namida no oto
社会人の再会もの、主に攻め視点です。
※大人になった攻めに恋人がいるので地雷の方は注意です。
大学生時代付き合っていた二人。
ですが、攻め六郎が周囲からからかわれた時に「ホモ気持ち悪いんだよ」という発言を受けが目撃し、二人の関係が崩れます。
別れてから攻めは、惰性で上司の娘と交際します。
そして偶然、ルイに再会します。
ルイを忘れられなかった攻めは、それから「見守るだけ」という名のストーカーをします。
それまでは毎日、死んだ目をしていたのに「今日も会える」と、ウキウキの可愛い攻め。
同じく、攻めを忘れられなかった受けは絆され、また体を許してしまいます。
ですが、攻めに恋人がいたこと、それに伴う攻めの行動で先を見越した受けは身を引いて、また攻めの元を去ります。
受けが精神的に大人、攻めはヘタレでナヨナヨしてます。
最終的に攻めはちゃんと変化し、またルイを迎えに行ってハッピーエンド。
一冊通して攻めの成長物語のようでした。
「涙」がつくタイトル、そして涙を流す訳ありそうな男の表紙……。
いかにも大真面目なシリアスっぽいんだけど、そこはケビン小峰さん。
シリアスの皮をかぶったコミカルさが笑えます。
とにかく攻めのヤンデレっぷり、そして最後のバカップルぶりに笑いがとまりません。
攻めは自分勝手なドクズなんですね。
恋人同士だったんだけど、ホモ疑惑が持ち上がって焦った挙句に、「気持ち悪い」と吐き捨てた姿を受けに見られてしまった。
それをきっかけに受けは攻めの前から姿を消してしまい、それ以来、後悔し続けている……。
6年ぶりに再会した二人。
攻めは夢中になるあまり周りが見えなくなっていき、嫉妬に狂った挙句、理不尽な暴言を吐く。
で、また受けは去ってしまい……
という恋人同士の別れと再会(複数回)を描いているので、攻めザマァであり、ドクズ男の成長記でもあるんです。
だけどきっちり反省してせっかく立派な溺愛スパダリ男になったのに、変態ヤンデレさんなところが笑える。
でも、受けも幸せそうだし、二人の世界がほのぼの〜としてるので、めでたし、めでたし……って感じです。
なんか、腹が立ったけど面白かったです。
攻めの六郎が本当にダメダメで、何度も同じ相手に失敗を繰り返すお話です。
大学時代→世間体を気にして失敗●
社会人①→全てをルイのせいにして失敗●
社会人②→やっと自信をつけて成功◯(でも変人)
受けのルイは健気で優しい子なんですが、自分に自信がなくて、さらに六郎の事を考え過ぎてすぐに逃げ出してしまいます。
それでもお互いしか見えていない2人は、まさに割れ鍋に綴じ蓋なんですよね…
ルイに執着する六郎の言動を引かずに受け入れられるのがルイであり、それをカッコいいとすら思ってくれる唯一の存在だと思います。
自分勝手で傲慢で、さらにその自覚が全然ない六郎には腹が立ちましたが、付き合っていた女たちも皆変だったので、少し六郎に同情してしまいました。
終わってみれば、終始2人の世界でした…
恋は盲目とはよく言いますが、周りが全く見えていない2人に、もはやアッパレな気持ちです。
とにかく、幸せになってくれてよかった…周りの人たちのためにも…。
もー!いいヤンデレ具合でした!
ある意味クズのざまぁ展開だと思っています笑
攻めの六郎は本当にクズでした。
ルイと付き合ったのも打算のない好意は気持ちいいだろうという理由です。
そんなクズが次第に夢中になり、逃げられ、ヤンデレの誕生です。
大好きな人に急にいなくなられたらそりゃあトラウマものでしょうけれど、さすがクズ!1度目の再会を活かせません。
完全に拗らせているルイへの思いを全然コントロールできず、またルイに逃げられてしまいます。
また一人になったところでルイの上司作井の後押しもありやっとクズ脱却です!
ただ病んでいる部分は残ったままで笑
自分の意思で2回目の再会を果たした後でもガンガンに病んでいます。
ルイの使った箸やナプキンを持ち帰り保管、映画館では映画ではなくルイをガン見などなど。
それを変だと思っていないところがまたいいヤンデレ具合です!いいぞ!六郎もっとやれ!!
ラブラブになった六郎とルイの生活をただ永遠と綴る1冊が欲しいくらい好みの病み方でした!
次はぜひ作井さんでお願いします!
私も攻めの六郎さんがクズ過ぎて「無いわ〜‼︎」と、一読してしばらく放置してたんですけども…。
久々に読んだら、意外とじわじわ来ました。
「こんなの(男性同士の恋愛)フツーじゃない。」と、学生の頃別れてしまった二人。「六郎くんは女性とも付き合えるんだから」と身を引くルイ。六郎くんは結婚して子供に囲まれて…テンプレ的な人生を歩むのが一番幸せな筈。BLにおいてもテンプレ的なテーマですね。
6年経って再会して。また離れて。5年を経て、やっと…。
六郎くんがクズのまま終わらず、ルイと幸せそうなところが見れて良かったです。ルイくんを大事に想う作井さんが(当て馬くんとして登場したにもかかわらず!)ちゃんと二人を見届けるのも素敵でした♡幸せに暮らしているのはいいのですが…6年後に再会した時も声を掛けられず、ストーキングしていたところに兆候は出ていたのですが。六郎くんは執着変態さんでした!ルイの使った箸を持ち帰るとか使った歯ブラシを取っておくとか。それに喜んでいるルイもルイですが。こんなんでいいのか⁈ っていう。「割れ鍋に綴じ蓋」と言い切って物語は終わります。シリアスに進行して来た物語も、実は「から騒ぎ」。喜劇だったのかな、とも思いました。
当て馬と言うよりは当てられっぱなしの作井さんはいい人なので、彼には幸せになって欲しいです。作井さんの方がちゃんとしてそうなので…物語としてはただのあまあまになっちゃうかも⁈ だけど。それもまた良いかと。
今まで読んだ先生の話はラブコメ風だったけど
今回はシリアスかなぁ...
あまり、好きになれないカップリングだった
まず攻の性格がクズだし受の感情も良く分からない
何より出てくる女二人がクズ
作井さんだけいい人だったww
まぁ王道な展開
大学で恋人になる→噂され攻が誤解だキモイと叫ぶ→
受ショック!→気にしてないけど→突然の消失→数年後へ→
上司の娘と婚約→昔の恋人と再会→よりを戻す→婚約者と別かれる→
女の復讐、パパにちくる→攻めが左遷→受に隠す→
女が受に教えに来る&罵倒→受けが悩む→作井さん受を心配する→
そこを目撃した攻の嫉妬&罵倒→受また旅立つ→数年後→
攻独立社長になる→受を迎えに行く
まっストーリーはこんな感じだったけど
なんだかなぁ、最終話までいや最後もだけど好きになれない攻だった
攻が自分勝手で傲慢、そして思い通りにならないとキレるww
なんかキレ方が子供っぽいんだよね...女の起こり方がキチガイだし、怖い...
更に5年後でやっと、まともな大人になった感じだったけど
この落ち着いたキャラだったら良かったんだと思う
最後の番外編で大学時代に受が去った理由もわかるけど
女って、ほんま怖いなw
攻の為に去ろうとするけど本当に好きなら離れるな
相談すればいいと思うけど!!
あの攻めじゃ無理だなって納得してしまうのです
ありがとう、作井さんだけが癒しだった。作井さん幸せになってほしい
今作の、どシリアス、読む前にちょっと緊張してしまいました。
ケビンさんの作風はラブコメの要素が強かったので。
大学の頃に失った恋を悔やんだ六郎は数年後、
偶然花屋で働くルイを見かけ、声をかけずにいられませんでしたが…。
もう二度と傷付けない、大事にすると自ら誓ったのに、
なんでまた酷いセリフをぶつけてしまうんだろう。
人は簡単に変われないですし、
そうそう思い通りに進むわけもないんですが
誰より大切な人を二度も傷付けるなんてあんまりだ…。
大学生の頃は仕方ないにしても…。
それでも六郎を想い続けるルイに
私は感情移入できませんでした。
惚れた弱みってヤツなのかなぁ…それにしたってツライよなぁ…。
六郎の(元)婚約者の女性が怖くて震えました←
いえ、女って怖いけど「パパに言いつけてやるから!」とか
捨て台詞が凄いwww
別れた後は本性現しすぎで…。
六郎に本心を気づかせるには必要なキャラだったんでしょうけど
苦手だな…。
描き下ろしの『六郎くんはやっぱりスゴイ』では
どうしたどうした!?スパダリになってましたけど!!
『クズのメモリー』では大学生時代の回想でしたが
「付き合ってあげてもいいよ」とか上からだわー…。
受けがそういうタイプなら好きなんですが
こういう攻めは好みじゃないのです、すみません。
でも、そんなタイプがルイにベタ惚れになるっていうのが
今作の肝かもしれません。
真実の愛は六郎の人生を変えた、という。
最初は当て馬、のちに良い人の作井さん(元花屋雇われ店長)が
いいキャラしてて彼こそ幸せになってほしいと思ってしまいました。
当て馬が気になってしまうクセが治らない…。
初めて読んだ作者さんです。すっごくきになってましたが表紙から重い、暗い、女々しいそうだなと躊躇してました。色々なレビューをみて六郎への良くない感想もみてたので。
結果、よかった。私はすごくすきです。表情や心の動き、丁寧だと思います。最近は分厚い割りに内容なかったり、やけに展開早すぎてえー!?ていうのが多い中、とても無理なくまとまってるのではないでしょうか。きゅんも、エロもないしあっついキスもないのに(私はがっつりもろ見えなエロが苦手なのでなくてもいいタイプですが)なせがすごく心は満たされてしまいました。
ルイと再会して手離すまいと必死で周りがみえてない自己中六郎。怖いくらいです。待ち受けは隠し撮りしたルイにしてるし。でも、なんか笑えてしまいました。書き下ろしのルイへの六郎のベタベタさも。シリアスで真剣な内容なのに。なぜか笑えた。そんなところもこの漫画のすきなとこです
それにしても六郎が付き合った女性て品がないというか、怖かった。コケにした六郎が全部わるいけど。本当結婚しなくてよかったよ、六郎と思えるくらいきつい性格でしたね。だいたいBL当て馬女性は性格いい人が多かったから逆に現実的で新鮮でした。
表題作はハピエンで、これから幸せになるんだろうな、な感じで終わったので、え?これからが見たいのに!と思いましたが、ちゃんと書き下ろしで幸せそうなルイと六郎がいます。そしてちゃんと昔の自分を殴ってやりたいと自分のダメさを自覚した大人になった六郎をみてこれまでの自己中も許そうと思えたし、なんかほっこりしました。
あと店長がすきですね。スピンオフみてみたい
話の流れまとめ方、すきだな。え?とか読んでる時にモヤモヤしたけどハピエンに。けど攻めに対してモヤモヤがとれないという不満がこの漫画には全くなかった。あくまでも私はの話ですが
ルイは文句なくかわいいし、いいこです。
大学時代に付き合い、ルームシェアと称して同棲していた六郎とルイ。しかし、六郎は男と付き合っていることを恥じ、あろうことかルイの前で同性愛を蔑む発言をしてしまう。
その後、六郎の前からルイは姿を消した。己の言動に激しく後悔し、ルイがいなければ生きている意味がないほどの失意の日々を送っていた六郎は社会人となり、魂の抜け殻同然のまま、上司の娘との結婚を意識するようになる。
そんな折、花屋で働くルイを見かけた六郎。最初は姿を見るだけでいいと思っていたのに、段々と欲が出て…。
最初のコマにワシっと掴まれました。人物の顔の表情が豊かなので、グッと物語の世界に入りこんじゃうんですけど、わたしにはストーリー展開が王道過ぎてパターン化されちゃったお話という印象でした。もう少し意外性とか、王道ゆえに時代性に即した目新しさみたいなものを感じたかったです。あとは攻め視点なので、攻めキャラの好悪にもよるかと思います。
ストーリーの設定は以前からよくあるもの。同性愛に対する根深い偏見や嫌悪は完全に消えることはないかもしれないけれど、幸せを享受する権利は不可侵だとどこかで信じたいからBLを読んでいるところもあります。BLはラブがテーマですが、個人的に恋愛の成就やラブラブなエッチに終わるだけでは少々苦しくなってきているので、プラスアルファがあると嬉しい。そのプラスアルファが作家さんの個性を決定づけるのは勿論ですが、BLというフィクションとLGBTのリアリティー、両者の線引きがますます難しくなってきている昨今、自分がBLに求めるものって一体何なのだろーかと、改めてこのお話を読んで考えちゃいました。
六郎はある意味、恋に成長させてもらった男。本編後に後日談と出会った頃の二人を描いた描き下ろしが収録されていますが、わたしはどちらを読んでも、恋愛感情を盾に独善的な振る舞いをしてきたこの攻めが好きになれませんでした。
六郎、きっとなに不自由なくモテ人生送っていたのでしょう。生まれつきのゲイであるルイの苦悩が本当に切ないです。でも、もう少しわがまま言ってもいいと思う!だって、付き合ってるんだから!
ここに出てくる女子は全員クズでしたね。六郎の女を見る目が無いのもいけないのですが別れた後に新しいパートナーのルイをいじめに来るなんてとんでもないわ!六郎と付き合っていたときの女の子らしい振る舞いからガラリとかわって、怖いったらありませんでした。
そんな元カノの本性も見抜けなかったような六郎ですから、ルイがどんなことに不安に思っているかなんて想像も出来なかったのです。
この物語、一巻で完結なんですが二人の時間は11年分描かれていて、そのリアルな時の経ち方が実に良かったです。最後の方はもしかして六郎くん反省しすぎておかしくなっちゃった?と心配になるくらいですが二人の空気が穏やかで幸せそうなのでこれでいいんだなと安心しました。
すごくシリアスなお話なんですけど……。なぜだろう、最後に結ばれてからの攻のヤンデレ具合に、笑いが止まらない。
こんな人だったの??
いやしかし、もう一度最初から読み直してみると、なるほど。片鱗はありました。
ストーリーは、傲慢な男 六郎(攻)と、健気でピュアなルイ(受)が、付き合ったり別れたりする話です。
ルイがねぇ、器量も良し気立ても良しで、六郎なんかと付き合わなくても、もっと良い男いるだろ!て思っちゃう。いったいどこが好きになったのか、男として憧れを持ってしまう、その気持ちは分からなくもないけれど。上から目線で傲慢、感情に任せてルイを傷つけてしまうのに、ルイは一度だって六郎を責めたりせず、自分を責めてしまう。うーん、不憫。。
一方の六郎は、一度は別れてしまったルイのことが忘れられず、偶然ルイと再会した後、次こそは失いたくないと、その想いが先走ってしまい、またルイを失ってしまう。
なんとも不器用な二人なのです。
そしてルイの上司、この人はこのお話の中での唯一のツッコミ役ですね。二人が再会して付き合った後、読者の意見を常に代弁してくれます。また同じこと繰り返すよ、て(笑)この人もまた、不器用な人なんですけれど、過去にどんな事があったのかスピンオフがあれば見てみたい。
数年後、また再会を果たし、今度こそ二人は結ばれます。さすがに三十路になった六郎は、落ち着いた大人の男に成長していました。その分、ストーカーじみた行為のキャップに大変萌えました(笑)。ルイの使った箸やナプキンを持って帰って保管しているのです。「こっそり」とか、「うしろめたさ」とか、そういうのが一切なく、むしろ堂々と、「もらってもいいかい?」てな具合に。怖がるルイの上司にも、「なにがおかしいですか?」と真顔で不思議がっています。ルイもルイで、気持ち悪がるわけでもなく、嬉しそうなんですよねぇ。二人して、「何がおかしいんだろうね」「そうだね」なんて可愛いやりとりが微笑ましい。二人が幸せなら、それで良いのでしょう。そんな六郎ですが、今度こそルイを大切にしている様子がちゃんと伺えて、ほっと一安心です。
あとがきで、作者さんが好きなのはストーカー男だと書かれていて、納得しました。ストーカーを地で行く六郎の続編を希望します。